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■--たんぽぽ舎パンフ
++ 内藤みちる (小学校低学年)…5回          

「大事故の前に原子力から撤退を」を読んで
 |  ―反原発は反差別―
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

  2003年に出された小出裕章さんのパンフレットです。
 たくさんの方に読まれているということで、今更・・・なんですが
 どうしても言いたい。
 小出さんの主張を4つにまとめてみました。
 ( )の中は私が思ったことです。

○原発事故が起こったら想定外だったと言う。
 (その通りになりました。数えきれないほどのうそとごまかしを
  続けています。)

○高速増殖炉の実用化はできない。(その通りになっています。)

○「Nuclear」は「核」であって「原子力」ではない。
 (原子力という言葉に洗脳されていました。今は電気さえどうでもよくて、
 「発電所」は「施設」つまり原発→核施設ではないの?と感じます。)

○核は差別を生む。先進国はエネルギーをじゃぶじゃぶ使う。
 一方でエネルギーを十分に使えない国がある。
 (身につまされます。加えて先進国の国民全員が豊かなのではなく、ごく一部の人が豊かなのであり、国の中でも格差は広がり続けます。原発は人権を守らない。だから反対なのです。)

 書いてあることすべてに「そうだ、そうだ」と納得してしまう。
 深い洞察にあふれたパンフレットでした。
 たんぽぽ舎で取り扱っているNo.53のパンフです。頒価400円。
 全部で32ページなので3時間で読めますよ。

.. 2016年04月08日 08:18   No.1036001

++ 佐藤英行 (小学校低学年)…5回       
泊原発の再稼働近づく(来年3月?)
 |  北海道電力が20市町村で説明会・丸川原子力防災担当大臣来る
 |  ヒタヒタからザクザクと再稼働の足音が聞こえてくる 反撃!反撃!
 └────  (岩内町議会議員、反原発自治体議員・市民連盟)

◎ 1月17日実施の北海道電力泊原発の立地自治体の泊村の村長選は、原子力マネーに群がる土建業者が現職を推しており、ひとりの相手候補を力ずくで下ろし、もうひとりにはネガテイブキャンペーンを張り、副村長職も教育長職も職員が受けないほど無能な現職を当選させた。

◎ それに呼応したかのように北海道電力はリーフレット「泊発電所の再稼働に向けた取組状況について」を地元4町村に郵送で送った。3月31日北電が泊原発周辺20市町村の60カ所以上で4月13日から「泊原発の安全対策」の説明会を開くと発表。丸川原子力防災担当大臣が4月2日地元4町村長と、翌3日には北海道知事と意見交換。今秋、国が原子力総合防災訓練を実施予定。
ヒタヒタからザクザクと再稼働の足音が聞こえてくる。

◎ 3月1日、北海道に暴風雪が襲った。泊原発30km圏内13町村が避難経路としている道路がズタズタとなった。国道8カ所、道道11カ所が通行止め、このうち海岸部の国道は越波(えっぱ)により道路(海抜6m)に海岸の玉石が上がり通行止め。
避難バスも来ない。車もヘリも船もダメ。どうするのだ!!

◎ 再稼働攻撃に負けられない。反撃!反撃!



.. 2016年04月08日 09:04   No.1036002
++ 広瀬 隆 (高校生)…53回       
全国のみなさま
 |  4/23愛媛県松山市で伊方原発再稼働阻止全国大集会開催・ご参加を!
 |  4/20東京・文京シビック、4/23静岡労政会館で講演します
 
みなさまの日々の活動に、心からの感謝と敬意を申し上げます。

◎ 4月5日、東京地裁前でおこなわれた福島原発告訴団・福島原発刑事訴訟支援団の「東京検察審査会」激励行動では、福島県の人たちから数々の叫び声が響きわたり、県内の家庭において掃除機からの放射性物質の検出という、本当にこわい実情が紹介されました。許しがたい現状です。ほってはおけません。
◎ 川内原発の運転差止め訴訟は、まことに無念なことに、原発ゼロを達成できない結果になりました。
 しかしこうするうちにも日々、大事故の危険性はますます高まっています。
 したがって、本当に必要な活動は、いよいよ夏に向けて、これからです。
 このあと、伊方原発の再稼働阻止の闘いに入ります。すでに広島原爆の被爆者の方たちが、伊方原発運転差止めを求めて立ち上がって下さいましたが、うまくゆけば、四国の対岸の大分県でも伊方原発運転差止め訴訟を起こします。
◎ そこで、4月23日に伊方原発の再稼働を絶対に阻止するために、愛媛県松山市で全国大集会が開催されます。先日3月26日に東京・代々木公園の大集会で司会をつとめてくださったパワフルな講談師・神田香織さんが美声で松山に登場しますので、ご期待ください。
◎ 当日、私は静岡市で浜岡原発の廃炉を決定づけるための講演会があるので、松山集会には参加できませんが、参加できる方は、四国に飛んで行ってください。
 静岡周辺の方は、静岡講演会においでください。
◎ その前の4月20日には、広河隆一さん、藍原寛子(あいはらひろこ)さんと共に、東京・水道橋の文京シビックホールで、原発と戦争をめぐる「報道の危機」について講演会をおこないます。
 ではまた、どこかでお会いしましょう。どうか、どうかお元気でお過ごしください。

★「福島」をくり返さない!伊方原発再稼働を許さない4・23in松山
 日時:2016年4月23日(土)13時より オープニングあいさつ
             14時20分よりデモ行進 16時デモ終了(予定)
 会場:愛媛県松山市堀之内城山公園「やすらぎ広場」
 主催:「伊方原発をとめる会」

★4/23福島原発事故から5年
 日時:4月23(土)13時開場 13時30分開演
 第1部 広瀬 隆講演「浜岡原発 巨大地震と再稼働 そして電力自由化」
 第2部 原発事故 被害者の切り捨てを許さない
     北から南 避難者リレートーク 福島原発事故避難の権利を求める声
    発言:中手聖一/宇野朗子/長谷川克己
 会場:静岡労政会館6F大ホール
 主催:浜岡原発を考える静岡ネットワーク ほか
 問い合わせ:054-271-7302(浜ネット)
 資料代:700円

★4/20講演会 危機に瀕するメディア 原発問題から安保法制まで
 私達は何を伝えられ、何を伝えられていないのか?
 ◇広瀬 隆「メディアはなぜ人々を裏切り、どこに導くのか」
 ◇広河隆一「政府の安全宣伝と被害の隠ぺい」特別映像「原発事故報道」
 ◇藍原寛子「福島でメディアは何を伝えているか」
 会 場:文京シビックホール小ホール(東京都文京区)
 主 催:広河隆一事務所 申し込み:TEL 03-5376-7898
 後 援:DAYS JAPAN
 入場料:1000円


.. 2016年04月08日 09:36   No.1036003
++ 久保清隆 (幼稚園生)…2回       
.「川内原発の運転差し止めを却下」は不当だ!
 |  4/6関西電力東京支社抗議行動・100名でおこなう
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 4月6日の関西電力東京支社抗議行動の報告を簡単にいたします。
 事前に「申し入れ」行動を関西電力東京支社へ4人で行ないました。「申し入れ書」は「再稼働阻止全国ネットワーク」と「反原発自治体議員・市民連盟」が、読み上げ提出しました。
 参加した仲間からは、大津地裁判決に関しての「関西電力幹部の発言」は、「日本の三権分立を否定し、住民の意見を踏みにじる重大な背信行為ではないか」との怒りの声が出されました。また、質問には必ず回答されることを強く要請しました。
 17時半からの富国生命ビル前での抗議集会には100名近くの仲間が集いました。
 この日、福岡高裁宮崎支部の「川内原発の運転差し止めを却下」したことへの批判の声もありました。
 これからも追及をあきらめないことを確認して行動は終了しました。


『申し入れ書』              2016年4月6日

関西電力株式会社
森 詳介 会長 殿 八木 誠 社長 殿

 3月9日大津地裁(山本義彦裁判長)は、高浜原発3,4号機の運転を差し止める決定を下しました。近隣の滋賀県民の訴えを認めた画期的な判決です。原発は安全ではない、新規制基準は安全性を保障していないと明快に述べています。
 しかし、その後の貴社の態度には、この事態を真摯に受け止めていると思えない発言がなされています。
 公共性が高く、社会的責任も重い立場である貴社は、発言に責任を持ち、住民に答える義務があります。以下の質問に明快にお答え下さい。
一、決定文の中で、安全性の立証は、原発資料を多く所有する関西電力がすべきとあります、すなわち近隣住民の安全の危惧に十分答えていないという判断ですが、貴社はどうお考えですか?
一、原子力規制委の田中委員長は「新基準に適合しただけで、原発の安全性を保証したものではない」と言っていますが、貴社の見解はどうでしょうか?
一、御社の八木社長は、記者会見において「不服申し立てにおいて勝訴したなら、損害賠償請求もありうる」と述べています。こうした発言は、住民は文句を言うなという恫喝そのものと思いますが、見解をお聞かせ下さい。
一、御社の森会長は関西経済連合会の会長でもありますが、記者会見において「不当な判決は取り消していただければならない」と内容の精査もなく裁判所を批判しています。これは重大な司法への挑戦といえますが、貴社はどう考えますか?
一、また関西経済連合会の角副会長も「裁判で国のエネルギー政策に支障をきたすことは疑問なので、原発の運転を差し止める申請を禁止する法律改正が必要」とまで述べています。これは住民の権利や発言の自由まで制限するという、どんでもない発言と思いますが、貴社も同じ考えかどうか見解をお聞かせ下さい。

以上、貴社の誠意あるご回答をお願い申し上げます。

再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付



.. 2016年04月08日 09:44   No.1036004
++ 渡辺秀之 (高校生)…68回       
東京電力は福島原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!
 |  放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな! 集会カンパ3万円強
 |  −第31回東電解体!東電本店合同抗議の報告−
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○桜の花が舞い散る4月6日(水)、午後5時30分から6時20分まで、再稼働阻止全国ネット主催の「高浜原発、再稼働やめろ!」関西電力東京支社抗議行動(富国生命ビル前:メトロ内幸町駅A7出口すぐ)が行われた。参加者は、約100人。
○引き続き、午後6時30分から、東京電力本店前で「東京電力は福島原発事故の責任をとれ!東電の情報隠しは許せない!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、123の賛同団体と共に、第31回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は、約110人。
○冒頭、川崎在住の男性(官邸前抗議でお馴染み)が迫力ある「抗議の横笛と大太鼓」を演奏し、抗議を盛り上げた。オープニングコールの後、徳島市から上京された女子大学生が、「原発の無い社会を願う若い世代の考えていること、そして4/23に愛媛県松山市で開催される“伊方原発再稼働阻止の全国抗議集会”への参加を呼びかける」発言があった。
 次に、「日本音楽協議会」による「音楽での抗議」が行われ、美しい歌声が夜空に響いた。
 更に、情勢報告として、春橋さん(希望のエリアでお馴染み)から、福島原発事故現場において、放射能汚染水用貯水タンク空き容量の余裕が無くなりつつあること、先日稼動した「凍土遮水壁」の実効性が不透明であること、放射能で汚染された固体廃棄物の処分方法の問題点などが紹介され、今後、予断を許さない原発事故収束作業の困難さを訴えられた。
 その後、放射線被ばくを学習する会など4団体から、関連イベント告知があった。
 最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌い、更に「抗議の大太鼓」演奏で締めくくり、午後7時40分に終了。また、カンパが30,662円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。
終了後、11名の有志による懇親交流会が、近隣の居酒屋でなごやかに開催された。
○参加者の声(千葉県我孫子市在住)
 安倍首相のアメリカへの従属的姿勢は、はらわたが煮えくり返る思いだ。原発再稼働、戦争法制、沖縄辺野古、TPP、消費税増税、農業対策、メディアへの圧力など、民意を無視した政策ばかりだ。しかし、私は諦めない。抗議の声を挙げ続ける。闘志がふつふつと湧いてくる。
◇当日の様子は、たんぽぽ舎新HPでご覧下さい。新HP こちら
◇次回(第32回)の東電本店合同抗議は、以下の要領で行います。  
 日時:2016年5月11日(水) 18:30〜19:30・・・連休のため、第2水曜日に変更(原則は第1水曜日)
 場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
    JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町

.. 2016年04月11日 08:09   No.1036005
++ 木村雅英 (平社員)…140回       
.「火山ガイドが不合理」を認めない田中委員長!
 |  福岡高裁宮崎支部の棄却「決定」にはしゃぎ「安全文化」欠如を露呈させる
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その90
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 「川内原発稼働等差止仮処分申立却下決定に対する即時抗告事件」に対する福岡高裁宮崎支部の4月6日の「決定」は、残念なものだった。
 もし高裁が川内を止めることになれば、原子力規制委員会の立場が無くなったはずだ。
 「社会通念を基準として判断」を持ち出して決定するなんて!
 だったら、「国民」の多くが再稼働すべきでないと考えているのだから、「社会通念」を尊重して再稼働を止めるべきなのに!
 この高裁「決定」は、大半が原発推進側や原子力規制委員会の主張をそのままなぞったひどいものだ。それでも、唯一まともなことを言っている部分がある。

 ≪立地評価に関する「原子力発電所の火山影響評価ガイド」(火山ガイド)の定めは、その内容が不合理であるといわざるを得ない≫(決定骨子)、
 ≪立地評価に関する火山ガイドの定めは、少なくとも地球物理学的及び地球化学的調査等によって検討対象火山の噴火の時期及び規模が相当前の時点で的確に予測できることを前提としている点において、その内容が不合理であると言わざるを得ない。≫(決定要旨)である。

 ところが田中俊一委員長は、棄却決定の勢いに乗って≪火山ガイド不合理≫をも否定する。「決定」が出た日の定例記者会見で露骨に何度も否定しているのだ。
・産経新聞記者「そうすると、流れからするとガイドの修正が求められているのではないかというふうに感じるのですけれども、その辺、川内原発の審査も既に終わったことですし、その辺の影響評価ガイドのこの欠点というのは感じないでしょうか?」
田中委員長「読み方が、多分ちょっと違うのではないかと思うのですがね。…そこだけ読めばそういうふうに捉えられるけれども、全体を読めばそうではないような気がしますけれども。」
・毎日新聞記者「…ガイド自身にそういったことが書かれてあることに対して裁判所が不合理ではないかという指摘をしているという点については、どうお感じになってらっしゃいますか?」
田中委員長「全体として読んだら、今、シュゾウさんがおっしゃったふうに読む必要は何もないと思いますけれどもね。」
・NHK記者「…今後、今までのお話だと見直すお考えはないというふうに受けとめたのですけれども、そういった理解でよろしいでしょうか?」
田中委員長「はい。カルデラ噴火についての今の私どもの対応について、見直すつもりはないです。」
記者「ガイドについてもということですよね。ガイドの内容についても見直す考えはないという理解でいいですか?」
田中委員長「ガイドですか。ガイドの内容についても、特に見直す必要があるというふうには理解していないのですけれども。」
 「新規制基準」の見直しをすると審査のやり直しが必要になるし、他のほころびが明らかになる。
 それで、田中委員長は本人が大好きな「安全文化」意識が全く欠如していることを露呈させた。


.. 2016年04月11日 08:26   No.1036006
++ 柳田 真 (平社員)…135回       
たんぽぽ舎にみえた大学の師より本をいただいた
 |  『原発と核抑止の犯罪性』浦田賢治編著
 |  核エネルギーを使った原発と核兵器の一体性を強く意識
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

イ.数ヶ月前、大学時代(法学部)の教授がたんぽぽ舎へみえた。そして1冊のぶ厚い本をいただいた=『原発と核抑止の犯罪性』という名称。308頁の本で、2012年9月刊(2011年3・11後の発行物)。
 私は不覚にも大学在学中に教わった浦田教授が原発と核について、これほど深い、詳しい見識をもってみえることを認識していなかった。

ロ.たんぽぽ舎で長年かけて習得してきた原発の犯罪性、核抑止説の犯罪性について、本書では、米国のフランシス・A・ボイル教授らの論文などが紹介され、浦田教授の多くの解説も載っている。ちょっと高い本(3800円プラス税)だけど、ぜひご一読をすすめたい。
 2011年3・11の東京電力福島第一原発事故後に、あの大惨事を意識しつつ、「ヒロシマからフクシマへ」という問題の核心は何だろうか、それを国際法・憲法・刑事法に照らして読みとこうとした本である。

ハ.本書のはしがきの一部を紹介します。
 「彼の論旨は、核兵器の使用と威嚇は国際法上、犯罪となるものだった。…
  本書第2部で訳出した『核抑止の犯罪性』と題する論文集は、核兵器ばかりでなく、プルトニウム動力源で宇宙までも汚染する政策に断固反対…
  本書の書名は、核エネルギーを使った原発と核兵器の一体性を強く意識してつけられた。…」

書籍名『原発と核抑止の犯罪性』国際法・憲法・刑事法を読み解く
         浦田賢治編著 発売「日本評論社」(3800円プラス税)

☆本書は、たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035 柳田あて)でも扱っています。税込3000円(1冊の送料350円)



.. 2016年04月11日 08:33   No.1036007
++ 武藤一羊 (幼稚園生)…1回       
一体のものとしての原爆と原発
 |  潜在的核武装と闘う反原発運動へ  連載その1
 └────  (ピープルズプラン研究所)

◎武藤一羊さんの紹介
 原水禁運動の草分けとして反核運動に関わる一方で、第三世界との連帯運動の長い経験をもち、アジア太平洋資料センターの創設者であり、その後ピープルズプラン研究所を立ち上げてきました。福島原発以後の著書として『潜在的核保有と戦後国家−フクシマ地点からの総括』があります。世界社会フォーラムにも深い関心を寄せてきました。

◯ 今から3年ほど前に福島の事故後に『潜在的保有と戦後国家―フクシマ地点からの総括』(社会評論社、2011年)という本を出して、原発と原爆の関係を論じたことがあります。これを書いたときには野田内閣でしたが、その後、第二次安倍政権ができ、できたと思ったらあれよあれよという間に国家改造に上からとりかかり、それに対する抵抗も前には考えられなかったような規模と性格で始まっています。
◯ 原爆と原発という問題はわたしにとっては、かつては別のものでした。60年近く前、1957年に、私はできたばかりの原水協(1955年設立)の事務局で、国際部を担当するスタッフでした。その年、広島では第3回原水爆禁止世界大会が開かれ、私もそのために寝る間も惜しんで活動していました。
◯ この大会で私は、初めて被爆者の方たちに会い、その声も聞きました。そして初めて、原爆資料館にも行きました。中央に破壊された広島を示す大きなパノラマもあり、生々しい遺品などが並べられていて、あらためて大きいインパクトがありました。被爆の惨状についてはすでに『朝日グラフ』などが出て伝えられていましたが、この資料館で生にそれに触れることは別のことでした。
原爆資料館は当然ながら暗い雰囲気で、照明も明るくはなかった。しかし、その順路をずっと行くとドアがあって、続きの間へ行くようになっていました。それを開けると、パーッと明るい部屋に入り、目が眩みました。周囲を見渡すと、まるで別世界。それは原子力平和利用の展示室でした。原爆の被災の展示と平和利用の展示が背中合わせだったのです。そうとうな違和感がありました。
◯ 当時原子力平和利用というトピックは新聞や雑誌で大きく取り上げられていて私も一通りの知識はもっていましたが、まさか原爆の惨禍を知らせるこの資料館に、原子力平和利用を讃える展示室がつながっているとは想像つきませんでした。ちょっと異様なコントラストでした。
 人類の偉大な科学的達成、無限のエネルギーの源泉、これからの生活は一変する、そういう筋の展示でした。アイソトープがいかに医学に役立つか、原子力飛行機とか原子力列車などの模型。人類の未来は原子力にある、人類は原子力時代に入った、それはまったく新しい時代だ、そういうメッセージです。
◯ そういうかたちで、原子力平和利用というものが、そのころ、1950年代に、日本に持ちこまれました。原爆資料館になぜ平和利用の展示室があったのかを私が知ったのは、ずっとあとのことで、原水爆禁止運動の生みの親の一人である広島の森滝市郎(注1)さんの著書からでした。
 アメリカが原子力平和利用の博覧会を世界中で組織し、それを広島にも持ち込んできたのです。会場がないので、原爆資料館の展示物を全部持ち出し、そこでこの博覧会を開催した。1956年のことです。その展示の一部が資料館に「寄贈」され、特別室で展示されていたというわけです。

.. 2016年04月12日 08:08   No.1036008
++ 細井 (幼稚園生)…1回       
.「3.11」から61ヶ月の伊方原発ゲート前11行動
 └────  (再稼働阻止全国ネットワーク)

「3.11」から61ヶ月の今日。
四国電力が3ヶ月半後、再稼働を強行しようという伊方原発(愛媛県)のゲート前では、59回目の「イチイチ行動」が行われました。
(「八幡浜 原発からこどもを守ろう女の会」)
   こちら

 規制庁の検査官数名の「使用前検査」に突入している一方、各所の工事も慌ただしく、ひっきりなしに資材や関係車両が出入。
 愛媛県警も、今年に入って突如、道路使用許可取得を強要し始めるなど、規制を強めてきているとの事でした。
天気と音量は充分だったのですが、風が強く、録音ものぼり旗や薄着の方々も厳しそうでした。


.. 2016年04月12日 08:20   No.1036009
++ はるちゃん (幼稚園生)…1回       
書籍『激震 伊方原発 崩壊』の紹介
 |  故近藤誠さんほかの証言がぎっしり詰まっている本
 |  原発反対の思いと時代のうねりをさらに未来へと
 |  繋げるために一つの記録として素晴らしい本
 └──── アマゾン レビュー 

◯2015年10月、伊方原発に反対する住民運動の中心的存在として運動してこられた近藤誠さんが亡くなった。彼の死を一つの契機として、今や大きな流れとなっている原発反対の思いと時代のうねりをさらに未来へと繋げるために一つの記録として素晴らしい本が出来上がったと思う。愛媛に住む者としては是非とも多くの人に読んでもらいたいと思った。どうやってあの場所に原発ができたのか。土地の入手の方法がいかに歪んでいたか、莫大なお金がどのように動いたかなど、『原発のきた町』を読んだりして知っていると思っていたけれど、もっと激しいものだったのだ、と思わざるを得ない証言がぎっしり詰まっている。そして東京電力福島第一原発事故を受けて市民運動が勢いを強めていく中でいろいろな市民グループの運動がそれぞれに結びつて伊方原発反対運動へと繋がっていくかかわりも紹介されている。最後に紹介されている近藤誠さんの『斗魂録』の中の反対運動の目的を記してレビューを結びたい。

◯反対運動の目的
1、この運動は放射能公害を未然に予防して生命と生活を守り抜き、子孫に不安と危惧の種を残さない為のの斗争である。
2、この運動は地域の住民が伝来の故郷を捨て去らねばならないか、または永久にこの土地に住み生きることができるかのぎりぎりの斗争である。
3、この運動は我々がみんなで知恵を出し合い、みんなで力を合わせて自らと子孫を守る自衛の斗争である。
(このあと『斗争』という言葉についての長い長い詩が続くのであるがこの詩がまた一人一人に訴えてくるのである)

※〔事故情報編集部注〕
 この本は、2016年3月11日発行、約30人の人が執筆しているよみごたえある本。
 395頁 本体1300円+税金 発行者:久保 清 販売所:晴耕雨読

 たんぽぽ舎でも取り扱います。
  1300円+悪税104円+1冊の送料150円=1554円
郵便局の先払いでお願い致します。2冊以上の送料は事前にご相談下さい。
 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
誌代をお振り込み後に、必ずメール nonukes@tanpoposya.net か
 FAX 03-3238-0797 で、発送先住所、電話番号、フルネーム、
 『激震 伊方原発 崩壊』冊数と誌代・送料の合計金額、お振り込み日を
 お知らせ下さい。(郵便局からの振込通知がたんぽぽ舎に届くまで5日ほどかかるため)


.. 2016年04月12日 08:25   No.1036010


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