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家を不当に追い出される気持ちわかりますか。 └──── (川崎)
3月23日(水)、「福島原発かながわ訴訟」第14回口頭弁論の傍聴(横浜地裁)に参加しました。原発関連の訴訟が様々な形で闘われていますが、この裁判は福島から神奈川に避難された61家族174人の原告が集団訴訟を闘っています。私は、金曜日官邸前行動でチラシを頂き初めて参加しましたが、130名近くの方が詰めかけました。 波江町から一家で避難されている原告のAさんが意見陳述をされ、聞いている私も胸がつまったお話しの一部を紹介します、「2011年3月11日の事は忘れません。その日は次女の卒業式でした。…12日のいつからか、放送で津島に避難するよう言っていました。そのため、私達家族も避難を考えました。しかし、私達の家から見える国道114号線は、段々渋滞が伸び…その日は避難所に行くのを断念しました。…私たちが動いたのは13日で…そのときの光景は忘れられません。通行止めが始まっているので通れる道を探しながら向かいました。自衛隊の人たちは皆、重装備です。顔には全面マスクをして、全身を防護服で覆っていました。一方私たちは口元に紙マスクだけでした。事の重大さに怖くなりました。…家を不当に追い出される気持ちわかりますか。あれから5年、未だ家に帰れていない実情。…浪江の家は住める状態じゃありません。 …震災後、テレビで津波の映像が放送されると「精神的にストレスになったり、気分を害する方は視聴しないでください。」と字幕が流れていましたが、私はこの場所で意見陳述をするにあたって、当時のことを思い出していると、とても辛く苦しくなり、泣きながら原稿を書きました。…私は子どもを育てる時「されて嫌だったことは、絶対相手にしないこと」と教えました。被告たち(国・東電)に言いたいです。自分がやられたら嫌な思いをすることを、私たち避難者に対してしないで下さい、お願いします。」
.. 2016年03月26日 07:58 No.1031001
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