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■--自主避難で初 賠償命令 東電、夫婦に3000万円
++ 東京新聞 (社長)…1396回          

「原発事故で失職・精神疾患に」 

 東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県から京都市内に自主避難した40代の夫婦と子どもが、仕事を失った上、精神疾患を発症したとして、東電に計約1億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁(三木昌之裁判長)は18日、夫婦への計約3千万円の支払いを命じた。
 原告側の代理人によると、自主避難者に対する東電の賠償責任が認められた判決は初めてとみられる。
 賠償額は原子力損害賠償紛争解決センターの裁判外紛争解決手続き(ADR)で東電と原告側双方の主張を踏まえて提示されていた約千百万円を上回った。原告側は「ADRでの提示額に納得いかなくとも諦める必要はないと判決が先鞭(せんべん)をつけた」と評価した。(中略)
東電側は自主避難者への賠償は国の指針の範囲に限られると主張したが、判決は「指針の対象外でも個別具体的な被害の事情に応じて損害を認めることはあり得る」として退けた。
 福島県によると、昨年十月末時点で、避難区域外から県内外への自主避難者は推計で約7千世帯、約1万8千人。(2月19日より抜粋)

.. 2016年02月22日 08:24   No.1017001

++ 東京新聞 (社長)…1397回       
3・12 爆発前、ベントの白煙 福島第一原発1号機

 東京電力福島第一原発事故で、東電は事故発生翌日の2011年3月12日に、1号機でベント(排気)を実施した。その鮮明な映像を、写真家の石川梵(ぼん)さんが撮影していた。本紙に提供された写真には、排気筒から北にたなびく白煙がはっきり写っている。
 1号機は地震・津波に襲われた11日の夕方には炉心溶融が起き、炉内の圧力が危険な状態になった。東電は12日午前にベントを試みたが失敗。午後2時半ごろに再び試みた。ベントの成否はこれまで、ライブカメラの不鮮明な映像や、格納容器の圧力低下で確認できたとされてきたが、ここまで鮮明な映像で確認できたのは初めて。
 石川さんは当時、津波で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市を小型機で撮影した帰りだった。本紙の取材に「撮影したのは午後2時40分ごろ。気仙沼に向かう時は福島第一原発の様子がおかしいとは思わず、敷地内が津波でやられているとも思わなかった。帰りに排気筒から煙が出ているのを見て、とんでもないことが起きているのではと思い、シャッターを切った」と話した。
 1号機はその1時間後の同3時36分、建屋上部にたまったガスにより水素爆発を起こした。
           (2月19日より)


.. 2016年02月22日 08:31   No.1017002
++ 東京新聞 (社長)…1398回       
再稼働は政策と矛盾

 東京都江戸川区の無職 本多均さん(61)

  放射性廃棄物の処理のめども立たないのに原発を再稼働するのは、「後世に負担を残さない」と言って社会保障負担を引き上げる政策と矛盾している。事故の記憶が風化していると思うし、利己主義だ。
    (2月20日朝刊1面「金曜日の声」より抜粋)


.. 2016年02月22日 11:12   No.1017003
++ 東京新聞 (社長)…1399回       
高浜4号機、汚染水漏れ 1次冷却水 再稼働作業一部中断

  関西電力は20日、再稼働の最終準備を進めている高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉補助建屋内で、放射性物質を含む一次冷却水漏れがあったと発表した。関電は再稼働に向けた作業を一部中断し、原因を調べている。究明に時間がかかった場合、26日前後に再稼働する工程に影響する可能性がある。
 関電によると、核分裂反応を抑えるホウ素濃度を調整する系統に通水した際、警報が鳴った。通水作業を止め、現場を確認したところ、原子炉の熱を取り除く一次冷却水の不純物除去設備近くの床に、水たまりが見つかった。計約34リットルが漏れたとみられる。含まれる放射性物質は約6万ベクレルで、国への報告基準の約60分の1以下で環境への影響はないとしている。
 4号機は核燃料の装填(そうてん)を終えており、26日前後に再稼働する見通し。3号機は1月29日に再稼働した。関電の担当者は「4号機の再稼働への影響は何とも言えない」と話している。 (2月21日朝刊1面より)

.. 2016年02月23日 08:07   No.1017004
++ 朝日新聞 (社長)…464回       
汚染水漏れ「原因不明」 高浜4号機 関電、起動試験を延期
                (2月22日朝刊34面より見出しのみ)


.. 2016年02月23日 08:15   No.1017005
++ 東京新聞 (社長)…1400回       
風力発電能力、原発抜く 世界で新設最多 日本は出遅れ

 世界の風力発電の発電能力が2015年末に14末比17%増の4億3242万キロワットに達し、初めて原子力の発電能力を上回ったことが、業界団体の「世界風力エネルギー会議」(GWEC、本部ベルギー)などの統計データで明らかになった。
 15年に新設された風力発電は6301万キロワットと過去最大で、原発約60基分に相当する。技術革新による発電コストの低下や信頼性向上を実現し、東京電力福島第一原発事故などで停滞する原発を一気に追い抜いた形だ。日本は発電能力、新設ともに20位前後で、出遅れが鮮明になった。
 GWECは「風力発電は化石燃料からの脱却を主導している。世界で市場拡大の動きがあり、16年は、より多様な地域で導入が期待できる」としている。
 「世界原子力協会」(WNA、本部英国)の調べによると、原子力の発電能力は16年1月1日時点で3億8255万キロワットとなり、風力が5千万キロワット程度上回った。
 国別の風力発電能力の上位五カ国は中国(1億4510万キロワット)、米国(7447万キロワット)、ドイツ(4495万キロワット)、インド(2509万キロワット)、スペイン(2303万キロワット)。日本は304万キロワットだった。
 日本は25万キロワットで、前年の13万キロワットより増加したが、小規模にとどまっている。
(2月21日より)


.. 2016年02月24日 08:31   No.1017006
++ 鎌田 慧 (幼稚園生)…2回       
届け出制政治参加     

  「国営放送」NHKのニュースがはじまると、わが首相が東北の被災地を訪問し、マグロの刺し身を食べているシーンがいきなりあらわれたりする。まるで某社会主義国の第一書記が、地方で「指導」するようなお姿の映像がふえてきた。
 一方では放送を監督する大臣が、偏向番組は「電波停止する」とこわもてで強弁。政府批判に神経をとがらせている内気な大臣が多いようだ。
 と思いきや、こんどは文部科学大臣、高校生の集会やデモへの参加を届け出制にする方針。言わずと知れた、18歳以上に選挙権を与えるのに伴う予防策だが、なんとわかりやすい政策なんだ。
 ひとくちに政治参加といっても、沿道で日の丸を振る行列なら奨励し、戦争や原発に反対する集会やデモなら届け出させる、ということにならないか。許可が時の政権に都合のいいようになるのは、いまから明らかだ。
 有権者がどんな思想をもとうが、どんな集会に参加しようが、いうまでもなく言論、表現、思想、結社の自由だ。高校生はまだ未熟というなら、なぜ18歳から選挙権を与えるのか。
 届け出制にしたなら、どんな集会にいったのか尾行監視し、政治的発言は、「弁士中止」と叫んで封じるのか。憲法無視の内閣は自分の違法行為におびえて、不安に戦(おのの)いているようだ。危険な内閣の危機が迫っているのかも。(ルポライター)
  (2月23日東京新聞29面「本音のコラム」より)



.. 2016年02月25日 08:44   No.1017007
++ 東京新聞 (社長)…1401回       
古い原発 安全なのか 高浜1、2号機適合「信じられない」
  避難生活5年 戸惑う福島の人々 福島第一1号機「運転やめていれば」

  運転開始から40年が過ぎた関西電力高浜原発1、2号機(福井県)が、新しい規制基準に「適合」と判断された。東京電力福島第一原発事故で避難生活が5年になろうとしている福島の人たちは、原子力規制委員会の判断に「福島の事故を繰り返さないと言えるのか」と戸惑いを隠せない。 (後略)
    (2月25日31面より抜粋)



.. 2016年02月26日 08:36   No.1017008
++ 東京新聞 (社長)…1402回       
例外「60年運転」現実味 老朽原発 相次ぎ延命も
  高浜1、2号機 新基準適合

  原子力規制委員会は24日の定例会合で、7月7日に運転期間満了を迎える関西電力高浜原発1、2号機(福井県)について、原子炉建屋の放射線対策やケーブルの防火対策などを進めれば、新規制基準に適合するとの審査書案を了承した。老朽原発が新基準を満たす初めての判断となった。
 東京電力福島第一原発事故後に改正された原子炉等規制法では、原発の運転期間は40年に制限され、最大20年間の運転延長は「例外」とされてきたが、早くも例外が認められる見通しとなった。今後、延長を目指す電力会社が相次ぎ、実質的に「60年廃炉」になっていく恐れがある。
 この日の会合で、事務局は、建屋上部に遮へいドームを造り、ケーブルには防火シートを巻き、事故時の対策拠点を新設するなど関電の方針を説明。これらが実行されれば、新基準を満たすとした。委員から若干の質問は出たが、審査書案に異論はなく、議論は15分ほどで終わった。 (後略)
   (2月25日1面より抜粋)


.. 2016年02月26日 08:45   No.1017009
++ 東京新聞 (社長)…1403回       
原発事故の説明もなく「逃げろ」/爆発、TVで知った
   情報なき避難 証言 本社で座談会   (東日本大震災5年)

 東京電力福島第一原発事故後の避難状況や今の思いを語り合ってもらおうと、東京新聞は二十五日、福島からの避難住民を東京都千代田区の本社に招き、座談会を開いた。どの人も、原発事故を知ったのは発生翌日で、避難を指示された時も理由を知らされなかったと証言。すぐ戻れると思って着の身着のままで避難したため、非常に苦労することになったと訴えた。 (中略)
 参加者に、原発事故をいつどのように知ったかを尋ねたところ、東電や公的機関から情報を得た人はいなかった。大熊町の女性が、地震後に「原子炉は安全に停止しました」というスピーカーの呼び掛けを聞いただけだった。
 事故発生の翌日、防護服姿の警察官を見て異変を感じたり、言われるまま隣町に逃げ、そこで見たテレビで建屋の水素爆発を知ったりという状況だった。
 どの人も数日で帰れると思い、普段着にジャンパーを羽織っただけといった軽装だった。後に原発事故を知り、「もう帰れない」と絶望感にかられたり、健康保険証を持参しなかったため、病院で多額の請求をされたりしたという。参加者は「理由も知らされず避難し、人格が否定された気がした」「せめて、何と何を持参してほしいくらいは言うべきだ」などと訴えた。
               (2月26日より抜粋)


.. 2016年02月29日 08:24   No.1017010


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