|
福島の放射線測定 避難区域外は縮小 規制委方針、地元反発も
原子力規制委員会は10日、東京電力福島第一原発事故後に続けている福島県での放射線量測定について、避難区域以外の地域では体制を縮小する方針を決めた。放射線監視装置(モニタリングポスト)の撤去や再配置を検討する。今後は避難区域内の測定に重点を置くが、体制縮小となる地域の住民からは不安や反発の声も上がりそうだ。 規制委の田中俊一委員長は同日の定例会合で、原発から比較的離れた地域などの放射線量について「事故から5年がたち、ほとんど元のレベルに近くなっており、変化もない」と指摘。今後は住民帰還に向けた除染の参考などにするため、放射線量が高い帰還困難区域などでの測定を強化する方針を示した。規制委は今後、地元自治体や関係省庁との調整を進める。 縮小対象となるのは、小中学校の校庭や公園などの放射線量を24時間連続で測定し、保護者らがインターネットなどで随時数値を確認できる「リアルタイム線量測定システム」。子どもの安全を主眼に、事故後の2012年から測定と公表を始めた。 (2月11日より)
.. 2016年02月13日 08:31 No.1014002
|