返信


■--母親の一番の仕事は子供の命を守ること
++ ふくしま野風 (小学校低学年)…6回          

  東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
 |  東電福島第一原発事故による自主避難者、特に母子避難者の現状と課題について  (その2)
 └────  (福島県より東京都内へ自主避難)

 ※「地震と原発事故情報」編集部より
  過日、たんぽぽ舎の会合でふくしま野風さんのお話を聞きました。
  重要なお話ですので、3回に分けて掲載致します。

4.福島第一原発事故は現在進行形の事故

福島県や国は、原発事故はすでに終わったかのように、「原発事故の教訓をふまえ」などと言いますが、原発事故は現在進行形の事故なのです。
 すでに、福島県内では小児甲状腺ガンとガン疑いの子供が152人に達し、「多発」とされました。100人以上も子供が甲状腺ガンになっていて一部のメディアにしか報道されず、一般の人々は知りません。
 昨年12月都内の地元の区議会議員に偶然会ったので、女性議員で大震災以降毎年私のいるみなし仮設住宅の母子避難者達の集会にも来てもらっていた一番身近な議員さんだったので、甲状腺ガンの子供が152人の発表に怒りのたまっていた私はたまらず、議員さんに訴えました。
「福島県では甲状腺ガンとガン疑いの子供が152人も出てるのに、政府はいつになったら原発事故由来の健康被害と認めるのか!来年になったら200人超えるぞ!」と噛みつきました。
東京都内の区議会議員はそのニュースを知らず、大変驚いていました。
 「東京や区内のことで忙しいのはわかりますが、NHKからして情報隠しをしてるんですよ。NHKのウェブニュースでは出るけど、絶対テレビの放送では子供の被曝のニュースは出さないんですよ。
私達福島県民は首都圏の人達のために40年も電気を作って送電していたのに、全くオリンピックや外国人の爆買いに浮かれてる場合ですか?!」と言いました。
 私は首都圏に自主避難で母子避難したママ達と交流がありますし、私が入居したみなし仮設には東京里帰りプロジェクトで、大震災の年に赤ちゃんを産んだママ達ばかり6〜7人が入居していました。
 いずれも乳幼児連れで出産して、その上母子避難だから一人親状態。夫はたまに来るだけという[赤ちゃんの子育てをしながら一人で2〜3人の子供の子育てをする]というママ達で精神的肉体的、経済的に苦しいです。
 一人親状態で福島での大量初期被曝を体験してから、避難先を転々としてみなし仮設住宅に入居した方が多く、[子供の甲状腺ガン検診]や、[2リットルも子供のおしっこを集めなければいけないセシウムの尿検査]をしたり、[子供に嚢胞や結節が見つかって不安な思いをしたり]と気の休まる時がありません。

.. 2016年01月25日 12:14   No.1005001

++ ふくしま野風 (小学校低学年)…7回       
5.公立保育園は待機児童の壁が厚く30〜40人待ち、
  区役所に10数回通い3年間も入園願いを出し続けた
  私立幼稚園は保育料が高く1ヶ月4万5千円かかると言われた

 さらに首都圏の子育て環境は特殊です。大震災の年に赤ちゃんだった子供達も成長し、3歳になると保育園や幼稚園に入れたくなります。我が家は6畳一間と台所だけの家で、お子さんが2〜3人でも6畳と4畳の部屋がある住宅に入居した母子避難者が多く狭い住環境です。
 首都圏以外の都道府県に避難したのなら普通に公立の近くの幼稚園に入れるはずなので悩まなくてもいいのですが、東京や神奈川県に母子避難したママ達に聞くと保育園はなかなか入れない。近くで通える幼稚園は私立しかない。
私の子供の場合も保育園は待機児童の壁が厚く30〜40人待ちなので、区役所に10数回通い3年間も入園願いを出し続けました。しかし区の職員から、「保育園の待機児童の順番待ちは一日8時間以上働いているママ達がずらりと並んでいるので、あきらめて私立幼稚園を探して下さい。」と言われ、とうとう観念して同じ団地の母子避難ママに私立幼稚園の入園について聞きました。
 「近くて安い私立幼稚園は面接の整理券を3月1日に配布するが、倍率が高くて何十人も並ぶ。説明会には百人以上来る。朝5時に並ばないと面接の整理券はもらえない!」
 その母子避難ママは、3人子供がいますが、自分は朝5時に並んだ。普通に両親がいれば、夫が前の日から徹夜で並んで整理券をもらうのが普通。」との事です。ひどく驚き頭が痛くなりました。
 3月1日はまだ冬の寒さが残っているし、3歳の子供を朝5時から連れていって並ばなければ面接の整理券も入手出来ない。と聞いてがく然としました。目の前が真っ暗になりました。
 平成26年の秋頃でしたが、私は病気もあり子供も小さくて一人親ですから、他に家族はいません。私の代わりに朝5時に並んでくれる人を探して、知り合いに片っぱしから頼んで回りました。日中ならともかくまだ日も明けない暗い朝方に外で寒いのに並んでくれる人を探すのは不可能に思えて、次々断られてどうしたらいいのか悩み続け、座り込んで泣いたこともあります。他の幼稚園にも見学に行きました。
 区立幼稚園は区に2つしかなく、片道一時間の通園で電車とバスを乗り継がないと行けず無理であきらめました。

.. 2016年01月25日 12:23   No.1005002
++ ふくしま野風 (小学校低学年)…8回       
 少し遠いけど給食などにこだわりのある私立幼稚園は保育料が高く、1ヶ月4万5千円かかると言われて経済的に無理でした。
他にもバスの送迎がついている遠めの私立幼稚園に見学に行った時は、私が離婚して母子家庭であったため、園長からいきなり「あんた、金払えんの?!」と言われ、唖然としました。
 「自主避難でも世帯全員避難してる世帯は純粋な保育料は免除されるので大丈夫です。バス代や教材費暖房費などは自分で払えます。」と私が言うと、園長は「うちでは避難者はまだ入ったことないんだよねー。」と言われ、幼稚園代が払えるなら、面接してやってもよいという高圧的な態度の園長で私立の経営者だとこんな感じになるのか、こんな園に子供を入れてもよいか迷ってしまいました。
 私の住んでいる地域は東京23区内ですが公営住宅が多く、子供の数も多いのに保育園幼稚園は全然足りない。それなのに近くの私立幼稚園が2園も廃園してしまい、乳幼児は行き所がなくあふれている状態です。
 その他昨年4月からあまりにも幼稚園が足りないので、それまで兄弟のいる世帯は優先的に同じ幼稚園に入れるという規則がなくなり、兄弟でも入れない!または子供の送迎を2ヵ所行かなくてはならない事態になり、幼稚園生の母親達は悲鳴を上げています!
 さて話を戻して私は朝5時に面接の整理券をもらいに並んでくれる親切な人がギリギリに見つかり、3月1日の朝5時に雨の中を並んでもらい、私と子供は朝7時に私立幼稚園に並びに行きました。ようやく整理券はもらえたものの、5時半に並んだ人は整理券がもらえませんでした。正式な定員は70名ですが、30人だけ面接の用意があったようです。
 その後面接の時に、他のママに会って話をしましたが、「やはり5時半に夫を並ばせたら整理券もらえなかった」、とか、「東京は小学校に入ると授業の運びが早いから3歳の子供にひらがなカタカナ、数字はもう覚えさせた」とか話されたので、私は東京は大変だなぁーと、こんな競争社会に小さな子供のうちから入ってしまうのかと不安になりました。
 そこで、都内に母子避難したママ達のNPO[ママネット]に行って相談すると、母親が東京出身の母子避難ママは、「それでしょうがないね、ここは東京だから」と割りきるしかないという反応でした。
 私立幼稚園の幼稚園代が高いというのは、大震災の翌年から声があがっていました。特に母子避難で夫は福島県で正社員として働いている世帯は、夫の収入によって保育料が決まるという同じ区内の一般の人々と同じ扱いになっていました。

.. 2016年01月25日 12:29   No.1005003
++ ふくしま野風 (小学校低学年)…9回       
母親の一番の仕事は子供の命を守ること
 |  東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
 |  東電福島第一原発事故による自主避難者、特に母子避難者の現状と課題について  (その3)
 └────  (福島県より東京都内へ自主避難)

 6.「子供が小さくて放射能の健康被害が不安で帰れない!」 母子避難ママ達の声

 福島県では子供を3人位持ち一戸建ての自宅を建てるという世帯が多いため、自宅のローンを払っている方がほとんどです。まだ子供が乳幼児で、住宅ローンも大量に残っているため夫と共にどこか安全な土地へ移住するということが出来ず、子供の命と健康を守るために母親が子供を連れて安全な土地で母子避難するということが続いています。
 みなし仮設住宅の無償期間延長は一年毎で自主避難者を悩ませてきましたが、私が自分の住むみなし仮設住宅で大震災後毎年、母子避難ママ達の集会をひらいて来ましたが、毎年「私達どうなるの?!やっとみなし仮設にたどり着いたのに安心して暮らしたい!」「子供が小さくて放射能の健康被害が不安で帰れない!セシウム137の半減期は30年なのに、乳幼児連れて福島へは帰れない!」などの意見が母子避難者の集会では出ます。
 首都圏では働きたくても保育園もなく、私立幼稚園も厳しい競争で入るために闘わなければ入れない。入ったら入ったで、送迎の負担が大きかったり私立幼稚園代が高くて悩んでます。近くの私立幼稚園は補欠が50人待ちです。その他何園か電話で面接先を探しても「2次面接でいっぱいです!」と次々断られました。
 子供が2人私立幼稚園に通っている避難ママは、「2人だと私立幼稚園代が、月6万円!かかる。とても払えない!生活が破綻してしまう〜!
普通に幼稚園代を払っている一般のママには、被災者の特別措置法で無料になってる、なんて絶対に言えない!」と言ってました。
 都内に避難しても「避難者だとは言えない」、「言わない」、「子供がいじめの対象になると嫌だから言わない」など様々な面で気を遣わないといけないので、母子避難者はとても疲れます。


.. 2016年01月25日 12:50   No.1005004
++ ふくしま野風 (小学校中学年)…10回       
7.東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!

 また住宅打ち切り問題では2年間の家賃補助を収入360万円以下の世帯に補助するという発表ですが、無償のみなし仮設住宅に入居できた母子避難者というのが、夫は福島県内で正社員で働いて、子供2〜3人を母親が働かずに避難生活をしながら子育てするという世帯が多いです。
 比較的早い時期に県外避難を決めた母子避難者は夫の収入が400〜500万円で、大震災当時専業主婦だったママが多いです。住宅無償のみなし仮設住宅に応募して入居できた自主避難者は、大震災の起きた2011年末までには入居の申し込みをしなくては入れなかったはずなので、原発事故の起きた年に思いきって自主避難した人々です。
夫婦共働きでないと生活できない、原発事故が起きたからといって仕事をやめたら生活出来ない世帯は、なかなか避難出来ません。
 また、福島県の安全安心キャンペーンを夫や子供の祖父母が信じこみ、避難に反対するケースは沢山聞きました。母親だけの思いだけでは避難は簡単に出来ない。住宅ローンを放ってどこにもいけない!など情報の混乱だけでも母親達は右往左往してしまい、夫婦間、親、兄弟、子供自身などの間で避難や放射線被害に関する意見が対立し、母親達は何を信じたらよいかわからない、という話もよく聞きました。
 現在住んでいるみなし仮設住宅にそのまま住めればいいですが、収入要件の緩和がどこまで適用されるかで、母子避難者の運命、子供の健康や将来までも明暗が別れるというのはおかしいし、ひどいです。
キビタキの会で集会した折、母子避難ママ達に「それじゃ、母子避難の基準というか、子供の年齢などを具体的に要望書にどう書くか?」と尋ねたら「中学生じゃ、まだ子供だし、子供も高校は行かせないと世の中に出て通用しないから18歳以下の子供のいる世帯」「子供小さいから、年間1ミリシーベルトを超えない被曝限度量に福島県の自宅を含めた生活圏がなる」など意見が出ました。
 それぞれ自主避難者でも、家庭の事情が事なり、夫も避難している世帯や原発離婚が進んでいるために母子避難者で母子家庭になる世帯も増えています。子供の健康と命を守るために福島県中通り浜通りから、自主避難したママ達ですので、世帯の収入よりも子供の年齢や被曝限度量(空間線量のみではない!)で住宅の無償期間供与を延長してほしいという意見が出ました。また都営住宅並の安い家賃なら収入に応じて払えるが、東京都内で民間のアパート代は10万以上なのでとても払えない!という意見もありました。
 

.. 2016年01月25日 12:56   No.1005005
++ ふくしま野風 (小学校中学年)…11回       
キビタキの会の方から、「福島県は除染費用を8700億円も取っておきながら、全国に自主避難しているみなし仮設住宅の家賃は80億円だ!」と聞いて、その桁違いに驚きました。日々の子育てに追われているとそこまでわかりません。
 「全体で80億円ならば、自主避難者のみなし仮設住宅延長をして家賃は格安で住めるようにしてほしい」原発事故は加害者がいるので、東京電力から自主避難者の家賃を払ってほしい。東京電力はつぶさずにおいて税金を投入して事故の復旧や強制避難者の賠償をしているが、東電は黒字経営である。
 私達、自主避難者が個別にADRに賠償を申し立てたり、自治体の窓口に行ってもはねつけられるか、たらいまわしの目にあいます。
 「東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!」それが筋の通った道だと個人的に思います。
 実際に原発事故による放射線被曝の被害である小児甲状腺ガンが、福島県の中通り浜通りで多発している現状にかんがみ、科学的人道的、国際的な救済の政策が必要です。
 母子避難者のみなし仮設住宅も供給元が様々で、雇用促進住宅や民間の仮設にいる人もいます。オリンピックによる立ち退きや、古い公営住宅の建て替えでどうしても現在のみなし仮設から出なくてはいけない避難者もいて、福島県への帰還でなければ引っ越し費用も全て自己負担です。
 また自主避難者で避難先で家族が増えて、住み替えがしたいという要望も少なくありません。行政は子供達が転園や転校せずに避難先で安い公営住宅が探せるように柔軟な対応をしてほしいです。
他に自主避難者のママもすでに地域に定着していて、やっと避難先での人間関係が築けた所に住宅の打ち切り発表で泣きながら悩み苦しんでいる。
 またどこかに引っ越して新たに一から全てやり直し、は大変な肉体的精神的、経済的な労力ですから、オリンピックに多大な税金を注ぎ込む余裕があるのなら、その分福島県を初めとする原発事故の被害者救済に支援をして下さい!
 最後に国連特別人権委員会のアナンド・グローバー勧告が出てから数年経ってしまいましたが、日本政府はこの勧告通り、3年前に可決した「子ども・被災者支援法」通り(昨年8月の被災者の民意に反する支援法改正法は認めない!)真に、原発事故被害者を救済する政策が必要とされています。
私達自主避難者にご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。


.. 2016年01月25日 13:02   No.1005006
++ 瀬戸大作 (小学校中学年)…11回       
相談できる場をつくる事、解決支援ができるサービスを紹介したり
 |  空き家活用や居場所づくり、フードバンクや子ども食堂や学習支援
 |  と繋いだり等
 |  原発事故、放射能から子どもや家族を守る為に命をかけて避難した
 |  勇気あるお母さんや家族を貧困の淵に追い込まないように
 |  様々な方策を避難ママと一緒に考える  (下)
 └──── (パルシステム生活協同組合連合会)

2.既に貧困状態におかれている原発事故避難者が住宅支援打ち切りで「更なる貧困」に追い込まれる。甲状腺ガンが153人に達し、健康不安が増えるなかで、福島県への帰還推進を強要する。「被ばくか貧困の選択」を迫るこの国のあり方を何としても変えていきたい。あきらめるわけにいかない。
★「住宅支援」は居住の権利であり、生活する権利であり現状の避難先住宅に住み続ける権利を段階的であれ奪う事は、国の原発事故災害による避難の権利を剥奪すると共に「貧困」に追い込む結果につながる。今日の交渉でも福島県や避難先の自治体の支援策に応じて国が援助する逆転の構造であり、原発災害における国の責任や市民の生存権すら国が放棄している状況である事、完全に原発事故被災者支援法の理念が忘れ去られているのだ。

3.避難ママと語る。
  「原発事故避難者もあたりまえの生活支援をうけたいのだ!」
★翌日の1月23日、福島市から武蔵野に自主避難しているお母さんに会いにいった。私自身、2017年3月に「住宅支援打ち切り問題」で避難者が置かれている生活困難の実状を深く知る事となる。昨日の中山市議の報告でもあった「避難者の就学援助率」を見ると、子どもを守る為に避難を選択した家族の多くが、既に「貧困状態」にある事、日本におけるシングルマザーの貧困率は54.6%、ほぼ同数の貧困率が避難者の就学援助率となって報告されている。家族と離れ母子で自主避難の選択、避難先での生活はシングルマザーの生活だ。更に住宅支援打ち切りで家賃補助がなくなるのだ。
★今日のヒアリングでも以下のような要望を聞いた。イ.ひとり親家族に向けたホームヘルプサービス、ロ.ひとり親家庭の就労支援、ハ.体調不良時の家事支援や保育園送迎支援、ニ.学習支援など!昨日の自治体議員連盟の政府交渉でも、各自治体に設置された「居住支援協議会」の“住宅要配慮者”に原発事故避難者を加えるよう要求している。
 今日の避難ママからの要望は「ひとり親家族」が自治体から受けられる生活支援サービスに原発事故避難者を加えてほしい!ただそれだけの要望なのだ。
★今日のヒアリングにおける私の立場は「聞き広げる」だけではない。避難者の多くが生活の悩みを抱え、貧困の恐怖に脅えながら生活している。だけど避難している事さえ周りにいえず、相談する場所やきっかけも知らない。「経済的な貧困」「つながりの貧困」「情報の貧困」⇒「貧困の連鎖」となっている。
 国や東電の原発事故、放射能から子どもや家族を守る為に命をかけて避難した勇気あるお母さんや家族を貧困の淵に追い込まないように様々な方策を避難ママと一緒に考えている。まず相談できる場をつくる事、解決支援ができるサービスを紹介したりつくったり、(入り口から出口)、820万戸もある空き家活用や居場所づくり、フードバンクや子ども食堂や学習支援と繋いだり、ローソンの避難者の優先雇用事例など就労支援…、ひとりで悩まぬように「ひとりじゃないよ」そのような実践を積み重ねながら政策提言しながらこの国を変えていく。
 そのような相互扶助組織をつくらなければと思案している。

.. 2016年02月08日 08:09   No.1005007
++ 木村雅英 (平社員)…131回       
.「環境放射能モニタリングの見直し」で帰還を促進
 |  〜住民の要求よりも、節約して放射線量隠し〜
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その83
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 またまた原子力規制委員会が住民に被ばくを強要する為の提言を決定した。
2月10日の原子力規制委員会定例会議の議題5「環境放射線モニタリングの見直しについて」で、福島県内のモニタリング結果の時系列グラフが低減あるいは横ばいになっていることを示し、放射線監視装置(モニタリングポスト)の撤去や再配置を方向付けしたのだ。県内全市町村に計約3000台あるモニタリングポストのうち、避難区域が設けられた12市町村以外にある約2400台の撤去などを検討する。

狙いは田中委員長の露骨な次の発言で明らかだ。
・限られたリソースだからモニタリングをどれも続けるのはどうか
・住民の要求があるからやるという訳にはいかない
・小中学校でモニタリングしているが各市町村に1つ残すのでいい
・固定式を可搬式にする提案もある
・帰還困難区域の復帰のきっかけにしたい
・出来るだけ多くの人が出来るだけ早く帰れるようにしたい
・雨が降れば増えるなど状況が分かってきているので、(放射線の)水準を見て行けばよい
・沢山置く必要は無い

要するに、住民からモニタリングポストを見えないようにして、被ばくに対して無関心・無神経になるように仕向けたいのだ。
 福島第一原発事故で原爆80発分の「死の灰」が飛び散ってしまった。半減期が長い核種は言わば保存物質だ。それ故、それらの総量がどうなっているか、除染(移染)などによりどう分布が変化しているか、その中でどの範囲に人が住めるか、住んだときのその後の影響は、などなど、これから未知の世界を迎えようとしているにもかかわらず、モニタリングを減らそうとしている。
 県内の田畑にフレコンバッグが山積み、イチエフには放射能汚染水タンクが一杯、イチエフ収束作業で放射能ダストをまき散らした実績(これからも心配)、何よりも汚染水対策も廃炉への道も先が全く見えていない。そんな状態でモニタリングを止めてしまうなんてありえない。
 モニタリング手抜きに熱心な田中委員長に対して、清水規制庁長官が「関係省庁と協議しながら、いい方向に持っていくように努力したい」と慎重に述べた。誰にとって「いい方向」かが大問題だ。

(参考)県内線量測定縮小へ 避難区域外 装置撤去や再配置(福島民報?2月11日(木)10時17分配信)

.. 2016年02月13日 08:05   No.1005008
++ 武田信弘 (幼稚園生)…3回       
検査を受けるべき方たち全員が検査を受けたとしたら
 |  「悪性ないし悪性疑い」の方は合計で1027名
 |  福島県子ども甲状腺検査の受診率の問題
 └────  (鹿児島県在住、元高校教員)

 先行検査及び本格検査での各段階の受診率は次の通りです。全て、福島県の公表資料に記載されている数値であり、福島県自体が計算した結果の値です。

     一次検査−二次検査− 細胞診−  手術
先行検査− 81.7%− 91.9%−  39.6%− 87.6%
本格検査− 62.1%− 64.4%−  19.7%− 31.5%

(*どの数値も、本来その検査を受けるべき人数を100%として、実際にその検査を受けた人数の割合を示しています。本格検査の細胞診19.7%の意味は、本来細胞診を受けるべき方が100名であったとしたら、20名しか実際には受診していなかったということです。)
 では、本来、福島県の検査を受けるべき方たち全員が受けたと、上の受診率から逆算して「悪性ないし悪性疑い」の方たちの人数を推定してみます。
先行検査は380.5人となります。本格検査は647.2人となります。合計で1027名です。


.. 2016年02月24日 08:05   No.1005009
++ 冨塚元夫 (大学生)…83回       
3/5新宿デモ(脱被ばく実現ネット主催)に参加しました
 |  放射能から子どもを守ろう!国と東電は責任果たせ!
 |  住宅支援を打ち切るな!
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◯ 13時から新宿東口アルタ前で集会を行い、14時から一時間土曜日で賑わう新宿駅の周りをデモしました。先頭の街宣車からは忙しくコールがされました。
「福島も関東も危ない!、放射能から子どもを守ろう!、子どものために立ち上がろう!、国と東電は責任果たせ!、安全キャンペーンやめろ!、避難の権利を保証せよ!、住宅支援を打ち切るな!、すべての避難者に生活補償を!、子ども脱被ばく裁判絶対勝つぞ!」

◯ スピーカーからはコールの合間に早口の呼びかけもされました。
「東電福島第一原発事故はまだ続いています。毎日空に海に放射能がまき散らされています。政府と東電は責任を取っていません。子供の甲状腺がんは強い疑いを含めて166人になりましたが、国も福島県も放射能によるものと認めていません。国と東電に抗議し、被災者を支援しましょう。デモに参加してください!」

◯ デモ参加者は250人でした。決して少ない数ではないと思います。
脱被ばく実現ネットのメンバーは、弁護士さん2人を含めても15人くらいです。
 呼びかけ団体の1つのたんぽぽ舎からの参加者も10人くらいで、テント広場からの参加者も数人だったと思います。「原発いらない福島の女たち」からも数人でした。
「ママデモ」の若いお母さん方も小さな子どもを連れて10人程参加してくれました。
福島から関東へ避難している人も数人いました。
こうして数えると200人くらいは一般参加者ではないかと思います。
 脱被ばく実現ネットは少人数ですが、2011-13年のふくしま集団疎開裁判以来5年近く頑張っています。
 多くの支援者、いろいろな団体とつながって、子どもを放射能から守る運動を続けています。これからも応援してください。
 ※写真など詳しくは、たんぽぽ舎の

.. 2016年03月09日 09:15   No.1005010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用