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■--二百三高地レビュー
++ つかじ          

この前話していた映画ですね?正直僕は邦画嫌いなので(トラック野郎を除く!!)見たこと無かったです。

個人的に、乃木将軍は嫌いな人です。まぁ理由は多足さんが言ってくれてるので。確かに色々時代が進んで今迄の経験や知識(戦術)が使えなくなって来たとは言え、その行動や指揮は有能な軍人とは到底思えません。

また幕僚の統率に関しても、「うん」と頷くだけ、もしくは損害の報告に悲観に暮れているだけで、自ら前線視察もせず幕僚任せ(幕僚も同様)。
これら指揮官としての現場掌握が不十分な事が、損害を大きくした原因の一つ!

幾ら時間も無く情報も不足しているとは言え、日本国内にも要塞が存在しているのに、禄に視察も訓練もしないと言うのは常軌を逸している。

それに多足さん自身が言っておられるが、日本はこの戦争を契機にろくでも無い国家・軍隊に育っていくが、ここで大いに課題を残す言葉が出ている。

「ロシアが負けたのは、行動の可否を一々指揮官へ伺い立てて行動の素早さがなかったから。日本が勝てたのは、小隊指揮官の独断専行による素早い行動があったから(細部の違いはありますがね)」

これは大いに問題がある発言ですよ!確かに当時は艦船搭載用の無線機ですら出力が低く、信頼性が低い。だから連絡のやり取りは伝令やその他道具以外ない。
だからこそ素早さは必要不可欠ではあるが、命令無視を奨励するかの発言があるのにその後、何も苦言を呈していないのも問題がある。
(一様フォロー。コレは乃木将軍の死後、出た可能性もあるので非難は言えないかな?ただ、この行動事態は実際に戦闘で起きていて、それ故の被害も出ている)

つまり、日本はノモンハン以前にも、こう言う「経験」
を無視する傾向があったという事ですね。
まぁ潜水艦対策も第1次大戦以降取らなかったし。

ちなみに、日本の一気飲みを広めたのはこの人との事。ドイツ視察の際にドイツ軍仕官が部下に号令一過「一気飲み」したのを日本で真似たのが始まりだとか?
一気飲みは、体を壊すので止めましょう!!

この人これ以外でも、友人が訪ねたら浮気してる真っ最中だったり、どこが英雄なんだろうか?
(勿論祭り上げられたのは分かっている)では。
.. 2006年12月13日 07:58   No.89001

++ 多足       
結局乃木にしろ東郷にしろ、勝利の立役者ってことで祭り上げられたのは確かでしょう。
で、その様をどう表現するか。
『日本海大海戦』ではもう、東郷は凄い!
彼はまさに英雄だ!万歳!…って作りなんですよ。
なもんで、観てて頭痛いです。
『二百三高地』は中立的な視点というわけではないのですが、祭り上げられ期待されてるけど任務が達成できない、と苦悩する乃木の様子が丁寧に描かれてますから。
まあしかし結局「その後」に関しては触れてない映画ですから。
ただ、「その後」に触れる映画なんてそうそう無いのも事実。興味持つきっかけになり、各個人が調べれば問題無しなんですけど。そのきっかえにはなる映画かな?
自分の中では乃木=突撃バカという印象でして、下関市内で乃木神社の近く通ったときは正直嫌な気分でした。
『二百三高地』観て… 突撃バカって印象は若干弱くなったけど、有能という印象はあいかわらず無いです。やっぱ明治天皇に殉じたとかステッセルを厚遇したとか、その辺が日本人好みなだけかなーと。

「英雄」に祭り上げられた人の苦悩みたいなのは『父親たちの星条旗』でかなり深く扱っております。オススメ。

.. 2006年12月13日 12:20   No.89002


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