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■--『捕虜輸送船の悲劇』感想
++ 多足          

先日読み終えた『落日の日本艦隊』に、バターン死の行進について「捕虜に対する給与の準備があるはずもない、貧乏国のわが軍は戦う資格も、また勝つ資格も無かったといえる」という文があり、そういえば日本軍が捕虜をどう扱ったかの話を具体的に知らなかったな、と思い買ってきた本。
同じ著者の『戦う日本漁船』でもそうだったんですが、船の遭難、というか戦災例が具体的に、かつ冷静に描写されています。なので余計に想像力が刺激され、かなり恐ろしく、陰鬱な気持ちになります。
日本軍は攻撃面ばかり重視し、それを運用する上で必要な後方支援、国家の維持に必要な具体的な手立てに関して非常に無関心な組織だということがよくわかります。
輸送船の防衛? そんな地味な仕事は知らんよ、俺以外の誰かがやってろよ、って姿勢が、戦闘部門である連合艦隊偏重、海上護衛軽視につながり、その結果は…
日本兵の輸送ですら劣悪な環境、護衛体制で被害出しまくってた日本軍。敵国人である捕虜の輸送に関して、その事情が好転するわけもなく。まさに虐待、戦争犯罪なんですよね。そら訴追されるわ。
ちなみにこの本、連合軍側の捕虜輸送船での事例、オランダ軍が仕出かした戦争犯罪についても紹介されてます。が、戦勝国であるオランダ軍の行為は有耶無耶になってます。結局、戦争犯罪なんてのは戦争に勝ってしまえばどうとでもなる、という例ですね。だがしかし、それをもって日本軍が捕虜に対して行った行為を正当化はできませんよ。
結局、当時の日本はジュネーブ協定を批准していなかった。その理由が、西欧各国のように捕虜を扱う能力が日本になかった、というもの。ということは結局まだ後進国だったということです。「戦う資格も、また勝つ資格も無かった」ということになるかもしれませんね。
.. 2015年01月03日 18:57   No.825001

++ つかじ       
>計画・維持に関して
ある意味、田舎者がある日から纏まったお金が手に入る様になった。良い服着る様になり、豪邸建てたり、高級車を購入したりして良い気になって、近所の住人に対して不遜な態度になり始める。そしたら段々とそれらが重荷になり始めて、最後は破産して一文無し。

個人的に当時の日本軍はこんな状態だったと思っています。要は見掛けだけ煌びやかでも、中身が伴ってなかった。おや?最近日本近辺でもそんな人達が居た様な?確か〜え〜と、ちゅ・・・かん・・・何処だって?(笑)

>日本人捕虜に対しての虐待
白人社会は絶対に認めていませんがねw
なんせ「正義」ですから(爆)
ま・正直言ってしまえばお互い様です。

念の為に言いますと、別段「して良いだろう」と言う事じゃなくて、戦争になれば多かれ少なかれこんな事は何処の国でも起きただろうと言うことです。それを連合国側は認めず、「日本人悪い」で認識している事への皮肉です。
だからTV等で日本人が「何かを」指摘すると、ギャーギャーと喚いてヒステリーを起こすw

.. 2015年01月04日 18:17   No.825002
++ 多足       
作るだけならなんとかなるが、維持運用となると話は別… ってなるもののひとつが大型艦艇。そして大型艦艇を持つと随分気持ちが大きくなるし、周りの見る目も変わってくる。そういうものですね。自分はそのたとえとして「給料少ないのに無理して高級車買って、維持できない人」ってのを出しますw
なかなか中身が伴った急成長は難しいもので。見た目から入るのは悪いことではないとは思いますが、そこで気位ばっかり高くなってしまうのがいかんですなあ。

捕虜の扱い。
まあぶっちゃけ戦時国際法なんて、努力義務ですらなかったりしますからね。自国に不利益が無い範囲で遵守するかもしれない、程度のモノ。しかしこれを知っていればいざというときそれを盾に自らの身を護ることができるかもしれない、少なくとも選択肢にはなる。
その点、日本は今も昔も国際法に関する教育がてんで成されてないですね。

.. 2015年01月06日 14:22   No.825003


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