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■--『巨砲艦 世界各国の戦艦にあらざるもの』
++ 多足          

最近読み終えた本、『巨砲艦 世界各国の戦艦にあらざるもの』感想。モニター艦などの「戦艦みたいにバランス取れてはいないけど、巨大な砲を搭載した艦艇」の解説書。 19世紀の話が多かったかな。WWUの海戦史に慣れてると物凄く鈍臭い戦いに見えるかもしれない。モニター艦の戦いとして有名なアメリカ南北戦争のハンプトン・ローズの海戦も、激戦のイメージがあるけど実態としては北軍のモニターと南軍のバージニアが円を描くように航行し、数十分に一度反航するタイミングで数発撃ち合う、それを10時間くらい続けるっていうものだったってのは、随分イメージと違うわけで。まあ、激戦には違いないんだけどね。このへんが砲の装填方法だの射撃精度だの、艦の運動性だのといった技術的な限界だったってわけですな。
でも技術ってのは急に完成するものでは無い。試行錯誤と実践を重ね進歩していくわけで、どんどん改善されてったわけですねえ。

砲の発射速度も船の速力も遅い、バランス悪くて航洋性も低い歪な軍艦たちの戦いは、なかなかトホホなものが多いですが、設計、運用思想はその時代の理にかなったものになってるんだねえ。技術的な限界についても具体例が色々挙がってて面白い本でした。

…ただ、WWUのイギリス海軍のモニター艦をもっと扱って欲しかったなあ、ってのは正直なトコロ。あと19世紀の歴史をあんまし解ってないから、色々調べないと内容が理解できないと感じたなあ。

戦艦ほど高価な艦が作れない。けれども戦艦に対抗したい。その苦肉の策としての、巨砲搭載の小型、中型艦。戦艦というもののあり方を見ていく上で、「こういう可能性もあったのか?」と思わせる存在たちですが、戦艦そのものが時代遅れとなり、モニター艦、装甲艦たちももう開発意義が無くなっていったわけで。兵器開発史の一面を考える、面白い本でした。オススメです。
.. 2014年10月17日 11:44   No.819001

++ つかじ       
どもども。これまた随分とマニアック思考な本が存在しましたね?

個人的にはモニター艦と言うと、やっぱり「ハンプトン・ローズ海戦」が一番有名かな?と思われます。バージニアの三角牛乳の様な艦影と、モニターとの海戦図(川だけどw)は有名ですね。

次点でやはり第二次大戦時にイギリスで整備された軍艦の事だろうな?と。

何にしても、大型小型の種類はありますが現代でもその系統の船はありますからね。
一般的には沿岸警備隊(日本では海保)の保有する船がソレにあたりますね。

現代の技術がこう言った事の積み重ねであると言う事を如実に表してもいると思います。

.. 2014年10月27日 10:02   No.819002
++ 多足       
表紙が大型軽巡洋艦時代のフューリアスって段階でもうマニアックとしか言いようがありませんw

大型砲では重いから、ミサイルを搭載するって方向では「小型の大火力艦」は可能性がまた出てきたんでしょうかねえ。ってもミサイルも重いから数積めない、となると継戦能力が…
沿岸戦闘艦とかあのへんは、何とか行ってもバランス取れてるんだと思います。モニターはなんというか、こう、もっとアンバランスなw

WWUイギリスのモニター砲艦の資料が欲しいですなあ。

.. 2014年10月28日 22:19   No.819003
++ つかじ       
>モニター艦の資料
激しく同意!!
やはりこれも支援艦の一種だから、どうしても資料が限られてしまうのかも?出てきても結局大きな作戦等の一環で出撃したって程度ですからね。

>こんなのがあった
「ペーパークラフト(紙模型)を作ろう!」
ttp://plaza.rakuten.co.jp/modelship/diary/201301220000/

やっぱり検索しても、主に活躍したのがWWI以前なのが多いので、自ずと画像もそっちが多いですね。後は純粋に砲艦かな?

.. 2014年11月03日 11:38   No.819004
++ 多足       
これまた凄いペーパークラフトですね。ニッチなんてもんじゃないぞw

砲艦はまた別の話になってきますねえ。ただ、艦これやって軍艦知った、っていうレベルの人だと、「砲艦」と聞くと大口径火砲を搭載した艦、しかし戦艦ではない…? みたいな想像をするようです。つまり、モニター艦みたいなものを。
言葉の雰囲気で想像するのが実像と違う、ってのはよくある話。
ゲーム中で潜水母艦が出てきますが、やっぱみんな潜水艦だと思ってたようです。これも語感の問題。

.. 2014年11月05日 18:52   No.819005
++ つかじ       
>モニターと砲艦
実は物に依っては砲艦はモニターの延長として認識されている物も有るみたいなのです。
と云うのも、砲艦は基本的に河川艦なのですが、陸上施設・部隊への攻撃で上陸支援もする。任務が一緒なので、って事みたいです。

まぁかく言う私もデカイか小さいか、河川や沿岸部か外洋かって位だと思ってますし。広義の意味では間違ってないかな?と。

>母艦
まぁ時代によっては、「駆逐艦母艦」もありましたしねw

.. 2014年11月07日 18:28   No.819006
++ 多足       
モニターと砲艦。
なるほど、たしかに考えれば考えるほど分類が面倒になってきますねw
この本にも河川砲艦も紹介されてました。
定義、分類がややこしい艦艇ってけっこうありますが、モニター艦はまさにそれですねえ。

.. 2014年11月10日 10:54   No.819007
++ つかじ       
そう言えばトップ絵、ダコタにされましたね。
ワシントンとの対立を見ても、あの海戦の混乱具合が窺えますね。
個人的には米戦艦の中ではアイオワ級に続いて好きな艦型です。

そう言えば、指揮官だったリー提督の写真を見たのですが、提督の決断のグラフィックって写真のまんまだったんだねwそっくり過ぎててワロタw
まさか終戦直後に心臓発作で亡くなってたのは知らなかったなぁ。

それと、一番の謎がウィルコックス少将の転落事故ですね〜。一部じゃ一応発見したけど救助できずに居たらまた行方不明になってしまったと有るけど、幸先悪かったでしょうねぇ。

.. 2014年11月16日 17:42   No.819008
++ 多足       
去年作った模型をもとに描いた絵です。アラバマのキットをなんとなくサウスダコタに改造したものだったので、色々写真を見返したら結構間違いだらけだったという。
サウスダコタ級はどっしりとした構えがいかにも戦艦! という感じですね。模型でアイオワ級と並べてほんと痛感しました。

提督のグラフィック。
ずばり、元にした写真そのものだったんじゃないですかねw

ウィルコックス少将。
作戦時の事故みたいですねえ。「誰かが海に落ちた」だと、優先順位的に救助の動きが鈍かったのかもしれませんね。艦艇間の通信も制限されてるだろうし。まあ、海で活動する以上起こり得る事態のひとつ、ということでしょう。

.. 2014年11月18日 18:56   No.819009


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