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文明がどうの、アフリカの現状がどうのってスレでしばしばタイトルを目にし、気になってた本、 ジャレド・ダイアモンド著『銃、病原菌、鉄』を読みました。その感想的な。 人類が世界中に拡散した1万4千年前。そこから各地で文明が進化し、現在に至るわけですが、 地域による格差が激しい。その原因は何なのか? というものを考察した本です。 要約すると、その格差は地理的条件に恵まれた偶然によるもの、という話。19〜20世紀くらいの、欧米による植民地政策真っ盛りの時代。いや、もっと前からかな、白人が有色人種を支配するという案件が非常に多いです。アフリカ、オーストラリア、東南アジア、中南米で「未開な」有色人種を白人が支配する。では、なぜその逆ではなかったのか? なぜ中南米の有色人種が、欧州の白人を支配し、欧州を植民地化しなかったのか? これに対して、白人が人種的に優れているから、ってのが20世紀までの常識だった。まあ、あくまでも欧州の常識、ですが。この時代の某作家の小説なんか読んでると、明確に有色人種を劣等人種だと考えてる描写が目立つ。でもこれって「差別意識」とはちょっと違うんですよね。この当時の「科学的事実」が、有色人種の劣等性を支持している。差別とか好き嫌いとかでなく、科学的事実として人種による差があるから仕方ないよね、という姿勢です。違う生物を見る目ですね。そしてこの意識は今でもかなり尾を引いてると言えるでしょうね。 なぜアフリカはいつまでたっても紛争と虐殺繰り返してるの? なぜなら彼らは劣等種族だから、ものを作るってことが出来ない。だから農業も成り立たない。…こういう意見は今でも結構聞きます。が、おおっぴらには言えないよねw
.. 2014年05月02日 11:01 No.817001
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