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去年末のことなんですが、ちょっとしたことでクトゥルーの話になりまして。その際後輩たちが「イア! イア!」とか「SAN値が!」とか言って楽しそうでした。 しかしその様を見て思ったこと。彼らはクトゥルー系の小説を一本でも読んだことがあるのだろうか? SAN値を扱うゲームを実際やったのか? 彼らにダーレス達によるクトゥルー神話と、ラヴクラフトの描く世界観の違いが判るのだろうか? ましてやニャル子さんとやらでクトゥルー神話知ったレベルの人と、クトゥルー神話の話なんか出来るんだろうか? という疑問があります。なんか、自分が触れてきた流れと、根本的に違うような気がして。 しかし、ここで彼らにクトゥルー神話ってそういうものじゃ無いんだよ、と語ったところで誰も得をしないんですよねw 語る側の自己満足で終わってしまうし、下手したらそれすら得ることが出来ず冷めて終了、ってことに。
自分の趣味の分野の中に、クトゥルー神話や戦車を中心とした軍事関係のものがあります。この二つの分野は、去年からアニメに取り上げられたわけです。だから例えばオフ会なんかで自分戦車好きなんですよー、って話したらガルパンの話をされかねない。でも自分はガルパン知らない。ガルパン基準で戦車の話されても、それは違うだろうって指摘したくてたまらなくなる。ニャル子さんの話されても、自分の知るクトゥルー神話との違いに戸惑うばかり。つまり、「にわか」が持つ認識に対する違和感、拒絶反応が出てしまいかねない。 しかし、前述の通り、ここで語ったところで得られるものは気まずい冷めた空気だけなんですよね。「にわか」の人が何を語りたく、どんな情報を得たいのか。それを考えずに相手より詳しいからって自分の都合だけで語ったところで、「にわか」の人はその分野に嫌な印象残して離れていくだけ。これはつまり、同じ趣味の人を得る機会を逃すだけの話。 「にわか」の認識がなんかおかしい、と思ったのなら、より理解を進めることが出来るよう、より興味を持てるよう誘導できる話をする必要がありますね。これが成功したなら、先々その分野の、同じ趣味の話が出来る仲間を得ることがかなうわけです。
つまり何が言いたいかというと、自分、戦国武将の話なんかは調べ始めたばっかりで色々認識がおかしいだろうけど、大目に見てやってください、ということ。 ニンジャスレイヤーのネタを振りたいけど、読み始めてまだ二日という、まさににわかの中のにわか、って状態だけど大目に見てね、という話(爆)
人は誰でも最初はにわかです。そのジャンルの裾野を広げ、長く楽しむためにも入門者を拒絶しないでくださいね。
.. 2013年01月05日 09:07 No.799001
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