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ということで仕切りなおし。 技術的な面を中心に話を進めたいと思います。 まず原発に関して。二酸化炭素の排出量を抑えつつ、大量の電力を供給する施設の本命ってことで整備が進んでますが、問題点はやはりそのリスクの高さ。理論的には核爆発は起こさないハズなんだけど、今回の水素爆発や水蒸気爆発、炉心融解などによる放射性物質の漏洩と拡散、それによる長期の汚染。 安全対策ってのはどんどん進歩して行くわけですが、扱ってるモノがモノだけに、根本的に「漏洩の可能性はゼロ」なんて言えないのです。が、「限りなくゼロに近い」は言える話。 問題となってくるのは、「限りなくゼロに近い」という立場を取る側が、強気過ぎるって点。佐世保市であった話ですが、米軍艦艇からの放射性物質漏洩を想定した訓練に、米軍側は「そんな事態は起こり得ないから訓練には協力しない」って突っぱねた話もあります。 ところが、米軍がこういうことを言う理由の一つに、原子力反対派の極論もあるわけです。つまり、「可能性がゼロじゃないってことは、いつか起こるってことだろ」って姿勢。これがあるから米軍側、というか原子力行政側が硬化してしまう。認めるわけにいかない。その結果、何かあったときの発表が遅くなる。で、何かあったら反対派がそれ見たことか、と原子力行政側がおそれていた通りの反応を示す。だから、余計に隠したがる。ううむ、なんという不の連鎖。
つまるところ、求められるのは一般人の理解と、原子力運営側の説明能力です。一般人のほとんどは原発用核燃料と核兵器用燃料の違いを理解してないから、原発が核爆発起こすと思ってる。福島の件も、水素爆発の映像見て「キノコ雲出てるから核爆発」って考えた人も多かった様子。 また、運用側も、素人に理解できるような説明を行わない。「言ってもどうせ解らんだろ」って姿勢。専門家もそうだよ。専門知識がある人間に専門知識を教えるのは、そりゃ簡単だよ。専門知識の無い人に、専門的な話を理解できる説明してこその学者なのに、そういう姿勢が欠けまくってる。…まあこれはどの分野でも言えることだし、今までも何度かこの掲示板で言った話。
一般の人たちは、自分達の生活を支えている様々な要素に、もっと目を向ける必要がある。それが足りてないから、余計なパニックや風評被害が起こるわけです。 専門家は、自分達の行っている事業に自信があるなら、理解を深める努力を怠ってはいけない。 双方がこういった立場をとり、真剣に検討をしなければならないわけです。
…おお、前置きと全然違う話になってしまったw
.. 2011年04月25日 09:25 No.748001
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