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というか、歴史系全般に通じる話。
先日姉上から、こんなのがあるよってことで三国志の問題集のコピーが送られてきました。赤壁の戦い前後の、演義および正史の記述を引用した文章の、そこここに( )で空白があり、その空白を埋めていけって問題。 人名とか地名とか年号とか入れてく、あれですね。 なんというか、実に、くだらない。いや、つまらない。 学校の歴史の授業が面白くないことこの上ないのは、この暗記形式のせいでしょ。歴史を勉強するってのは、単語を暗記することか? そんな勉強の仕方で、歴史から何を学べるというのだ? ある事件に対し、誰が関わっていつ何処で起きたか、ということのみ暗記しても何の意味も無い。「なぜ」その事件が起きたのか、その結果「その後なにが起こった」のか、そういった関連、本質を考察することこそが歴史の面白さだと思うんだが。
先日、某氏が『三国志11』において「趙雲隊が孫策隊に突撃かましたら事故って孫策が死に、しかも副将に孫権がいてそれ捕まえて首はねた。一撃で君主が二代交代した」って話してきたのよ。ゲームの話だ。そこから色々話が膨らみ、最終的な結論が「2000年近く前から現代に至るまで、中国は本質的に侵略的帝国主義国家だ」というもの。まあこの結論は極端な話ではあるけど、つまり、話をしてた双方が「歴史を考察する」という姿勢だったから話が盛り上がり、一つの結論を導き出せたわけで。 知ってる武将の名前を羅列し合うのが三国志の楽しみ方なのか? いや、それは違うだろう。残された様々な記述から、自分なりに考察し、「なぜそういう評価をなされるに至ったのか」という部分を考える。そういう楽しみ方を、もっと他の分野でもしていきたいなあ、と思うのです。
.. 2010年08月21日 13:54 No.714001
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