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■--イギリスの選択が正しかったということか?
++ 多足          

経済素人なんで、本職の降臨を待つことになりますがw
ギリシャ問題に関して昨日、クローズアップ現代で取り上げてたので見てました。
ギリシャ市民は「悪いのは政府と金持ちだ。ヤツらがしっかりしなかったから起きた問題を、なんで俺らの年金をカットされないといかんのだ」と怒ってる。
ドイツ市民は「ギリシャ支援って言うけど、脱税して豪華なヨットで遊んでるヤツらを助けるために俺らの税金使うってどういうことよ」と怒ってる。
ドイツ市民の言い分は理解できるんだけど、じゃあ何のための共通通貨なのよ、という話。恩恵受けるばかりで責任を果たそうとしない、というかとにならないか? というか、共通通貨というものへの理解、リスクを理解せずに進めてしまったのではないか、ということですよね。ユーロ加盟を審査する機関が有効に機能していない、という話もありましたが。
あと、「先進国である欧州各国の加盟審査で嘘をつくとは思わなかった」みたいな意見があったのですが… 何を言っとるんだか。欧州各国って嘘付き合ってきたやん。

「地域の各国で共通通貨を持つことで、より密接な経済協力による発展が望める」と言って共通通貨を広げようとする人がいますが、そう旨くはいかない、というかリスクが高すぎると思います。
また、ギリシャ市民の憤りには理解できるけども無責任さも感じます。手厚い社会福祉を求めるのは当然だけど、その財源ってものに気を払わずに賛成してたのではないか、という疑い。議会制民主主義の根幹の問題として、選挙民が頭使わないといけないのに、そうなってない。目先の利益を追って、または考えるのが面倒になって有名人に投票する。このシステムはやっぱ問題があると思うなあ。選挙民が、責任を果たしていないのではないか。その結果が出たのではないか。

ギリシャの問題は、日本にとっても学ぶべき部分が非常に大きいと思うわけです。

…ところでギリシャがドイツに対して「70年前の賠償金を出せ!」って言って「その件は解決済みだろーが」ってドイツを怒らせた、という話はホントなのかな?
.. 2010年05月18日 08:02   No.692001

++ タダノ・ナナシ       
 正直専門外だが、とりあえず、一応レス。

 たしか、ドイツは強いマルクを犠牲にして、ヨーロッパ統合の大義のための自己犠牲の精神でユーロを導入したという経緯があります。
 ヨーロッパ統合の大義は以下の通り。
@アメリカに対抗するために、ヨーロッパが1つになる必要がある。
Aもう二度と、自国が主導しておこなう世界大戦をやらかしたくない。

 んでまぁ、ヨーロッパ統一の大義のためにドイツマルクを捨てる条件として、財政赤字のGDP3%問題でドイツは(景気後退期にやむをえず赤字国債を発行する場合をのぞき)このルールを破った国に対して機械的に制裁を科すべしと主張。でも、フランスが、まぁまぁとなだめて流れたという背景があったりする。
 ドイツ的には、「ほれみたことか、やっとれるか」状態じゃないかとw

 嘘つき云々に関してはディプロマシー的世界観でだましあうというのならばともかく、さすがに、政府の経済統計で政府が意図的に嘘をつくというのは、考えられん。それやっちゃうと、国内政策がまともにできなくなるからw
 そういうのをやらかすのは、旧ソ連やら大陸中国やら、情報統制できる独裁国家やらだけという認識は、経済学者には今でもあると思う。

 ギリシャに関しては、よく知らない。(少し調べてみたが、70年代前後に軍事政権があったり、80年代に東欧型の社会主義政権ができたりしてて、国内政治はぐちゃぐちゃなんだろうなぁという予測はできる。)
 脱税云々って言ってたから、税制制度に欠陥はあるのだろうwというか、政府統計をごまかす国だから脱税が横行できるというべきかw官僚機構が弱いのかな?
 たぶん、ギリシャの行財政改革に加え、税制改革の断行とEUの監視員の派遣を条件に、財政支援を受け入れるというところあたりが落としどころかと。しらんけど。

.. 2010年05月20日 02:04   No.692002
++ 多足       
ユーロ導入の経緯を見るに、ドイツ国内での反対は結構あったんじゃないか、と予想できますなあ。ドイツがそこまでやったのにイギリスは話に乗らず、フランスがたしなめる。むう、へんに勘繰れば火種になりそうだw

嘘つきの件は、互いに嘘つきながら腹を探り合ってた歴史からそう思ったんだけど、これだけ強い経済的結びつきをする上では流石にNGなのか。
…いやまてよ? 今回のギリシャの件で、欧州の国家間のモラルというものの水準がまた下がったと見ることもできるのでは?w

ギリシャの近代史は自分も知らないけど、隣が東寄りなんだけど独自の立場を取ったユーゴスラビアだったり、もろに東側勢力と隣接してたり、中近東との接点のトルコが近かったりトルコとの間にはキプロス問題抱えてたりで、なんとも面倒な位置だねえ。
脱税はやっぱ官僚機構に問題があるんじゃないかな。国民性かどうかは判断できません。
今後監視されるのは当然として、EU内部の相互不信みたいなのが広がらないことを祈るのみだねえ。

.. 2010年05月20日 07:59   No.692003
++ タダノ・ナナシ       
基本、経済関係は持続的なものだから、相互の信頼(+相互利益)無しには成り立たない。このへんが、相互不信を前提にやる軍事同盟とはちがうところ。いっぺんでもだましちゃうと、相互利益も相互信頼も吹き飛ぶから。
西側先進国なら、すべての国の経済官僚がこの辺はわかってると思ったんだが…。予想の斜め上をやっちまっちゃたからねぇ…。いや、世界経済のためにも、EUには瓦解せずにがんばって欲しいものです。

追記1:
ちなみに、フランスが戦後のドイツ復興後にヨーロッパ統合に積極的だったのは、上のレスのAの部分が若干ことなってて、
A’フランス一国じゃドイツを押さえきれないが、アメリカの下に立つのも癪。伝統的な国際戦略から言うとロシアと手を結ぶのだが、ソ連は手を結ぶにはさすがにやばすぎる。ならば、ドイツを統一ヨーロッパという枠組みに押し込むしかない。もちろん、その統一ヨーロッパの主役はフランスで。

ってかんじ。まぁ、ドイツもフランスももう一度世界大戦をやるのはごめんという点では利害が一致してたんでしょう。
イギリスの方は@が若干違ってて、「え?なんで、アメリカとわざわざ敵対しなきゃいけないの?」というのと、自国の政治システムの伝統を手放すのがいやだったらしい。

追記2:
ちぇん、かわいいよ、ちぇん。

.. 2010年05月21日 01:26   No.692004
++ 多足       
世界の一角を占めるということでEUには頑張って欲しいとは思ってるんだけど、ギリシャの件はその結束にどんな影響を与えるのか。除名しろ、みたいな意見も出るだろうけど、それやったら後にしこりを残しそうだよね。心中するはめにならないことを祈ります。
どうも国家間の連携、というと軍事同盟のことが先に浮かんでしまう頭の持ち主なんで、経済協力に関しての理解が足りてないのかもしらんw

フランスは面白い国だよね。国力もあるし、食料自給率も高い。独自の工業技術も持ってる。でも単独で戦争に勝てないw そしてプライドは高い。ちょっとうらやましい国ではあるんんだけど、背伸びしてる感がなんともステキ。
その辺はイギリスも近いものがあるよね。独英仏は、個人的に結構好き。悪い部分も含めて。

橙。
東方やり始めた頃の宿敵だったなあ。しかし自分が描くと全然可愛くならないという。困った。ヤル気な戦闘態勢ばかり描いてるからだろうなあ。

.. 2010年05月21日 07:56   No.692005


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