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「国家」とは? の続きです。 前スレにおいて、「常に考え続けなければならない」と書きましたが、これが戦争という事態になったとき、大きな問題となります。 戦争、という状況になると、考えることが許されなくなるのです。前線の兵士たちは、敵も人間であるということを考えるとまともに戦えず、結果自らの命を落とすことになる。指揮官は部下の命を考えると、犠牲が必要な作戦が遂行できなくなり、結果としてより大きな犠牲を払うことになる。国民は「お国のため、国際社会の安定のため、自由と民主主義と正義のため」等という大儀のために多くの犠牲を払うことを強要され、異を唱えると大儀に背くのかって非難をうけるようになってしまう。その「大儀」が正しいか否か、それすら考えることが出来なくなってしまう。 「戦争」という局面は、あらゆる状況において選択肢が極端に狭められてしまう、特定の思考を停止する必要が出てしまう状況なわけです。これこそが戦争の不味い部分であり、戦争が最終手段である所以であると考えています。
.. 2010年03月11日 08:31 No.674001
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