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■--「国家」とは?
++ 多足          

さて、愛国心スレ(なんかヘンな響きだw)でカンさんが良い引きをしてくれたんで、話を次の段階に進めようと思います。次のお題は「国家とは何か?」。
国家論は色々文献とかあると思うけど、ここは自分なりの解釈、考え方で行ってみますと…
「国家」とは、ただの利権団体に過ぎない、ということです。ある共通点をもとに集まった集団の、単位の一つでしか無いとうこと。そんな神聖不可侵なものと考えるべきでは無いと思ってます。
「ある共通点をもとに集まった集団」ってものの最小単位は「家族」だと思います。共通の利益のために結成された組織。そこに所属する、という帰属意識。「家族」ってのは、これらが少なからずそろっている「組織」と言えるのではないでしょうか。
この「家族」という組織が、同じ地域で複数集まったものが「集落」や「邑」ですね。で、その組織がより広い範囲、多くの人で構成されるようになっていった先にある、大きな組織が「国家」となるわけです。違う方向に組織されていった結果が「民族」とか「宗派」になったりしますが、まあ今回は国家の方だけで話進めましょう。
問題は、その組織に所属する人が増えれば、それだけ多くの利害が生じるってこと。つまり、個人の思いが、組織全体の思いと相容れなくなる可能性が出てくるということです。その軋轢はどれくらいの組織単位で起こりうるか? それはもう、最小単位である「家族」においてすら起こりえます。その軋轢を調停し切る事が出来るか否か。これが組織運営の重要なポイント。ここで組織に対する「帰属意識」が問われてくるわけで。個人の主張は自分勝手なものなのか? 調停側は、各々の意見を整理し、どう妥協することで組織全体の利益とすることが出来るか? 両者に帰属意識が欠けていた場合、無責任な結論を出してしまい、誤った方向に組織を導いてしまうでしょう。
上がしっかりしなければ、下は着いてこない。下がしっかりしてなければ、上も力を発揮できない。組織ってのはそんなものでして、これをしっかりさせるためにために重要なのが帰属意識だと考えます。
.. 2010年03月10日 08:23   No.673001

++ 多足       
さて、国家を利権団体と考えた場合重要となってくる点。国家を運営する政権が、何の利益を優先し事を進めるか、です。自分が所属する国家の利益を優先するのが望ましいのですが、時には自分の所属する政党、個人的付き合いのあるグループ、自分の家族だけ、といた具合に、「国家」という集団単位ではなく、より小さな、より卑近な単位のために国家を運営することがしばしばあるのが実情でしょう。カンさんが国家という組織に否定的なのは、こういった例を多数見聞きしているからだと思います。「政権」というより「政治」というものが、愛するに値しないと感じてしまう。これはつまり、政府が国民の期待に応えれてないってことですね。
…とは言っても、日本の政府というか官僚組織は、世界一優秀なインフラを維持してるわけなんですが。まあそれは別の話ってことで。

あれ、なんか旨くまとめれなくなってきたw

.. 2010年03月10日 08:40   No.673002
++ カン       
家族の延長が国家という話は、以前話に出た「危機の二十年」にもありました。利害調整が政治だ、ともあったのではなかったかな。
自分が国家に否定的なのは、一部の利権団体が動かしているように感じる事が多いからです。北は第二次大戦当時の満州ゲリラが支配しているそうですし、中共は共産党独裁ですし。日本は日本列島改造論以降、長らく土建国家でしたが、今後変わって行くんでしょうか。まあ実際は官僚国家なんでしょうけど。小沢不起訴も、官僚との手打ちができたためではないかと見ています。天下り根絶とかのトーンが下がって来てるし。
自分が官僚に対して否定的なのは、あまりにお手盛り過ぎると思うからです。民間に比べて給与が安いと言っても、退職を繰り返してお金をもらったり、長く努めて勲章をもらうとか、恥ずかしくないのか、と。それこそ矜持を持ってほしい、と思うんですが…

やはりまとめられなくてすみません(大汗)

.. 2010年03月10日 22:47   No.673003
++ 多足       
『危機の二十年』は、文庫版があるのを知って本屋で探してみたんだけど在庫が無かったのです。残念。

国家を一部の利権団体が動かしてるように見えるってのは、ある意味真実であり、ある意味印象論でしか無いでしょう。巨大な組織なので、どうしても調整が無理な部分が出てきますから。ぶっちゃけ、当たり前の話なわけです。
じゃあ国が我々国民に何もしてくれず、税金搾り取るだけ搾り取ってるのかってーと… これまた必ずしもそれが事実とも言えないし、ある面では事実でもあると言えるし。
治安、インフラのことを考えれば、日本という国家は世界有数の成果を出していると断言できます。それはカンさんもご理解いただけることだと思います。この一年を振り返って、何度犯罪に巻き込まれましたか? 安心して道路が使えない、という状況にどれくらい遭遇しました? 総合で何時間、停電や断水を経験しましたか? これらは、官僚、行政の出し続けている成果です。
が、しかし、色々と間違った金や人の使い方をしてるのも事実です。道路工事の優先順位や工法には無駄が多いし、自衛隊装備もヘンなことして高価な装備になってしまうし、犯罪捜査も捜査側の思い込みが先行し過ぎる部分もあるし。
つまるところ、完璧な行政、国家など有り得ないんですよ。である以上、常に監視が必要だし、国家が発表する情報、監視機関が発表する情報を、受け取る側の国民が常に考えないといけない、ということです。思考停止が本当にダメなんですよ。結論はすぐには出ないでしょう。常に疑問を持ち、疑い、考えてください。それこそが国民の義務ではないでしょうか。

.. 2010年03月11日 08:20   No.673004
++ カン       
たしかに、どこにも無い国だからユートピアな訳で…(泣)
道路の優先度も、民意とやらの要望があるからこそつけられるんですよね。地元に利益を誘導します!ではない政治家を選べるようにならなければいけないのでしょう。
しかし、上級公務員の跋扈は度を超しているとの考えは、今のところ変わらないです。あれ、別スレの話でしたね(笑)そちらに書いてきます。

.. 2010年03月12日 19:30   No.673005
++ 多足       
公務員云々は愛国心スレの方に回しときました。ユートピア、というか理想像ってのは常に視野に入れる必要がありますが、それに振り回されて現実的な対応が出来ない、というのは非常に不味いですね。普天間移設の問題がまさにそれになってます。
.. 2010年03月13日 09:34   No.673006
++ カン       
突飛かも知れませんが、種の中で好きな台詞がありまして「想いだけでも、力だけでもいけない」だったかな?まあ、その想いが独善的になったらどうなるかは作品でしっかり示されたと思いますが(笑)思考停止に陥る事なく、常に考えなければならない、という意味に解釈してます。

普天間>
たしかに不安感が極限に増大中ですが、楽観的に考えると5月にいくつかの選択肢をアメリカに提示して、その中から選んでもらうのではないかと考えています。当初案の可能性が高いとは思いますが、陸上案もあるかも、と思っていますが…

.. 2010年03月13日 20:48   No.673007
++ 多足       
ガン種のセリフに関しては、序盤ではいい使われ方してたんですけどね。ラクスが使うようになってからは、グダグダでしたから。主人公は完全に思考停止してたし。無敵だからそれでも大丈夫だろうけどさあ。

普天間。
5月にいくつか案を示すって言ったって、現実的に示せる案ってのはこの10年で否決されてきた案ばかりなわけで。普天間陸上案は本末転倒の言葉通りの案だし。米軍にとっては基地の能力が不足し、地元民にとっては「そもそも市街地に近いと危ないから海上に、って話だったのに」って具合。結果的に当初案に戻ったとしたら、この半年で日本が米軍に強いた無駄な出費を、請求されかねないわけでして。また、この実例から、今後の基地交渉に対する信頼がそう簡単に回復するわけもなく。楽観できる要素が自分には見当たらんのです。

.. 2010年03月16日 07:59   No.673008
++ カン       
種は生体CPUが登場するまではあまり真面目に見ていませんでした(笑)そのせいか心に響く台詞とか、自分にはなかったりするんですが…終盤の、クルーゼの世界に対する恨み節全開とかは好きですがw

自分も楽観「的」に考えたら、としか言えません(笑)楽観視はとてもできないです。ただ、今までは議論とかほとんど無しで決まっていたと思うので、GDGDな状況もある意味幸せなのではないかと考えています。駄目ですかね…

.. 2010年03月16日 20:38   No.673009
++ 多足       
ガン種は、序盤で砂漠の虎さんが「憎しみ合って戦って、その後何が残るんだろうねえ?」的な発言してまして、終盤のクルーゼの恨み節ともども、「疑問を投げかける」までは良かったんですが… その回答がきれいごと過ぎたし、そのきれいごとを実行できる圧倒的な、無敵の、というか違う世界なんじゃないかってレベルの武力での平和強制だったのがゲンナリした原因の一つでございます。

普天間の議論に関しては、今は注目されてるので「議論されている」と思えるわけでして。以前から、議論はされてましたよ。ただ単に報道されなかっただけの話です。興味を向ければ聞こえてくる、ということですね。

.. 2010年03月17日 08:15   No.673010
++ カン       
バルトフェルトはいい感じのキャラだったとは思いますが、ケバブのソース話でげんなりしたし(笑)部下がたくさん殺されたのにあっさりしてたり(愛人まで殺されたのに!)けっこう駄目な人でしたね。キラ無敵に関しては、スーパーコーディネーターだから、というほとんど思考停止の説明らしいです(笑)本当、生体CPUだけは認めてるんですが、言いたいことは山ほどある作品です。そういえば、自分は種を見終わった後しばらくしてから鍋メーカーのル・クルーゼの存在を知って、たまげました(笑)

普照間>
いままでは密室で決まっていたと思うんですよ。個人的には結論は出てると思ってますが、あーでもないこーでもないと言える状態になったのは良いことではないかと。

.. 2010年03月18日 23:13   No.673011
++ 多足       
主人公が無敵なのは、作品的に仕方ないんでしょうが、その演出が走り過ぎるとまあ、「どうせ勝つんでしょ?」っていう状態になりますからね。緊張感の無くなることこの上ない。終盤の、ジェネシスがどうこうって状態の緊迫感は凄いハズなのに、主人公たちが出てきた瞬間その緊迫感が薄れてしまう。作品世界から浮いてるんですよ。
砂漠の虎さんは、改めて見返すとその指揮の無能っぷりが光るw 「補給にザウートなんかよこしやがって」とか愚痴ってたが… あんたがバクー全部壊したんでしょーがw

普天間。
密室で決まってたかどうか。ちょくちょく選挙で基地推進派か否定派かって話は出てたじゃないですか。

.. 2010年03月19日 07:50   No.673012


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