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さて、原稿も一段落つき、余裕も多少出てきたんで再開してみようかと思います、戦争話を。 と言っても前回までにどういう話が出たのかもう覚えてないし、過去ログ探すのも一苦労なわけで。 なので、ちょっと違った方向から話を再開したいと思います。それは、「愛国心」というものについて。あと民族主義、国家主義とも訳される「ナショナリズム」に関しても。 日本ほど「愛国心」という言葉が嫌われる国も珍しいのではないでしょうか。この言葉を使うとすぐに、偏狭なものの考え方だ、軍靴の音が、この右翼め! みたいな脊髄反射的な反応が返ってきますね、特に教育現場で。 さて、この愛国心とやら、何が良くて何が悪いんでしょうね? 自分の考え方だと、ナショナリズムも愛国心も、別に悪くは無い、むしろ良いモノだと思ってます。ただ、何が良いやら悪いやら、その点を考えずに反射的に反応することこそが最悪なのでは。愛国心が強いと軍国主義者なのか? 愛国心が弱いと売国奴なのか? その辺のレッテル貼りをする前に、ちゃんと自分の頭を使って考えてから結論を出しましょう。
で、愛国心なんですが、これは簡単に言ってしまえば「帰属意識」なのではないでしょうか。ある集団に自分が属している、という意識からくる連帯感、責任感、優越感、劣等感。この、帰属意識の対象となる「集団」が、国家という単位だということでしょう。乱暴に言ってしまえば、家族愛も母校がどうのって意識もファシズムもナショナリズムも、この帰属意識の対象となる集団が何であるか、ということでしか無いのでは。 ある集団に属しているから、自分自身のことでは無い事柄に対しても、優越感を感じることもある。その集団のために、自分自身が動くことで何か役割を果たすという責任感を持つことが出来る。自分自身が貶されたわけでも無いのに、所属する集団の一員、または集団そのものを貶されたら憤慨する。 自身の事では無いのに、まるで自身のことのように受け止める。これが帰属意識ではないでしょうか。 帰属意識により、自分勝手な行動の弊害を実感することも出来るだろうし、責任感を持つことも出来るでしょう。 帰属意識ってものが弱いと、自分勝手な行動を何とも思わない、他人のことを考えようとしない人間に育ってしまうと思います。無関心、わがまま、無責任。これらの一因として、帰属意識の弱さってのがあると思います。
.. 2010年03月09日 10:54 No.671001
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