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今日は『風の谷のナウシカ』が放送されます。また宮崎アニメの話か! となるかもしれませんが、ちょっと違った見方で行ってみましょう。 ナウシカを見ていつも思うことの一つとして。この世界で生きるということの、なんと過酷なことか。世界は腐海に飲み込まれつつあり、人類の生活圏が極端に狭く、その狭くなる世界を奪い合って戦争が続く。まさに滅び行く世界。 しかし、漫画版と考え合わせればまた違った見方も出来ます。腐海で暮らすことに適応した森の人、腐海と人間の世界双方を行き来する蟲使い。まったく新しい環境に適応する、人間の強さを見ることも出来ます。腐海が浄化した後の世界で再生することを夢見る「新しい人類の種」の存在も興味深いところ。 ゆっくりと滅びつつある世界で生き延びようとする人類。色々考察すると非常に面白い作品世界の一つですね。今日放送される分も、ペジテの難民船の船体色がいつの間に変わったのか? という部分なんかに気を向けず、その作品の世界で人々がどう生きているか、そういうことを考えながら楽しんでみるのも一興かと。
.. 2010年02月19日 09:13 No.660001
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