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昨年12月中旬に図書館で借りまして、貸出期限の2週間では読み切れませんでした(プライベートの時間をすべて注ぎ込んだ訳ではありませんでしたが…)。一度返却して借り直したところ、年末年始を間にはさんだためか1月19日まで借りることができまして、ぎりぎりで読み終えることができました。 で。 難しかったです(泣)ひとつひとつの文章が長く、複雑に絡まり合っているように感じて、読み進めるのに時間がかかるかかる…当然、一回読んだだけでは理解できなかったです。 理想を求めるユートピアンと、実務面のみを重視するリアリストの思想的な対立があり、国際連盟をユートピアンが支配して非現実的な対応に終始したために第二次大戦に至った、と読めましたが…どうでしょうか。また、ナチスドイツの台頭の原因は、第一次大戦後、ドイツを弱小国の地位に置こうとした各国にもあったとする文もあり、納得しました。
嗚呼、理解できなかった上に読後一ヶ月も経過すると、ほとんど憶えていない(泣)何度も読めばまた違ったかも知れませんが、欲しかった知識についての本ではなかったのでリトライは無理かも。第二次大戦に至る史実の本だと思っていたんですが、歴史は歴史でも思想史だったのかな。今後、古書店などで安く売っていたら入手したいですが、アマゾンとかで見かける2000円とかではちょっと。 まあ、自分はユートピアン的な(甘い)考えなのだな、と己の立ち位置を確認することはできたのかも知れません(笑)著者のカーも、実務的な考えだけでも駄目で、多少の理想は必要だと書いていたと思いますが。
いつもの蛇足を少々。戦前のアメリカのハードボイルド小説を多少読みあさったことがあるんですが、話し言葉を文学に持ち込んだと言われるハードボイルドは、脳力の低い自分にとって、なんてありがたいものだろう、と改めて感じました。
.. 2010年02月16日 21:37 No.659001
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