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■--声の話
++ 多足          

映画がテレビ放送されるとき、話題作にその傾向が特に強いのですが、主人公などの声を素人にさせるときがありますよね。この場合の「素人」とは、声優という声の本職では無く、例えば有名な歌手や俳優だったり、下手したらその時期に売れてるお笑い芸人やスポーツ選手だったり。
これらが上手くいった事例を、自分は実体験としてまったく知りません。『ザスーラ』や『スコーリオンキング』、古いところでは『ダイハード』や『バック・トゥウ・ザ・フューチャー』等々、どれも素人の声、下手な演技が作品をぶち壊してしまっていたと感じました。しかしこれら洋画の吹き替えは大した問題じゃあ無いんですよ。なんせ、次に放送されるときやDVDでは、ちゃんとした本職、プロが吹き替えをやりますから。
ところが。
アニメの場合、製作時に話題になったかどうか知らんけど、素人を使えばその声が確定になってしまい、その後ずっと素人の演技が修正されることなく残り続けてしまうわけです。上映当時話題になったとしても、10年後事情を知らない人が見たらどう感じるか?
舞台俳優とかならまだマシなのかもしらないけれども、この人たちだって「声だけ」で勝負するプロの声優とはまた畑が違う。やっぱ足りないんですよ。特に物語上重要になってくるようなシーン、感情が前面に出るようなシーン、もっと一般的なシーンでは声を張り上げて何かを言うよなシーン。これらで本職の声優は圧倒的な存在感を出します。素人がやってると、観てる側にとって肝心なシーンで気分が乗らなくなってしまうわけです。
声優が嫌いだかなんだか知らんが、そんな個人的な好みによって作品の完成度を下げるような監督は、プロ意識が欠けてるのではないか。そう強く感じたわけです、昨日テレビ見ながら。
.. 2010年01月09日 10:09   No.643001

++ つかじ       
ガラガラガラ(ドアを開ける音)
パヤオ監督
「話は聞かせて貰った。もののけの事かー!!」

とまぁネタはここまで。声・昨日・声優じゃないと言うキーワードだけでも想像が付く。
(とか言いながら違ったらカッコ悪w)
ホント、最近海外の真似して俳優を声優として起用する傾向が非常に強くなってますね。

アレ。海外でも不評らしいですよ?折角日本のアニメなのに、どうして声優じゃないのか?と。
至極真っ当な意見ですなw

考えられる限りでは。アニメ声優起用だと、オタクアニメとしての認識に変わるが。俳優の声優だと一般向けと言う住み分けが有るんだと思う。
また、俳優の名前を使った宣伝効果も狙ってるんでしょ!(多足さんは、その点分かってるけど気になるよね?って話だろうけど一応ね)
(日本には日本の土台が有るんだから、米国の真似しても違和感有り捲り。まさにサル真似だ)

自分も基本的に大反対!
但し本当に(TMRの)西川さんみたいに上手な方ならおk。
後注意しなくちゃならないのは。日本の場合は、俳優兼声優さんもいるから、こう言った人達の起用も積極的にして欲しいですね。

まぁでも、プリキュアにオードリーが本当に出演するとかそう言った事なら意外にネタとして面白い事もあるよ?w

.. 2010年01月09日 13:33   No.643002
++ HINAKA       
HINAKAです。

遅まきながら、皆様・明けましておめでとうございます。
本年が、皆様にとって良いお年である事を、心よりお祈り致します。

有名映画の、地上波初登場の主役に、当時話題の俳優や歌手を使う問題は、多足様の仰る通り2度目以降は、互い普通の声優(ある種の差別用語ですね)を使いますから、まァ良いのですが……。

問題は、始めからアニメの声役に、有名俳優や人気歌手を使う件ですが……ここで重要なのは、まず出演料(ギャラ)が専門の声優と、俳優や有名歌手とでは天地ほども違う、1桁違いなどザラです。

理由は、元々俳優や歌手の方が、出演料が専門の声優に比べて、日常的に高い!という、問題があります(上手下手云々どころかキャリアすら吹き飛ばします)。
簡単に言って、その時の人気歌手が、1話辺りの声を演じて得る収入に対して、この道10年のベテラン声優がシリーズ通して得る1話分の出演料が1/10でも、この世界では驚きません。

さらに長年の地道な努力の結果、僅かではありますが、歌手や俳優の出演番組の再放送やDVD化等の2次使用料というモノが認められ、僅かではあっても副収入が派生します。
しかし、法解釈の違いから同じように、俳優さん達と列を並べて運動して来た声優さんには、未だにそれは認められていません。理由は、吹き替えも含めて、声の出演は作品内で使われるBGMや効果音と同じく、作品の付属物であるという理由からです。


.. 2010年01月09日 22:08   No.643003
++ HINAKA       
もちろん声優の各組織は、この事に抗議し、運動を続けていますが、俳優の場合大物の発言力は政界にも影響を与えますが、声優だけの力不足は否めず、むしろ不景気やアニメ予算激減の現状にあって、現状維持が精一杯。
昨年末に発生した、TVアニメ「名探偵コナン」の番組開始時からのレギュラーで、毛利小五郎役の神谷明氏の突然の降板は、このギャラ引き下げ問題があったとするのが、関係者の見方です。

現在、アニメ界マンガ界共に、若手とベテランの2極化が極端にまで進み、20代後半以降は40代前半という状況が、制作現場でもアフレコ現場でも発生しています。
理由は、30代を過ぎると能力と報酬のギャップが凄さまじく、生活が維持できない……という、現状です。
そこで大御所と呼ばれる声優さん達は、とにかく自分達のギャラを下げない!という立場を取り続けています。天井が下がれば、必然的に床が下がります。つまり若手の報酬が減る訳です。この為、現在アニメ界ではベテランの起用が激減しています。

そして後腐れ無く、更に二次使用権込みと言う事で、最初に高額の報酬を支払っておけば、後の心配をしなくて棲むのが、有名俳優や歌手の起用です(「もののけ姫」の場合は、それ以外に日本の各映像賞を総なめにするという、プロデューサー・サイドの思惑が合ったようです。森重久弥氏を起用すれば、その所属プロダクションを始め、関係各映画配給会社等の扱いが違います)。
これが、TVシリーズのレギュラー番組ではなく、映画に多いのはその為です。

基本的に、未だに「声優」は独立した、芸人でも俳優でも無いのだそうです。
法的にも、そう解釈されていますが、何よりもTV界・映画界・芸能界自体が、そう言う体質です。

そしてこの不況下、多くの歌謡曲が不振の中で、気炎を上げているのがアニメのキャラクター・ソングです。
これは、それぞれの声優がでは無く、それぞれのアニメの登場人物が、声優の声で歌っている!という、扱いをしています。
従って、本来の歌手である声優に、ほとんど収入はありません。稼いだのは、アニメの中の誰それだからです。

これが、日本が世界に誇る一大輸出文化産業の、実体です。
なお、映画の日本語吹き替え番ですが、以前と違い現在ではその多くが、放送時の吹き替えとDVD化の時の吹き替えでは、声が変わっていますがこれも、報酬問題です。
基本的には、放送時の吹き替えの方が、声優の場合だといい(ベテラン・ギャラが高い)人を使っています。

それでは、今年も宜しくお願い致します。


.. 2010年01月09日 22:13   No.643004
++ 多足       
ようするに、だ。「声優」というものの立場が日本ではやけに弱い。この職種の存在感というものを、もっと強いものにする必要は感じます。
ところが。「声優」の話になると、すぐにアニメの話に直結してしまう。結果、アニメオタクが騒いでるだけ、みたいな見方をされてしまうってのがあると感じてます。もしかしたら、自分のように洋画吹き替えが好きな人間こそが、声を大にして声優の存在というものをアピールしないといけないのでは、と思ったり。
正直、アニメの声優はもうほとんどわからんレベルになってるので。

.. 2010年01月11日 08:58   No.643005
++ HINAKA       
HINAKAです。

多足様

個人的に、若干印象が違います。
まず、アニメ・オタクですですが、これはスポーツ(アスリート)の世界と、どうしてここまで極端に報道もファンの関心も異なるのかが、不思議ですが芸能人の出演料・報酬・ギャラの高低は、まず知られていません。
下はともかく上なら分かりそうですが、北島三郎氏のNHK紅白歌合戦の出演料すら、不明です。滅茶苦茶、安い!とは、伝わっていますが……。

芸を売る者は、そのお足の事は問わない。
全ては、己が芸の良し悪しの証という美学?が、通用しているようです。
むしろ、本来売れない俳優の片手間であった、アテレコ・声優の仕事など、するのが恥ずかしい!時代から、「麻上洋子」さんの登場によって、初めて職業声優人が誕生した訳です。

その間に、大きくなる声優(アニメ)産業に対して、労働対価の問題意識が高くなって、有名な「ルパン一家の反乱」などがありました。
故山田康雄・小林清志・井上真樹夫・増山江威子らが、出演料の値上げを要求して、出演拒否をした事件ですが、まず一般には知られていません。
結果は、全くの別人による吹き替えになりましたが、余りにも不評だった為に、第三者の仲介(この辺が怪しい)により、値上げの妥協案が成立して、主要メンバーは復帰しました。

芸能界には、未だに谷町(後ろ盾)指向があり、それのある人は顔を売る機会に恵まれ、無い人は実力があっても、なかなか芽が出ない事は三流映画の世界並です。
ところが、独立した「声優」は芸人やタレントですらない訳で、著作法解釈的にも出演者扱いはされていません。つまり、人間では無いのです。

ここが最大の問題なのですが、何故か世間は「好きな事をして、生きて行こうと言うんだから、稼げる稼げないは本人の責任」という風潮が、未だに強くあります。
マイナーな、スポーツ選手と同じですね。オリンピックでメダルを取れば、それまでどこからも相手にされず、ニート生活だった人が、一躍有名人になり、念願の大企業に迎えられる。

ですが、声優にはオリンピックも、世界大会も存在しません。
一般の人も、ほとんど気にしません。アニメはそのキャラクター及び、キャラクターのファンだった人は、騒ぐでしょうが所詮そこ止まりです。

神谷明氏の降板に関して、読売TVの親会社読売新聞系列は触れもせず、他の大手新聞も降板のニュースのみ伝えています。
なお、TV局やアニメ製作会社との関係を大切にするアニメ各誌は、沈黙を守ります。

基本的に、この国では一部の飛び抜けたスターが、高収入を得る事には寛大ですが、個々人の能力次第で収入の高低が決まる事には、無関心か不寛容です。
旧鉄腕アトムの吹き替えをやった清水マリさんに、アメリカで吹き替えをした声優が「お陰様で自分はビバリーヒルズに、家が買えました!」と、抱き付いて来た事に対して、苦笑を返す他無かったと言います。
彼女のギャラは、往復の電車賃に足りなかったからです。

もう一度、この点だけ強調させて下さい、今の日本において声優の演技には、一文の値打ちもありません。
有るのは、音としての声が有るだけです。俳優は「人」ですが、声優は「物」です。そしてそれを後押ししているのは、オタクも含めた、社会全体です。

哀しいけど、これが現実です。


.. 2010年01月12日 00:18   No.643006
++ 多足       
だからどうしたいのよ? どうすればいいのよ? って部分が抜け落ちてるんで、なんとも気の利いたコメントがしづらいんですが(苦笑)
一文の値打ちも無い声優に、ギャラが発生してるってのはこれいかに。
世間に知られていなくても、これに賭ける! というほどの情熱をマイナースポーツに傾けてる人を「ニート生活とはなんじゃそりゃ。
いやまあ、こんな瑣末な表現の問題はどーでもいいんですが。

.. 2010年01月12日 08:08   No.643007
++ HINAKA       
HINAKAです。

多足様

何か、誤解があるようですが、どうすれば良いのか?という問題に関しては、社会文化の全体的な興業・公開・展示等の、製作者や創作者に対する人件費の値上げ、これに尽きます。
現在は、プロ野球などでよく知られる事ですが、基本的に個人と企業・団体との個別交渉です。大物、ベテランはそれでも良いのですが、新人・若手・中堅には、一律に経験に応じた基本給が保障される社会制度、そして何より殊「声」に関しては、一般の人々の理解(俳優等に関しても、必要です。プロダクション・システムがある程度は機能していますが、透明性と公平公正という点で、古い体質と弱小と大手の違いなど、問題が山積していますので、一度キチンとした制度を、基本給+出来だか払い等が必要だと思います)。

法人としての会社が、儲けるシステムであったとしても、過去黒澤明監督以来アニメ・映画の監督が長者番付に載った事は有りません。
個人的な報酬が、その功績に対してどれだけ低いか?全体的な興行収入に対して、何パーセントか?この辺が、大問題です。
ちなみに笑い話ですが、アメリカは二役だと2人分のギャラを貰えるが、日本では1人分で済むので、二役以上できる俳優(特に声優)は、ありがたがられる!そうです。

「ニートのメダリスト」は、北京オリンピック当時、フェンシングで日本初めてのそれも銀メダルを獲得した選手に、当時政界・財界・マスコミがこぞって送った賞賛の言葉です。
さすがにこれには、一般から政治家やマスコミが持ち上げるのはともかく、雇用する立場の財界が、「ほら、ニートでもやれば出来るじゃないか!?」と言うのは、おかしいという声も上がりましたが、メダル万歳の声にかき消されました。

フィギュア・スケートで金メダルを取った選手が、首相官邸に招かれて懇談した時に、「自分の育った地元のスケート・リンクを始め、日本中からスケートをする場が消えている。何とかして欲しい……」と訴えている最中、首相を始め文部大臣達は、メダル有力候補者次々転んだ事を喜び、笑い転げている醜悪なシーンが、TVで淡々と流れていました。

どうすれば良いか?簡単です。
見えない、聞こえない、知られていない、マイナーな人々の地道な活動に、公平公正に援助するシステムを作る事です。
ですがそれは日本人の、最も苦手とする分野でしょう。将来性、可能性、まだ形になっていない物。さらには、記録という目に見えない壁に挑む価値観、

日本は文化国家だといいますが、それは過去の遺物が多いだけの事で、現在及び未来の文化を担う人々に対する社会の壁は、その人が乗り越えるべき技術の壁より、遙かに高く厚いのだと思います。
そしてその1番高い壁は、今はお金にならない事に、全く価値観を持たない一般世間です。

ですから、どうするかは簡単で、実現は不可能に近いのだと思います。
今や、普通高校にも普通に通う事が、困難な時代ですから。

.. 2010年01月12日 23:52   No.643008
++ 多足       
「どうするかは簡単だけど不可能」だけわかった。
.. 2010年01月13日 12:28   No.643009
++ つかじ       
声の話ついでで。

ゲゲゲの鬼太郎の目玉の親父や、ペルソナのイゴール役等で有名な「田の中勇さん」が心筋梗塞でお亡くなりになった。

と、思っていたら。ドズル役等で活躍された「郷里大輔さん」も、残念ながら自殺(と思われる)されてしまった・・・。小さい頃から見知っている方々が、ドンドン居なくなる。人間なのだから何時かは亡くなる日が来る。分かって居てもやはり寂しいと思う。

.. 2010年01月20日 04:29   No.643010
++ 多足       
残念な訃報が続きますね。ご冥福を、としか言いようがありません。自殺に関しては、その真相が見えないのでホントなんといいましょうか。
.. 2010年01月20日 12:08   No.643011


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