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HINAKAです。
関門海峡で、自衛艦と韓国のコンテナ船が衝突、自衛艦の船首が炎上した事故の件ですが、ちょっと分からない事だらけで、人身事故(自衛艦消火活動中に発生した怪我人は、消火活動中の怪我で、事故直接の怪我で無い為に、衝突での直接被害とは別なので)で無いだけに、調査も報道も詳しくありません。 ただこれは、「死人や大怪我」が出ない以上、通常の事でさらに、片方が自衛艦となると守秘義務等の問題から、さらに調査経過は公開されません。 これも、毎度の事なので、余り驚きません。しかも相手が韓国のコンテナ船となると、衝突したのが国の所有艦艇ですから、金銭補償問題が深刻になっても、政治決着だろうと思います。
そして、一番の問題事故原因ですが、キッカケが韓国船の追い越しにあった事は、間違いないと思います。 ただ、海上交通は道路交通以上に、それぞれの船舶個々の判断が優先されますので、海峡のように監視センターがあっても、緊急事態以外は〈案内〉以上の指示は無いと思います。 という事は、今回の追い越しに関しても、監視センターが緊急事態と判断していない以上、相手船舶からの要望を、韓国船に案内するだけだと思います。
問題は、なぜ韓国船前方の船舶が、狭い海峡内で追い越しを要請したのか? ここからは完全に個人的な推測になりますが、関門海峡といえば壇ノ浦の合戦で有名なほど、干満の差が激しい場所です。その上、狭い場所で日本海と瀬戸内海から太平洋という、海流や波の動きが複雑な、難所です。
特に、潮の満ち引きに伴う、流れの速さはそれこそ15ノットくらいは、出てもおかしくない海域です。 この時、潮の流れに乗っていたのが自衛艦だとすれば、当然それなりの速度は出ていたと思いますが、それはこの海峡では当たり前の事で、当然の注意義務が有るだけです。 ちなみに、「あたご」の時に問題にしたレーダーは、このような狭い海峡内で、船がひしめいている場所では、特に近距離でほとんど役に立たない事くらいは、素人でも分かります。だから、管制センターがある訳で。
逆にもし潮の流れに、逆らう形で馬力の弱い船が対抗して来た場合、より以上に速度が落ちる事も理解できます。 とすると背後から大型船が近付いて、悪い言い方をするならば、煽ったような汽笛でも鳴らせば、管制センターを通じて、「追い越して構わない」と連絡する事は、容易に考えられます。 状況的にそれが可能と判断すれば、その旨を管制センターは、韓国船に伝えるでしょうが、この時に対抗して来る自衛艦との接触が考えられるようなら、そもそもその指示は出さないと思います。もちろん、そんな事を反対側の自衛艦に伝える必要も、ありません。
.. 2009年11月13日 19:24 No.622001
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