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■--兵器の評価
++ 多足          

PTRD41の話が出てきてちょっと思い至ったんで、新規スレ立てといきます。
歴史上、沢山の種類の兵器が存在し、色々と評価を受けています。その評価基準って意外と曖昧でして、評価する人の主観がかなり入るので、「世界の駄作兵器」みたいな本読むと、傑作兵器なんじゃないのコレ? ってものまで駄作扱いだったりします。だからこそ面白いんですけどね、その考察が。
でまあ、自分の場合評価基準のひとつ、というかかなり重く見る項目として、「必要とされた状況に間に合ったか」があるのです。
例えば敵に強力な新型戦車が現れ、それに対抗する対戦車兵器が開発されます。その兵器の性能は素晴らしく、敵新型戦車を十分撃破可能だとします。ところが。その対戦車兵器を作るには希少金属が必要だったり、高度な冶金技術が必要だったりで、数がなかなか揃わない。結果、戦場に届かなかったり、届いても数が少なすぎて戦力になり得なかったり…
兵器単体のスペックを見ると、その新型対戦車兵器は傑作かもしれません。しかし、運用段階で決定的な問題が生じるようでは… それは駄作と言われても仕方ないでしょうねえ。

以上の理由から、自分はPTRS41を大して評価しておらず、PYRD41を非常に高く評価しています。どっちも威力はたいして変わらないんですが、モノの資料によるとPTRS41が100丁くらい生産された段階で、PTRD41はすでに1万5千丁以上生産されてたとか。ほぼ同時期に生産開始してこの差ですよ。つまり、非常にシンプルな構造のため生産が容易だった、と。
独ソ戦の初期にソ連歩兵が持つ対戦車兵器ってのは、(歩兵部隊にそんなに配備されてるわけではない対戦車砲を除けば)手投弾束ねたものだったり、モロトフカクテルと呼ばれる火炎瓶だったり。そんなもんですよ。
そんな大ピンチの中で、早期に大量生産されたPTRD41がモスクワ戦などでどれだけ重宝されたか、想像に難く無いですよね。
そりゃ、威力は微妙ですよ。V号戦車やW号戦車の正面装甲を打ち抜く程の威力は無い。でも、側面ならば! 相手が軽戦車や装甲車なら!
「必要とされる場所に、必要な数があった」というわけで、PTRD41は自分的には非常に評価の高い兵器なのです。
.. 2009年11月10日 11:20   No.618001

++ 多足       
上の書き込みに誤字発見。「PTRD」が一箇所だけ「PYRD」になってますね。

それはさておき。「性能的には特段優れてはいないんだけど、必要な時にちゃんとあった」って意味で自分が高く評価してる兵器は、他にイギリスの歩兵戦車バレンタインがあります。はっきり言って中途半端な性能で見るべき点も無く、結構な数を援助してもらったロシア軍での評判も芳しくない戦車ですが、ちゃんと戦える戦車が少ない時期の英軍にとって、非常にありがたい存在だったのではないでしょうか。ある程度の性能を持ち、数がそろうってのはそれだけで十分高く評価できると考えます。
まあそれ考えると大戦中の日独の兵器は難儀なのが多かったかなあ、と。ドイツ兵器はロケット砲は良いんですが、重戦車やジェット戦闘機となるとまあ。いっつも足りないんだよなあ。
日本の場合、三式戦闘機飛燕なんかが典型的じゃないかと。良い性能なハズなんだけど、日本の工業力的に背伸びして作ってるから、安定しない。
三式戦車や四式戦車を高く評価する人もいるけど、自分は到底同意できないんですよ。間に合ってないし、戦場に辿り着けてない。本土決戦になってれば、って言うけど、その頃には対戦相手が初期型M4ではなく、長砲身のイージーエイトだったりパーシングだったり。無理無理。

.. 2009年11月10日 11:37   No.618002
++ カン       
知識がない自分では役不足と認識しつつ、レスしてみたいと思います…

必要とされたときに間に合ったか>
工業力がない国には厳しい条件だと思います。三式戦闘機は戦前から開発がはじまっていたとのこと、新たな事態に対応するために作られた兵器ではないのかな、と。そう考えると、日本製の兵器では何も思い浮かびません(泣)
ドイツだと、パンター戦車とかフォッケウルフ戦闘機あたりでしょうか…イギリスではスピットファイアが該当しますか?

性能的には特段優れてはいないが必要な時にちゃんとあった>
これまた日独の兵器では難しいような。零戦は装甲を無くしてまで手に入れた格闘能力が売りの兵器という認識なんですが、優れていない、とは言えないと思うので…
ドイツでは本来の対空戦よりも対戦車戦闘で威力を発揮したという88ミリ高射砲が該当する感じかな?しかしこれも、優れていない、という訳ではないですね。
アメリカだとシャーマン戦車がそうでしょうか。対独戦では性能的にはイマイチだけど数で対抗、と。対日戦では、ほぼ無敵でしたが(苦笑)

別スレのくらま事故に関しては、10日の朝刊を確認できていないので保留にさせてください。

.. 2009年11月11日 00:53   No.618003
++ つかじ       
>必要な時に必要なだけ
そうですね。個人的には毎回言ってますが「戦いは数だよアニキ」なので、多足さんのご意見はまさに的を得ている認識だと思います。

後、細かな事言えば「生産性・整備性・扱い易さ」等も入れて一応考えてます。
でも、実際これ全部入れると意外に難しいですね。なので、今回は客観的にそうじゃね?って感じで、数・バリエーション・性能の兵器を当ててます。

<兵器
<飛行機
F6F・スピット・マスタング・フォッケとメッサー・零戦

<戦車
シャーマン・T-34・パンター

<船
フレッチャー・エセクス級
ですね。個人的には、結構カンさんは良いチョイスだと思われ。

追伸「船」のエセクス級の「ツ」を入れると、禁止ワードでカキコ不能なので入れられませんでした。

.. 2009年11月11日 04:04   No.618004
++ 多足       
兵器は工業力の結晶なんだから、そりゃ工業力の低い国では優秀な兵器はなかなか作れませんよ。となると、その国にとって重要なのは「身の丈にあった兵器」を作れるかどうか。そう考えると、周辺諸国の兵器水準に遅れをとっていたものの、一応国内産業でちゃんと生産できたという意味で、例えばイタリアの戦車は「身の丈に合った」兵器だったかと。で、それがある程度外に通用する水準にならないと意味が無いんで… そう考えれば、セモベンテ突撃砲は優秀な兵器なのかも。

88mm高射砲は優秀な兵器だと思います。常に数は不足していたけれども、それはむしろ用途が多すぎたからだと感じますね。

X号戦車パンサーは… どうしてもD型の初陣がなあ(苦笑) となると、ドイツ戦車で優秀なのはW号のG型、H型じゃないかと思ってます。

M4シャーマンは文句無しに優秀でしょう。T34も。まあ漫画読んでるとやられメカに見えてきますがw

F6F。
あれは軽空母での運用が難儀なあたり、ちょっと引っかかる気がしてしまいます。個人的にはF4Fを推したい。その基本設計の優秀さがF6Fに繋がったわけですから。

Bf-109とスピットファイア。
これも基本設計が優秀な結果ですね。文句無しです。

Fw-190。
F型、G型の任務を任せることの出来る他の機体があれば、もっと多くのA型、D型が作れたのかなあ、と思ってしまいます。

フレッチャー級。
ガトー級と並び、米艦隊を支えた大群ですねw

エセクス級。
ええい、いらん新機能が働きおって!w

.. 2009年11月11日 08:30   No.618005
++ 多足       
あ、忘れてたw

零戦。
やっぱどうしても生産性がなあ… こりゃもうホント鉱業基盤の問題でして、どうにもならん部分ですね。新型エンジンが開発出来なかったのも致命的だし。しかし新型の大馬力エンジンが開発出来たとしても、それはそれで「零戦」じゃなくなる気がします。
日本機なら隼を推したいトコロ。火力は貧弱だけども。やっぱダメか。

P51ムスタング。
もう、優秀どうこうってレベルじゃない傑作でしょう。他にもP47やP38、B25、B17など。アメリカの飛行機は優秀なのが多いなあ。

.. 2009年11月11日 08:37   No.618006
++ つかじ       
>零戦
まぁ言いたい事は分かってる積りです。だけど話中「必要な時」とあるなら、やはり日本に必要な時に存在したとは言えると思います。隼も確かに同様ですねw

でもそれを言い出したらキリないし。自分なんかは疾風だって良いじゃんとか言いだしそうwww

>猫(F6F)
まぁワイルドでも良いんだけどね。こっちの方が好きなだけです。それにシコルスキーよりはマシですからwww

>エセクス級
思い切り名前がだっせ〜w
何かコレだけで弱そうな感じがする。
確かにガトーも入れるべきだったかも?

ちょっと意味合いが違うのですが。ネタに必要な飛行機なら「フライングパンケーキ」を是非!w

.. 2009年11月11日 11:16   No.618007
++ カン       
つかじさん>
知識が無いので有名どころしか挙げられないんですよ(汗)連合軍の兵器にはあいかわず疎いし…

必要なときに間に合った兵器>
大きい兵器で間に合った、というのではドイツの75ミリ対戦車砲なんかどうでしょう。生産性については自分は知らないんですが…小さいのだとイギリスのステンSMG。生産性は抜群w日本の戦闘機群もがんばったとは思いますが、間に合ったとは言えないですよねえ。マーダー自走対戦車砲なんかは、間に合ったというより間に合わせ?(笑)

性能的にはイマイチだが必要とされたときにあった>
V号突撃砲とW号戦車の初期型はどうでしょう。歩兵の援護用に開発されたけれどT−34に(運用で)なんとか対抗したという…先に上げた75ミリ長砲身搭載でほとんど生まれ変わりましたが。

.. 2009年11月11日 23:56   No.618008
++ 多足       
零戦。
零戦って機体に関して結構否定的な自分ですが、初期の活躍に関してどうこう言うつもりは御座いません。やっぱ登場してしばらくは非常に優秀だったと見て間違いないでしょうね。ただ、少数の零戦が少数の精鋭によって運用された結果の勝利、というのがちょっと引っかかるんですよ。消耗戦に耐えることの出来る兵器体系では無かったのでは、と。どうしてもそこが引っかかるのです。

フライパン。
それはアレだ、ネタ飛行機スレでも立ったらぴったりでしょうw

75mmPAK40。
あれは良いですね〜、ちょっと重いのが難点ですが。その結果として自走化されたってのもあり、「間に合わせ」な感じの多種の自走砲が産まれたわけで、これらも優秀な兵器と言えるでしょうね。まあいくつかバランス面なんかで微妙過ぎる自走砲もいますが。
で、本当に「間に合わせ」なのは捕獲した砲を改造して自走砲化したマーダーV(r)やマーダーUDじゃないかな。この辺は「優秀な兵器」とは言えんでしょうが、いっぱいいっぱい加減が大好きですw

V号突撃砲とW号戦車。
砲身の短い75mm砲は、本来対戦車任務を前提とした砲とは言えないんですよ。あれは歩兵支援用です。特に突撃砲は歩兵からの信頼が厚く、実に優秀な兵器だったと言えるでしょうね。数がもっと欲しかったでしょうが。
その後砲身長くすることで対戦車戦闘も出来るようになりましたが、やっぱ固定式砲の突撃砲だと限界があったのも事実。使い方次第、ですね。

.. 2009年11月13日 08:35   No.618009
++ カン       
条件について読み違えていました。「戦局に間に合って、大量生産が可能な兵器」だったんですね。とすると、日本にはホントに無かったと思います(泣)ドイツのパンツァーファウストはどうでしょう。

鹵獲した砲>
ソ連の76.2ミリ野砲でしたっけ。俗称「ラッチュ・バム」。高初速で低伸弾道に威力があったとか。全部タミヤのプラモ組み立て書の受け売りですが(笑)アドバンスド大戦略で2号戦車からマーダーUに改造できたのは少しうれしかったです。性能は微妙ですが。マーダーVは38t戦車からの改造でしたね。

.. 2009年11月13日 23:26   No.618010
++ 多足       
戦局に間に合った兵器は、自然と評価が高くなるんじゃないかな、という考え方です。凡庸な性能だと、その後の評価で埋もれていく可能性はありますが。
パンツァー・ファウストは欠点もありますが非常に優れた兵器と言えるでしょう。ちなみにアレ、よくロケット砲と思われてるんですが、ロケットでは無く無反動砲です。

ソ連の野砲は、「砲はとにかく対戦車戦闘も出来るように」という発想があるため、122mm砲とかでもいざとなれば対戦車戦闘が出来るそうで。なので専用の「対戦車砲」となると、45mmや57mmがある位で、その次はいきなり100mm砲という流れ。76.2mm砲は、本来は対戦車砲ではないそうです。
マーダーシリーズは大戦略では意外に役に立つんですよね。ソ連戦車の攻撃優先順位が低いため、先制攻撃が出来る強みを持ちますので。砲撃には弱いけど、数でカバーできます。モノによっては弾数が少なくて難儀しますが…

.. 2009年11月14日 10:32   No.618011


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