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■--ハマーン編報告の前にいろいろと
++ カン          

アクシズの脅威Vハマーン編はダブルゼータ版ハマーンへの変化分岐を残すのみとなりましたが、一度通って来た道なのでモチベーションが上がらず苦労してます…

まくら様、赤丸様、あらためてごあいさつを。カンと名乗っている者です、今後ともよろしくお願いします。自分は知識がないんですが、日々これ勉強と考えつつ議論に参加させていただいてます。

以前イマダ・ナナシ様からすすめられた「危機の二十年」ですが、茨城県南部のU市には所蔵されていませんでした(泣)都内の図書館をあたってみたいと思いますが…U市で新着図書をのぞいてみたら、読みたいと思っていた本があったので借りてみました。報告してみます。

『そして戦争は終わらない 「テロとの戦い」の現場から』デクスター・フィルキンス著 日本放送出版協会(NHK出版)
アフガン、イラクを取材したアメリカ人ジャーナリストのルポ。見聞きした情景を淡々と描写してるんですが、なんというか軍事行動ではどうにもならない状況があぶり絵のように浮き出されていると感じました。アメリカ人らしく、決して絶望的になっていないんですが。冒頭、海兵隊のファルージャ(だったと思う)突入に同行したシーンはまるでフルメタのような迫力でした。その作戦時、ヘリからAC/DCのヘルズ・ベルズという曲を大音量で流したと書いてあったんですが、本当なのかな。

『自爆する若者たち-人口学が警告する驚愕の未来』グナル・ハイゾーン著 新潮社
人口ピラミッドの中で若年世代が突出している状態を「ユース・バルジ」と呼ぶそうです。一家族で7人も8人も子供を生産してできる状態が続くとユース・バルジが形成されるんですが、その結果数十年で人口が数倍になり、社会的ポストを獲得できなかった若年男性が社会を不安定にさせるとのこと(乱暴に要約しています(汗))。言われてみれば日本の人口分布で30代が突出しています(第二次ベビーブーマー)。そのまんまロストジェネレーションですが、世代人口の多さに対してポストが増やされなかった結果なのだな、と納得してしまいました。
あと西洋文明が世界を席巻したのは、中世にペストの流行などで人口が減った際、領主たちが避妊・堕胎の技術を持っていた女性を魔女として殺害した結果、ユース・バルジが発生し、新天地を求める若年男性が世界中に向けて進出した結果だとか(自分が時代小説などで得た知識では、江戸時代の武家社会では一定数のポストに対して基本的に長子相続、次男坊・三男坊は飼い殺しにされて結婚しても子供は間引きしていたそうです。その状態は安定的ではあるのでしょうが…)。
自分は名前を聞いたことがなかったドイツの学者さんが書いた本でしたが、目からウロコが落ちまくりました。途中、経済学者に対する挑発的な文章などがあって、学会で異端視されてるんじゃないかとか思ってしまいましたが(笑)一読をお勧めしますです。

市の図書館でアフガン帰還兵の証言集「冬の兵士」を予約できたので、今後紹介できればと思ってます…
.. 2009年10月27日 21:47   No.610001

++ つかじ       
カンさんは色々な本を読まれますね?
確かにちょっと気になる事がチョコチョコ出てます。

>そして戦争は終わらない
>ヘリから曲を大音量で流した
これは下に向かって流したのか?それとも機内のみに流したかによっても見方が変わりますよね?下に流したのならデマに等しいかと思います。作戦中に自分の位置教えるおバカは居ませんからw
(流石にニュースで問題になるでしょうw)

>自爆する若者・人口
と言うよりは、その家族が増える・社会が追い付かない=貧困と言う理由もあると思われ。
「家族多い→養わなきゃ→お金沢山必要→でも働き口少ないよ→結果として余り裕福で無い」と。

「ポスト問題」も、江戸時代の旗本浪人問題で見える現象ですね。「役所(やくどころ)が無い→働けない→街に溢れる」。
(一応言って置くと、次男三男でも全てがお座成りにされた訳では無いです。特に大名は。理由は家督問題。嫡男が死去した場合最悪後継ぎ居なけりゃ改易。なので多分今回の話は旗本の話でしょうね)

実際、自爆テロに参加する人の殆どが貧困層なのだそうです(特に女性)。特にイスラム圏だと女性に触れる事が出来ないから、有効な手段になるのでしょうね。

何にしても、豊かな国は有る程度平和と言うのは昔っからある。実際に今のアフガンゲリラの殆どは金が目当て。その出身国が普通に暮らせる位の経済力付けば、自然とテロ行為は少なくなると思います。

.. 2009年10月28日 04:13   No.610002
++ 多足       
アクシズの脅威は最近保留中です。原稿本格的に動かないと不味いんで。
最近は本読む時間がぜんぜん取れてないなあ。仕事関連で買った水環境の本も、いまいち読み進めれてない… 電車通勤の間に、とかいった感じの時間があればいいんですが、車だからなあ。寝る前に少しでも読む習慣をつけたいところ。
オススメの本は両方ともなかなか興味深いですね。戦地の取材は、どれだけ感情抑えて報告できるかってのはとても重要だと思っています。そりゃ感情も重要なんですが、今まで様々な感情的なレポートが、妙なベクトル付けられて発信されてますからね。
人口学ってのも、様々な解釈がなされてるんでしょうねえ。同じ数字見ても、まったく違う考察結果が出てくるというのが面白いところ。多くの資料から、都合の良い資料を抜き出すものです、こういうものはw

ヘリからの音楽の件。
たしかに大音量で外に音楽流せば敵に居所を教えるようなもの、なおですが… 低空飛行するヘリって、音だけでは結構位置がわからなかったり。
まあ、それはさておいても、敵への威嚇、味方への鼓舞などなど、有り得そうな話だとは思いますよ。流石に『ワルキューレの騎行』だと狙いすぎだと思いますがw

.. 2009年10月28日 17:51   No.610003
++ カン       
>つかじさん
いや、普段読んでるのはマンガばっかりなんですよ(笑)学術関係の本なんて、ほんと10年ぶりくらいじゃなかろうか。

ヘルズ・ベルズの件ですが、ヘリからだったかどうか記憶が怪しいです(笑)少なくとも突入時ではなかったです。誤解を招く書き方ですみません(汗)武装勢力が立てこもるモスクを包囲していたときに流れたとのことです。

>多足様
人口学についてですが、あまりにもいろいろな問題に対して見事に回答を出しているので、かえってマユツバに感じてしまったほどです(笑)専門家の感想など知りたいものです。アマゾンの書評とか見てみようかな。書いた以外にも、けっこう重要なことが書いてあったんですが、理解できたかどうか自信がないので割愛しておきます。

モーニングを毎週読んでいるんですが、来週でジパングが最終回だそうです。楽しみ!

.. 2009年10月29日 19:47   No.610004
++ 多足       
人口学。
それらしく回答を出している、とは言っても、それは「ある側面から判断した数字の読み方」でしか無いわけでして、正解な面もあるだろうし見当違いな面もあるわけで。「こういう考え方も出来る」、という捉え方が重要ですね、こういう本は。

『ジパング』。
単行本も最新刊が発売され、今年中にもう一冊出して完結だそうです。10年くらいやってたわけですよねえ。長かった…
振り返ると、中盤まではやっぱり凄く面白いんですが、サイパン沖が長過ぎて長過ぎて、ちょっと困るレベルですw 単行本で10冊以上使ってるもんなあ。そして戦後篇の駆け足具合が、いかにもかわぐちかいじらしいと言うかw

.. 2009年10月30日 07:48   No.610005


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