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■--なぜオランダの元植民地は、元宗主国を応援するのか?
++ HINAKA          

HINAKAです。

こう言うのを、横レスとかそのものズバリ、横槍とか言うのでしょうか?
もしそうなら、お許し下さい。なお聞きかじりですが、「横槍」とは戦国時代までは、有効な戦術として知られていたそうですが、いつの間にか割り込むという「悪いイメージ」の、言葉になったそうです。
閑話休題。

第2次大戦後に独立した植民地の事ですが、以前から大変不思議に思っている事があります。
とにかく、元植民地が続々と独立するのですが、日本など敗戦国の植民地は自動的に開放され、同時に近隣とはもめ事を起こしたり、内乱状態になったりしています。
戦勝国の植民地ですが、ほとんどがイギリスがインドにしたように、「独立したいなら勝手にしなさい」と放り出すか。
もしくは、「ぜったに独立なんか認めるものか!」と戦勝国の勢いで、反独立戦争を挑み互いに散々な目に遭って、最後は宗主国が「ふんッ!」とばかりに引き上げる、これフランスが代表格です。

ところが東南アジアを中心に、広くあるいは効率よく貿易拠点を押さえていたオランダ(この国名を使用しているのは、日本だけです。日本で正式には、ネーデルランド共和国)だけは、インフラの整備からそれを維持する人材を教育する手段など、その他モロモロ選挙のやり方から、議会運営まで器も中身も全て整えてから、静かに順番に手を引いて行きました。
さらに、旧植民地からの救援要請にはことごとく応え、自国の分を後回しにしても、他国へも援助を頼んだというのです!(チョッと、信じられませんが……その後、独立した元植民地がどこも宗主国を恨んでいないという、事実があります)

その結果、次の格言が生まれました。
オランダの国技とも言うべき、サッカーは当然旧植民地にも広まっています。そのワールド・カップで、「元植民地は当然自国を応援します。そして自国が負けると、自分達の属する地域の生き残りを、応援します。そして、全てが敗退した後には、当然のようにオランダを応援する!」と言うのです!!

正直、これほど見事に元世界的植民地国家でありながら、第2次大戦後その規模は本来の自国領に限られるという、大変なリスクを背負いながらも見事に各植民地を自立させた。
こんな国が、あったんですねェ〜。勿論メリットはありました!何しろ自国が開拓地域の産業ですから、植民地政策か外交貿易政策かの違いであって、そのまま取り引きできれば、自国の経済は一時の窮乏を凌げば、必ず立ち直れるという、欧州随一の商人根性と計算!?の、故だそうです。

そして、さりげなくベネルクス同盟に参加し、ECCからECの結成に奔走していながら、EUへと拡大する時点で、これも静かに大きな顔をする大国(イギリス・フランス・統一ドイツ)に、その主導権を譲りました。
ですが、未だにこの国の外向的経済的発言力や交渉が、大きな影響力を持っている事は、海外ニュース等で御存じの通りです。

こんな国もあったという事が、何だか嬉しくなります。
なおネーデルランド共和国という名前ですが、御承知の通りオランダは王制で、王宮へ毎朝自転車で出勤する王様がいる事でも有名です(王妃様は、スーパーでお買い物をします)。
個人的にはこの辺で、共和制VS王制?じゃなかたっけ!?と、混乱はしています。

今回は、これだけです。

.. 2009年04月10日 14:16   No.486001

++ 多足       
自分がいきなり使った「横槍」という言葉や、本筋で触れなくてもいい「オランダ」という呼称について、知識ひけらかすあたりがHINAKAさんらしいなあ、と感じてしまいます(毒)

ええと、本題ですが、HINAKAさんが不思議に思ってる点ってのはどの部分ですか? それを確認したいところなんですが。植民地だった国がネーデルランドを好きって点? いや、それは自分で回答出してるよなあ。じゃ、ネーデルランドが植民地手放す方法が他所と違ったってところ? 周辺各国とのバランスでしか生き残る手段がないネーデルランド自体のこと?

.. 2009年04月10日 22:03   No.486002
++ カン       
そんなに素晴らしい国だったのか!と思ってwikiを見てきたら、インドネシアでけっこうあこぎなことをしてたらしいですよ。現在の国家体制も「王国」のようです。

自分は、日本にくらべていろいろな「自由」があるのに驚かされました(麻薬や売春が合法とか)。

.. 2009年04月11日 00:05   No.486003
++ 多足       
もと植民地のみなさんから好かれてるからと言って、ネーデルランドを理想の国みたいに判断するのは少々短絡的ですからね。インドネシアは実際ネーデルランドと戦争して独立したんだから。
はてさて、HINAKAさんが例に挙げたサッカー関係の話、自分も知ってる話ではあるんですが、具体的にどこでいつ誰(どの世代)が言ってるのかが気になってきました。

自由。
まあ、同時に自己責任って話になりますが。ネーデルランドでも若者のモラルがやばいって記事を見たことありますし。

.. 2009年04月11日 08:57   No.486004
++ HINAKA       
HINAKAです。

多足様

確かに、オランダは第2次大戦後喜んで、無償無条件に植民地を手放した訳ではなく、必ずその際には自国の利益になる、特に貿易的権益を確保していたようです。
インドネシアとの独立戦争は、かなり壮絶で犠牲も多く、その結果せっかく築き上げた国際的評価も、大幅に低下しようです。
この時までは、間違いなくオランダも植民地政策の維持を、堅持していたようです。しかし、結果としてオランダ軍は、再占領を試みて失敗。
結果的には戦意も権威も失墜して、撤退を余儀なくされた……ただ、ここでも〈オランダの首都で開かれた、ハーグ国際会議などの〉外交駆け引きが、アメリカやイギリスも巻き込んで盛んに行われた結果、一応双方納得尽くの終戦になったようです。

この点は、完全に見落としていたました。
明らかにこの時は、自国植民地の独立を武力で押さえ込もうとしていました。そして、その結果オランダは植民地政策から、大きく方向転換を迫られて、経済的には勿論その他失墜した国際的権威や評価などの回復に、全力を注ぎ込むハメになりました。
もしかすると、他の植民地独立に対する、無償支援という態勢も、この教訓からかも知れません。
なお、商人根性旺盛という事は、〈ズルイ〉〈汚い〉〈セコイ〉という点は、国民性かも知れません。

オランダという国名は、多少発音は違いますが、英語圏でも使われているらしいので、必ずしも日本だけという事ではないようです。
そしてネーデルラント共和国と言うのは、完全に間違いで、現在は「王国」だそうです。共和国だったのはそれ以前の一時期、江戸末期くらいだったようです。

「横槍」という言葉は、「横レス」の語源?かなという言うつもりで、出した言葉です。
だとすると、いい意味では無いのだと思いますが、本来の「横槍」はそうじゃなかったよネ?という、フリでした。

最後に、何が言いたかったかというと、インドネシア独立戦争もありましたが、かっての大植民地帝国が植民地から手を引くに当たって、これほど嫌われずにしかもほとんどの国が、その後(内政、民族対立は別として)比較的穏やかに政治経済を発展させた例もあるという事で、出した話です。
特にオランダは国土も狭く、天然ガスなどいくらかの、資源は確保されているようですが、農業国とも成り得ないのに、植民地政策から転換して成功できたという点を、第2次大戦後の植民地独立問題と絡めて、「うまくやったところもあるよ」という説明が主眼でした。

格言のようなサッカーの話題は、ワールド・カップが近付くと、必ずどこかで取り上げられる話ですが、原典はわかりません。
似た格言に「ベルギー王国の国民が、一体感を持つのは、サッカーの事と王室の事だけだ」というのもあります。ベルギーも、ベネルクス3国ですから、何か共通性があるのかも知れません。

なお、オランダの現在の国王はベアトリクス女王です。
夫が元ドイツ人貴族の家系で、第2次大戦時にはドイツ軍人として、ベルギーと戦った敵国人だった為に、結婚の是非を《国民投票》で決めたという、逸話があります。ちなみに、投票率は80%以上で、その内の90%近くの賛成票を得て、目出度く内閣はこの結婚を承認したそうです。
閑話休題でした。

軍事的にも、なかなか日本と比べると、興味深い点があるようですが、これは今回の本題ではありませんので、また別の機会があれば……。
今回は取り敢えず、これで失礼させていただきます。


.. 2009年04月11日 11:10   No.486005
++ 多足       
まあアレだ。
ネ ー デ ル ラ ン ド は 戦 勝 国 で す か ら 。

インドネシアでの反省から、その後の引き揚げ方がうまかった、とするなら、学ぶべき部分は多いでしょうね。いかにして名を与え実を取るか。そこが肝心なんでしょう。

.. 2009年04月11日 13:11   No.486006


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