返信


■--念の為に別スレ
++ つかじ          

<カン・ユー大尉さんへ
一応、空母話が陸戦兵器スレに移行した様なので別枠でお話しさせて下さい。

多足さんも仰ってる通り、当時の日本を語る場合重要なのが確かに責任問題です。そして、その責任は大本営を始めとした政治・軍事のトップが責任者です。

もっとハッキリ言ってしまえば、昭和天皇を始めとした当時の制服組と官僚達です!そしてもっと大きい責任はマスコミを含めた国民がそれに対して「NO」と言わなかった事です。

勿論、当時の事情・風潮も有ったとは思いますが。少なくても海外との和平路線をとる機会は数回ありました。
そして、選挙権もありました。選挙権=国民の意思です。自分達で自分の首を絞めた。その癖、責任を負わず有耶無耶にして言い逃れて現在に至る。

もっと酷い言い方すれば。戦後の昭和天皇と国民は卑怯極まりない。昭和天皇の考え・立場が有ったのは分かる。でも、なればこそ自分の代でこの日本の戦後生まれの人間全てが「生れながらの敗戦国民」に仕立て上げた責任を取って、平和になった日本を見届けた後退位するべきだったのです。

また、国民も変な気を使わず。堂々と日本の責任を総括するべきだったのです。それが出来ないから毎度「変な事言う政治家や評論家」が出るんですよ。
それが僕の考えです。
.. 2009年03月24日 13:35   No.471001

++ つかじ       
で、今回どうしても気になってしまった。カンさん(ごめん略させて下さい)が、艦隊編成責任者・工事責任者と駆逐艦艦長に責任をと言ったのが気になりました。

>駆逐艦
当時の日本の対潜兵器はお粗末その物。どれだけ乗組員が頑張っても、米潜を捕えるのは至難の業でした。また、運良く捉えられてもそこに辿り着く前に相手は撃つ・逃げるのどちらかだった事でしょう。
今回のケースだけでなく、日本船全てに言える事でした。そして、最も悔しかったのはその駆逐艦乗組員一同だった事でしょう。だって、護衛すべき自分達がその護衛対象を守れなかったのですから。

>工事責任者
ご自身が書かれた通り、信濃は元大和級戦艦。ミッドウェー敗戦のよる空母不足を補う上で再工事が始まりました。しかし、日本は元々ジリ貧。大型船をおいそれと作れません。さらに輸送船がやられて材料が無い状態。熟練工も前線に取られ仰る通りの突貫工事。これでは責任を取り様も有りません。これがもし、平時なら責任問題だったでしょう!
また、だからと言って出港し無くても。遅かれ早かれドック内で爆撃の餌食だったでしょう。

>艦隊構成(編制)責任者
もうこの時の日本にはまともに動く軍艦を探す方が難しいでしょうね。先に書いた通り資源が無く・基礎工業力も無いから新造艦も作れない。
作れても、乗組員が居ない・居ても直に制空海権を握ってる米軍に沈められる状態なのです。

ま・もっと嫌な言い方すれば。もし動く船がもっと沢山有ったなら、沖縄特攻よりもっと悲惨な作戦を発動して居た事でしょう。それだけ余裕も無ければ、考えも自体も麻痺している状態が晩年の日本軍だったのです。

ちょっと今回は細かな記述が無いと中々考えが及ばない所だったとは思います。
ですが、ちょっと今回だけは放置出来ませんでした。偉そうな事言って申し訳ないです。
気分を害されないと良いのですが(汗々)

.. 2009年03月24日 13:54   No.471002
++ カン・ユー大尉あらため、カン       
つかじ様>
いやいや、自分のレスが他の方の気分を害してしまい、汗顔のいたりです(本当の話)。
先の大戦については、言いたいことが山のようにあったりするんですが、ろくに事情も知らないで書いたりするのでこんなことに。
貧弱な対潜能力>
知りませんでした、本当にすみません。海上自衛隊の対潜能力が世界一、と読んだことがあったので、その延長で書いてしまいました。
工事責任者>
進水時にも信じられない不手際があったとのことでしたので…確かに1944年の後半ではしかたなかったですね。
艦隊構成責任者>
日露戦争の日本海海戦で圧勝したことに端を発する、大鑑巨砲主義に異を唱える人は少数派だったとしても、戦艦メインで艦隊編成を推し進めた人間は腹を切るべきだ、と思ってしまうのです。でも開戦時にはすでにそのような構成だったわけで、当時の貧弱な工業力では状況を変えることは不可能でしたか。信濃を始めから空母化していれば、とか考えてしまうんですが…
レーダーもない軍隊で、大国アメリカに喧嘩をしかけた時点で結果は見えていたんでしょうか。なんだか悲しくなってきました(泣)

.. 2009年03月24日 22:56   No.471003
++ 多足       
責任云々の話と、陸戦兵器の話は分けて、こっちで責任関連のお話をしましょうか。というか、すでにそうなってますね。
官僚組織に関する話としまして。個人を引っ張り出さないといけない、というのは全く持ってその通りだと思います。しかし、それでは不足と考えます。具体的に誰に責任が、という話になると、その当時の現場責任者くらいしか出てこない。本当にそれを指導した、立案した立場の人間ってのが、まず出てこないで尻尾切りで終わってしまう。それこそが、最悪なんですよ。末端の何人かの首を切るだけで、有耶無耶にされ続けるシステムこそ変革せねばならないと思います。感情論は、現行システムを守る盾に使われてるってのが実情でしょう。

世論の責任。
70年前の世界を振り返った番組なんかで、ヒトラーの演説を実際聞いたことがある人とか、日本が対米戦始める流れを日本人として見て来た人の証言なんかが入りますよね。その証言で多いのが、「周りは熱狂してたが俺は違った」みたいな趣旨の発言。こんな証言に、自分は価値を感じません。自らもその世相に酔っていた、後で気がついたって証言こそ重要だと思ってます。それこそが、省みるということでしょうから。

シーレーン。
旧帝国海軍のことを、自分は高く評価出来ません。海軍本来の役割は、自国と貿易相手とのシーレーンを守ることこどがその本分でしょう。しいかし、帝国海軍はそれが出来なかった。真面目にしようとしなかった。資料によっては、海軍の軍用艦艇乗組員の死亡率よりも、民間船舶の乗組員の死亡率の方が高いって話もあります。まあ貨物船と軍艦では、一隻あたりのクルーが全然違うんで一概には比較できませんが、日本海軍が海軍の本分を、敵撃滅としか考えなかった段階でアウトでしょう。

レーダーも無い軍隊でアメリカと喧嘩しても… という話に関しては、まあわかり易い例ではありますが、そんな簡単な話でもなく。1941年12月開戦で、日本がアメリカに戦争で勝つ方法。まあ、ニューヨークとシカゴとダラスとデトロイトとロサンゼルスくらいに隕石でも直撃してれば勝てたかもしれませんね。ホント、それ位に思ってます。

.. 2009年03月25日 08:18   No.471004
++ つかじ       
<カンさんへ
いや、そんな低頭しないで下さいよ。
こっちが勝手にお節介焼いただけなのですから。
それと、他の方にも言った事あるのですが。「様」は止めて〜、恥ずかしいですw
普通に「さん」辺りで願います。
(ポリシーなら止めないけどねw)

>海上自衛隊の対潜能力が世界一
戦中相当痛い目にあったからです。なので、ソ連潜水艦に対して神経使う様になったと。

と言うよりも、やっと勉強したのですね。WWI時代に日本艦も欧州へ派遣され、対潜兵器の重要性を把握しながら後回しにした付けがWWIIに一気に露呈したのです。

>レーダー
これは厳密に言えば。太平洋戦争始まる前は何処も一緒のレベルでした。そして、日本は一度各国より抜きん出る機会を逃しました。
レーダーに最適な「八木アンテナ」の開発をしていながら、レーダーを補助兵器とし軽視して居る間に各国が完成させてしまいました。

それを物語るエピソードが一つ。最後の飛龍艦長「加来止男」さんが「航空技術廠総務部長」の職にあった際に、このレーダーの技術をもっと高めて居てくれて居れば良かったのに、と言われてしまいました。

(これはこの人の責任と言うより、当時の軍人がレーダーの類を信じ切れなかった事が原因です。あくまでも今回この話を持ち出したのは分かり易さを求めての事です。)

また、性能に関してですが。初期の物はてんで役立たずwおおよその方角と距離だけは何とか分かる程度の物。ですが、攘一号作戦頃には改善されてより正確な距離・方角等が判明したとの事。

<多足さん
>隕石
それ何てアルマゲドン?w
ついでにパナマ運河とノーフォーク辺りにもww

.. 2009年03月26日 03:56   No.471005
++ 多足       
夜間水雷攻撃による奇襲を狙ってた日本海軍的に、自分からレーダーみたいに電波出しまくるのは敵に位置を知らせるようなものだ、という考えがずっと先行してたそうですね。
八木アンテナに関しては、また難儀なエピソードもあります。シンガポールを占領したときに、イギリス軍の通信施設で書類押収したら「ヤギアンテナ」って言葉がそこらへんに出てくる。なんのこっちゃ? って思った日本兵が、イギリス兵捕虜に話聞いたら「八木という日本人が開発したアンテナっすよ」って答えが返ってきたという。日本兵にしてみりゃ寝耳に水だろうし、イギリス兵にしてみても「何聞いてんだこいつら?」って感じだったでしょうねえ。

隕石。
そうですね、パナマ運河は重要ですね。っつーかホントこれくらいないと勝てんでしょ?

.. 2009年03月26日 07:55   No.471006
++ つかじ       
>責任
責任と言えば、国民年金を無駄遣いした挙句にまた国民に付けを払わせる官僚達も、いっその事「新日暮里大学」にでも入れて、兄貴達に歪み無ぇ教育を施して貰えば良いのだよ!
(要はガチムチな方々のお相手)
シンニッポリーーーーってww

>ヤギアンテナ
そりゃさぞ奇妙な会話だった事でしょうね〜。
日本人が開発したのを英国人に訪ねるんだからw

.. 2009年03月26日 09:17   No.471007
++ 多足       
官僚を監視するシステム、相互監視の体勢が、色々なところで出来てないと思います。
.. 2009年03月27日 07:34   No.471008
++ カン       
レーダー>
昔読んだのですが、旧軍では精神論が幅をきかせていたので、肉眼で索敵すればいい、と考えていたとか。
練度や士気が高いに越したことはありませんが…それだけでは勝てませんよねえ。
八木アンテナ>
初耳でした。連合軍はパテント料払ってくれたんでしょうか?
責任>
当事者+上司全員を処分するようにすれば、緊張感出るとは思いますが…具体化できないかな。

.. 2009年03月28日 02:34   No.471009
++ 多足       
根性論に走るのは、結局工業力が低いから、その分は気合でカバーって発想ですから。近代戦には通用しないなあ。士気、練度ってのは勝利に必要な要素ですが、これだけでは勝てない。

八木アンテナ。
1925年に八木アンテナが開発され、その研究発表会には世界中から電波技術者が集まり、大絶賛されたそうです。1930年のブリュッセル万博でも、非常に注目されたとか。しかし日本国内ではさっぱり評価されず。そんなこんなで特許の期限が切れて、更新されなかったそうです。つまり、八木博士は海外の名誉以外、何も受け取ってないと言っていいでしょう。

責任。
現場ではなく、全体の責任者がばっちり処分されなきゃダメですよね。それも、事態を収拾した後に。

.. 2009年03月28日 10:07   No.471010
++ カン       
いろいろ調べてみると、あの国力差でよく戦争をしかけたなあ、と改めて思っています。日本国内では車が珍しかったのに、米国では大量生産してたって…
職人的な技術でワンオフの兵器をたくさん作っていたという印象を受けます。当然量産はきかないし、戦局の泥沼化でその職人まで兵士として動員するからどうにもならない。まあいまさら言ってもはじまらないですが…

八木アンテナは、昭和16年の特許更新が「独創的でない」という理由で却下された、とwikiにありました。なんですかその理由(泣)いやな想像ですが、八木博士が東北大学所属だったから、帝国大学メインの学会が黙殺した、とかじゃないでしょうねえ。野口英世博士も、国内では無視され続けたと漫画で(笑)読みましたが。
そういえば、実際は共同開発だったとかで最近は八木・宇田アンテナと呼ぶらしいですね。

責任>
漫画によれば(笑)警察なんかでは部下の不祥事は署長のキャリアに傷をつけるとかで、もみ消すらしいです。その「順調な役人人生」とやらを、異質なものと感じるようにしないとだめなんじゃないかと考えています。

.. 2009年04月03日 03:16   No.471011
++ 多足       
国力差。
だからこそ短期決戦を狙ったわけでして。艦隊決戦で一気にケリを着けて講和に持ち込む、という発想も日露戦争のアレを再現したい、という思惑だったわけだし。結局のところ、真珠湾攻撃で米艦隊を無力化し、それをもって短期に講和するというのが日本の賭け。その賭けに、即効で日本は負けたわけですよ。

八木アンテナ。
そうですね、専門的に解説したものだと「八木・宇田アンテナ」って書かれてますね。独創的云々は、むしろ判定する側が理解できてなかった可能性が高いです。説明って難しい。
学閥の話は、おおいに在り得るかと。今でも似たようなもんだし。「権威」と呼ばれるものに認められない限り、どれだけ画期的なものも浮かび上がってこれないものです。

キャリア。
まあ、要は評価ですからね。立場がどーの、世間への影響がどーのと言っても所詮は保身でしか無いんで。

.. 2009年04月03日 08:05   No.471012


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