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先日のニュースにて。イスラエル軍によるガザ攻撃ですが、そこでイスラエル軍が白燐弾を使ってると非難する人権団体が紹介されてました。正午前後の近い時間帯で、民放3社とNHKにてガザ関連のニュースを見ましたが、白燐弾云々の紹介がされてたのは1社のみでした。すんません、放送局名までは把握してないですが。
さて、白燐弾関連のニュースを簡単に述べると、人口密集地に非人道的兵器である白燐弾をイスラエル軍が使ってる。国際法違反だ、許せん! …と主張する人権団体がありますよー、ということ。 白燐弾はイラクのファルージャでも話題になった兵器。簡単に言うと燐を砲弾とかからばら撒いて火をつけるというもので、対象となる建物や人を焼き払う武器です。 イスラエル軍による砲撃の映像で、空中でパーンと弾けて白い煙の尾を曳きながら拡散してるアレです。ニュース映像で普通に流れてますね。 さてさて、この兵器、何の国際条約に抵触しているかというと… どうも、何にも抵触していないようです。色々調べてみたんですけどね。焼夷兵器云々の条約が一番怪しかったんですが、なんかその条約の定義から言うと白燐弾は焼夷兵器じゃないとか。これだから法律ってやつは。
つまり、イスラエル軍のガザ攻撃を非難する上で、白燐弾の使用云々ってのを主軸に置くのは無意味だということです。白燐弾は通常兵器です。別にアメリカ軍やイスラエル軍だけが使ってるようなものではなく、自衛隊だって似たものを持ってるし、世界中の様々な軍隊が普通に、何の疑問も持たず使ってる兵器なわけです。
もし白燐弾が非人道的兵器だと思うのなら、その非道性を訴え、白燐弾を規制する国際合意を目指す運動をするべきでしょう。その結果、クラスター爆弾や対人地雷のように、制限する動きが実効段階になって初めて、「白燐弾は国際法違反」と言うことが出来るのです。 まだ無い規制を、まるで有るかのように振る舞いイスラエル軍を非難するのは、全くの無意味だと感じるのです。イスラエルを非難するなら、もっと違う切り口で、もっと直線的に非難すればよろしい。お前の国は国連決議に定められた国境を侵しているぞ、明らかに民間人を攻撃に巻き込んでるぞ、と。
.. 2009年01月13日 14:44 No.435001
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