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■--BSドキュメンタリー
++ つかじ          

今回は長いですよ?また、もしかしたらちょっと難しい表現等で分かり辛い事も有るかとは思いますが、思ったこと感じた事を書いてみます。

昨年末から今年にかけて、ご存知の通り「毎度の」イスラエル軍による、ガザ地区への攻撃並びに地上侵攻が開始されました。

で、実は僕は「今年はもう無いだろう」とちょっと油断して居ました。何故かと言うとBSドキュメンタリーで「和解への模索 過激派と交渉する男 〜イスラム社会との対話〜」と言う番組を見たからです。

内容はパレスチナの「イスラム教シーア派組織ヒズボラ」や「イスラム原理主義組織ハマス」の幹部達と、中東と欧米との相互理解を深める事から始め。根深い対立の構図を変えるには、イスラム社会と直接対話する事により、欧米の人々の意識を変えていかなければならない、との信念を元に行動する二人の男性を追った物語でした。

その中で、ハマスのかなりの高位に居る幹部が「話し合いによる解決」を模索している事を表明して居たからです。
一応フォローしておくと、ハマスは住民によって選ばれた政党としての顔も持っています。住民に対しては正義であるとの報道も「あ・チャンと公平な目で見ようとしているんだ」とかなり驚きでした。
そして、「無いかも?」と思う切っ掛けとなったのは。(細かい部分は省略するが)

双方共に「話し合う」と言う姿勢を乗り気で有ったからです。だから、「うっかり」停戦合意を延長すると思ってしまったんです。自分が甘かった。そして、イスラエルの態度も相変わらず過ぎて居て、頭に来た!

イスラエルはちょっと被害妄想も入っているのでは無いかな?と最近思うのですよ。勿論この考えは「ユダヤ人虐殺」と言うおぞましい経験をしているからだとは思いますが。要は「生き残る為には戦うしかない」
考えてみれば「中東が荒れる切欠を作るのはイスラエルの先制攻撃」にもある。

例えば「イラク原発空爆」「ガザ地区への攻撃」等。
正直エジプトは偉いなと思いますよ。かつてはやはり敵通しだったが、ちゃんと和平結んだ後は「イスラエルと中東各国の架け橋」になってる物!先のイラク原発空爆の時どれだけエジプトが「裏切り者・空爆の事実を知って居たんだ(実際は知らなかった)」と集中砲火を浴びた事か。
.. 2009年01月04日 12:53   No.429001

++ つかじ       
では外交はどうだろうか?

米国は100%イスラエルの味方です。何故なら「軍需産業の上客」ですからねw
中東は何時でも戦乱。最新鋭兵器の実戦試験場なんですよ!つまりコメリカは、「作る・売る・試す・反映して改良」が一遍に出来るのですよ!

そして、地理上では中東にイスラエルと言う名の親米国家の楔を打ち込む狙いもありますよね。
何と言っても、米国内でユダヤ系住民多いし、政治上・軍事上・産業上でも大活躍。選挙の票にも影響します。

また、中東各国が何かをし始めたら。イスラエルを同盟国として活動させる事も可能ですかね。
手放す訳が無いw

本来、この地域の問題の元凶はイギリスの二枚舌外交です!にも拘らず今迄殆ど解決に寄与して来ていません。一応頑張っているのがエジプトとフランス。そりゃフランスにとっても、イスラエルは上客ですからね〜(最近は冷え込んでるが)。

余り知られてないが、イスラエルの原発はフランス製です。兵器関連はケチ付いたけどエネルギー関連は緊密です。

.. 2009年01月04日 13:07   No.429002
++ つかじ       
んでは、最終的にどう今回の進行は終わるのか?

またぞろ、国連辺りの採決多数決で決めるのでしょう。イスラエルは長期戦略を決め込んでるし。
ハマスも徹底抗戦の構えだし。って何時もと全く同じじゃないか?w

どうせ、停戦は結ばれるのですよ。とかなり冷たく書いて居ますが、そうとしか思えないのですよ。今の世の中外交を無視して行動すれば総スカン食らうのは必至。アメリカがどんなに支援しようとパレスチナに各国の同情票が流れちゃったら、意味が無い。だから、当初の目的「ロケットが発射されている地域の制圧」が達成されるか?
もしくは、もっと制圧するかで早いか遅いかの違いでしょう。

そして、イスラエルはもういい加減話し合いで解決って選択をしないと、単なる野蛮人国家に落ちるでしょうね。と偉そうに書いて居ますが、結局この考えも僕の考えだし、実際どう動くか注目しましょう!

.. 2009年01月04日 13:21   No.429003
++ MY       
つかじさん、
昨年からの中東(ハマス - イスラエル)問題の経過と現況のまとめ、そして今後の展望までお教えくださりほんとうにありがとうございました。とてもよく理解できました。

僕はBSニュースや中東特集は必ず観るようにしているのですが、つかじさんが紹介されたこの↓番組だけは観ておらず、大変に残念でした。
【...内容はパレスチナの「イスラム教シーア派組織ヒズボラ」や「イスラム原理主義組織ハマス」の幹部達と、中東と欧米との相互理解を深める事から始め、根深い対立の構図を変えるには、イスラム社会と直接対話する事により、欧米の人々の意識を変えていかなければならない、との信念を元に行動する二人の男性を追った物語でした。...】
この「信念をもって行動する二人の男性を追った物語」という表現がとても印象的です。
(BS報道〜パレスチナはもちろんのこと、レバノンやイラン、トルコ(クルド)の特集や一昨年のヒズボラの闘い等々は手に汗を握ってみてました。)
機会があれば(DVD発売等も含めて)その番組をぜひともみてみたいと思います。

つかじさんのまとめ論が全体に「イスラエルのゆきすぎ、過剰防衛を指摘され、イ側から話し合い解決を選択すべき」となっているのがとても共感でき、またこの時期大変に嬉しくもありました。

つかじさん、もうひとつ引用させてください。
【米国は100%イスラエルの味方です。何故なら「軍需産業の上客」ですからねw。中東は何時でも戦乱。最新鋭兵器の実戦試験場なんですよ!つまりコメリカは、「作る・売る・試す・反映して改良」が一遍に出来るのですよ!】
↑まさしく同感、ほんとにそのとおりだと思います。昨日今日のガザTVニュースでも、何と無人誘導機からミサイルを発射してた(戦争とはいえ卑怯なり)、また相変わらず歩兵の装備が最新最上等のものでしたね。

.. 2009年01月05日 02:28   No.429004
++ MY       
...上記からの続きです)

いったい「停戦違反」とかいうけど、人口150万もの密集地域を勝手に経済封鎖して、ガザ地区の生活インフラのすべてを牛耳っているような国であれば、抑圧された住民からの抵抗を受けてもあたりまえです。ガザに生まれ住んでいるというだけで、教育も医療も満足に受けられず、日々の生活必需品にもこと欠く...、もちろん報道で見聞きするだけですが、それでもこれらはまぎれもなく真実のことだと想います。

だいたいがロケット攻撃とかいって、さかんに喧伝されていますが、TVニュースで(その残骸とかを)見ると、街の鉄工所で作ったような、煙突に花火の火薬を入れて飛ばすような超原始的なものみたいだし、被害も死傷併せて10人にも満たない、...なのにガザにおいては年末年始の10日間だけで死者500負傷3000を超えてるだろうことは明白なのです。無論、個人の命そのものに差があるわけではなく、逆にその数の多寡を論じる問題ではないことも承知のうえであえて続けますと、確かレバノン侵攻のときも直截の原因は国境(それも自国防衛のためとか称して、勝手に他国内に入り込んで陣地をつくってる〜つまり公然と国境侵犯してる)付近で兵士3人が死亡、2人が誘拐されたとしてレバノンを空爆し、ヒズボラと戦いを始めているのです。このときはヒズボラが健闘したとか謂われてますが、それでも兵士を含むイ側の死者は100人の単位だったはずです。なのにレバノンの一般市民とヒズボラの兵士は死者だけでもそれぞれが2千を超え3千人以上もの犠牲者をだしているのです。加えてイ国内では未だに不法に捕らえられ軍事的裁判を受けたのみで長期間拘束されているその数、万を超えるパレスチナ人の囚人が今なおいることも広く知られています。以上が今回僕がくどくどと(単純に)人の命に関することをも、あえて数字をもちいてあげた所以です。けれどもこれ以上は政治的な発言にもなりかねないので、もうこの話題は止めるつもりですが。

最後にイスラエルとパレスチナが隣同士(とりあえず境界・国境は今のままでよい〜だいぶ損をするが)、例えば今の独仏みたいにお互い仲良く切磋琢磨して隣国としてそれぞれが発展してゆけばどんなに世界中が明るく楽しく(精神的に)なるだろうか...ということを学校の社会で習ったとおり僕はいつでも夢みています。

つかじさん、終わりに質問があります。
(これは純粋に軍事上の興味です)
イスラエルの兵士がヘルメットの上につけている(被せている)座布団みたいな袋〜布切れは何ですか?。夜間暗視装置〜照準鏡みたいなセットを覆い保護するものでしょうか?。それにしては明らかにヘルメット上部に何も付けていない兵士もこの布カバーだけはのっけている(何か花咲か爺さんの帽子みたいで、かっこは悪い)のですが。
このこと、レバノン侵攻のときから気になってました。お分かりでしたらどんなことでもお教えください。

なお、新年早々ついつい力が入って「長文」になったことをお詫び申しあげます。次回からは十分に気をつけます。

.. 2009年01月05日 02:34   No.429005
++ 多足       
ガザ地区からのロケット攻撃の被害を受けるイスラエル人にとって、和平なんてとんでもない話でしょうねえ。どんな合意があろうが、実際に飛んでくるロケット弾で死ぬかもしれないのは自分。その恐怖を思うと、軍による実力行使ってーか侵略を支持も正当化もするでしょう。

イスラエル周辺の問題って、結局コレの繰り返しなんですよね。1947年のパレスチナ分割決議こそが、国際的に認められる「イスラエル」という国の国土じゃなかったのか。何首都がエルサレムとか言ってんだよ。テルアビブだろうが。
パレスチナの地の3分の2を獲得したユダヤ人が、「パレスチナ人の攻撃があるから安心して暮らせない」とか言って「緩衝地帯」を設けるためさらに国土を拡大した。その結果が今のイスラエルって国の国土でしょ? なんとあつかましい。

イスラエルという国は、1947年の国連決議で定められた範囲におとなしく引っ込んで下さい。で、今のイスラエルとして扱ってる領土は、イスラエル国防軍および周辺各国の軍隊の駐屯を許さない非武装地帯とし、イギリス、フランス、ロシア、アウジアラビア等を主体とした国連軍の管理下に置くように。エジプト、ヨルダン、シリア、レバノンはイスラエルとの相互監視で各々の武装勢力を自国外に出さないように。それが自分的なイスラエルの理想像です。まあ無理でしょうが。

アメリカ。
この話はネット上で見つけただけでなく、たしかNHKかなんかの番組で見た話。
アメリカは、イスラエルの敵になれないんですよ。イスラエルに対して、何らかの不利益が生じる決議、法案が議会や国際会議の場で出されたとする。それにアメリカの議員が賛成したとする。すると、その議員はもう完全にユダヤ系資本からの支持、援助が得られない。
公の場でイスラエルが損するような決定に賛成する公人をチェックする団体があるそうです。
正直、アメリカから見てもイスラエルはかなりめんどくさい存在になってるのではないでしょうか。兵器市場ではあるものの、安く買い叩かれてるし、無償給与までさせられるし。対テロ戦争のお題目勝手に使われるし。イスラエルを支持したら、アラブ系から恨まれる。でもアラブ系石油資本は重要。でもユダヤ系資本もでかい。ああ、めんどくさい。
そんな感じじゃないかなあ。

.. 2009年01月05日 09:24   No.429006
++ MY       
多足さん、
これはまた冷静で公平なる客観的イスラエル国家論を提示くださり、ありがとうございました。
つかじさんに続いて、多足さんからもやはりイスラエルへより多くの反省を促すような建設的批判論を聞けたこと、もうほんとうに嬉しかったです。常にイスラエルが独自にもちつづける「安全地帯〜緩衝地域」という多分に身勝手な意識や行為が、西岸の隔離壁や今回のガザ攻撃へとつながる悪の根源ですね。今日までイ側の死者(兵士1名を含む)5人、負傷48人、対してガザの死者は600人、負傷5000人以上(死傷者のほとんどが一般市民であり、老幼多数を含む)...
、と理不尽で毎日腹がたってしょうがないので、ほんとうにもうこれでやめます。

.. 2009年01月06日 00:03   No.429007
++ 多足       
軍事行動の本質の一つですからね、既成事実作って権益を拡大するってのは。ハマスの攻撃を受けるイスラエル人が、そもそも何故そこにいるのか、ということをもう少し考えてもらいたいんですよねー。
っとまあ、歴史ちょっと突いてそれっぽいコト語ってますが、自分、この件に関してはあまり「公正」ってわけではなかったりします(爆)
ちょっと、個人的な好き嫌いがありますので(苦笑)

でも実際問題、より多くを持つイスラエルが譲歩するしか無いと思います。ホントに。

.. 2009年01月06日 17:46   No.429008


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