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■--シュリーフェン・プラン
++ つかじ          

さて、多足さんから難しい問い掛けをされちまったぞいw
まぁまずは整理する為に、シュリーフェン・プランをちょろっとお浚い。

WWIに置ける、独軍による対仏侵攻作戦。
その内容は、露仏同盟により二正面作戦を強いられた独軍が、先に全力を持って仏を侵略し、取って返した刀で露軍を撃破する作戦ですね。
その後、小モルトケにより少しだけ改定された。

>何処が不味いのか?の質問への問
あくまでも個人的な考えなども有る事を明記して置きます。

自分が、シュリ・プ〜が不味いなと思うのは。
そもそも、軍事は政治の延長線にある事柄なのに、政治を軍事に合わせ様としている点ですね!

つまり、「軍はこう動くから、外交はこうケリ付けてね?」としちゃってる点ですね。
中立ベルギーに入れば、英国が参戦する可能性も無視している。ここまでの不味さが戦略面の不味さ。

で、戦術面の不味さ。
「補給問題(機械化されて居ない上、短期戦なのだから深刻)」「露軍戦力の過小評価(素早く移動できない等)」
マルヌの戦いで頓挫した事は有名ですが。つまり、この戦いすら戦いきれない程度の戦力しか、当時の独軍は保有して居ないという事実。
ベルギーに入る事を想定しながら、ベルギーの抵抗を排除できていない(鉄道爆破などの妨害)。

ここまでが、WWIのシュリーフェン。

で、最近の研究では。そもそもこのシュリ・プが「軍備予算獲得のための口実として提示」されたのでは?
と、意見が出始めて居る様です。

確かに、当時の独軍(当時もう参謀本部が優秀であるのは有名)が、こんな無謀な事するかな?と思うけど。
実際、小モルトケが実行しちゃったんだから止むを得ないw(彼は時間的余裕も無い状態だったので、使用せざるを得ない状況だったけどね)
と言うか、皇帝が無能なのが悪い!!大人しくビスマルクの言う事聞いてりゃ良かったのにww
(アレ?参戦その物の愚痴になってるww)
.. 2008年12月12日 14:59   No.411001

++ つかじ       
んで、WWIIのシュリ・プ。
マンシュタインプランに押されて、全く影を潜めてしまった感があるけど。全くそんな事は無いでしょうね。

先にカキコが有ったけど、元になって居るのはシュリ・プであるし、機動戦力を持ってアルデンヌの森を突破させると言う部分で実行したと言った方が早いでしょう!

で、個人的な考えとしては。シュリ・プは近代化が為って始めて実行可能な作戦だと思って居ます。先に書いた通り、小モルトケの失策も有るけど、問題になったのは部隊への補給と・連絡・移動が上手く行かなかったのが原因でしょう。

それらが機動力を持って解決できれば。実際の仏英連合が駆逐された点を見ても、全くの無駄な計画であったとは思えません。
ま・こんな物かな?と言っても今とても眠いのでまた判断力落ちてる可能性有るけど。

.. 2008年12月12日 15:23   No.411002
++ つかじ       
>イマダさんへ
結論を言うと「仰る通り」です。
これは「突破不能」の話だけが先行してしまっている風に感じます。

実際はある程度の幅の道位は通って居ますし。
記録映画などでも、2号や3号戦車が平然と走って居ます。

なので、森林突破など気を薙ぎ倒す所は。
道を外れて出ざるを得ない部分が「アルデンヌってそんなに凄い森なんだ!」に繋がってると思います。

ただ、何の根拠もなしに仏軍独軍共にこの地が「難しい場所」であるのは共通して居ますので、やはり、戦闘車両などの移動には適していないのでしょう。当時の戦車は絶対ではないので。

ごめん、上でも書いたけど、今メッチャ眠いのでイマダさんの欲しい答え、コレで有ってますか?

.. 2008年12月12日 15:32   No.411003
++ 多足       
ややこしいのでシュリューフェンプランとアルデンヌの森はスレを分けましょう。いや、共通項目があるから分けたらもっとややこしくなるこもしらんが(爆)

で、シュリューフェンプラン。
WWTのものは、動員が遅れるロシアを後で叩くため、ロシアの動員に反応し自動的に対フランス戦が始まってしまう、政治と戦争というものを考える上で本末転倒なプランである。
個人的にそう考えてるので、この点はつかじさんと容易に合意できるかな、と。

さて戦術面。
WWTは日露戦争で示された近代戦の可能性ってのが、明確に現れた戦いですね。つまり、効率良く死体を生み出すシステムの登場。それはそれまでの戦争の感覚と全く違ったもので。
示威行為的な戦闘の後、士気が崩壊した敵を蹴散らす。その程度の戦闘認識だったのが夢中区茶になったのがマルヌ会戦。もう、機関銃陣地ってのがそれまでの常識からかけ離れてたんだと。それを予見できたか? 日露戦争研究すれば予見は出来ただろうけど、なかなか「常識」ってのは破れないもので。
っつーかどれくらいの日数でフランスを破り、ロシアに反転できると考えてたのか… 鉄道の計画、妥当なものだったんだろうか?

で、WWU。
機動戦力を得たことで現実味を帯びた、とはいえドイツ軍だってそこまで充実した戦力では無いわけで。英仏連合陸軍とゲチンコ勝負するにはやっぱ厳しい計画なんじゃないかなーと思うのですよ。
それをなんとなく感じてたドイツ陸軍が、アルデンヌからの側面攻撃(側面どころか背面を突くんですが)に、口では反対してても「あれ? これって結構いけるんじゃね?」と感じたのではないかなー、と思うんですよ個人的に。

.. 2008年12月13日 10:37   No.411004
++ イマダ ナナシ       
亀レスですが

>機関銃陣地
 まぁ、マスケット銃のノリで双方闘ったら、戦死者がしゃれにならないほど出た南北戦争なんてものもあったし、人間の想像力というか、組織の動きの悪さっていうのは、なかなか変わらないねぇ。。。

>マンシュタインプラン
 レン・デントンの『電撃戦』やら、コマンドマガジンのバックナンバーひっくりかえしてみたら、当初予定でのフランス攻撃のタイムスケジュールがせまってて、「直前で変えたら、補給計画とか狂いまくるじゃん。」って参謀本部が難色示したって説がのってた。
 たしかに、却下理由として説得力のある話だ。
 それで、霧で延期になってるうちに、例のオランダに落ちた連絡機のエピソードにつながるみたいだね。

 
>WWTのシュリーフェンプラン
 以前、うちのブログでも触れたけど、ここのサイトが詳しいね。日数の話ものってるよ。
 ttp://ww1.m78.com/honbun/schlieffen%20plan.html

>WWUのシェリーフェンプラン
 参謀本部は、一気にベルギーとフランスの国境まで押し出せるかどうかのスピード勝負とみていたみたい(だから、当初プランでは、北に装甲し団を集中させてた)。
 ドイツの参謀本部は、たぶんパリ強襲をおとりとしたフランス野戦軍の撃滅には失敗して、猛進撃してくるフランス野戦軍との塹壕線に移行せざるをえないだろうと予測。だけど、塹壕戦に移行しても北部フランスの重工業地帯を破壊できるから、まぁ、失敗しても長期戦考えるとオッケーとか考えたみたい。

 この辺は、逆の立場のフランス軍も同様で、重工業を守れるかどうかはどれだか早くベルギー国境にたどり着けるかが鍵を握っている。だから、マンシュタインプランが漏れてきたとき、「ベルギーへの突進の決意をにごらす『欺瞞』でしょ?
」ってうけとっちゃったそうだ。

 けど、改めて考えると、マンシュタインプランって、突破部隊の左翼ががら空きだねぇ…。戦略予備を持たない上に、動ける全部隊をベルギーに押し出すっていうフランス軍の致命的ミスがあったからこそ、初めて成功した作戦。。。
 やっぱ、フランス人というやつは、って結論かw

.. 2008年12月17日 02:20   No.411005
++ 多足       
WWT。
機関銃の威力に関しては旅順などですでに示されてたのに、やっぱり自分らが体感するまで解らなかった、というのが人間の想像力の限界ってやつかな。その対価は前線の兵士達に払わせてしまうんだが。
シュリューフェンプランはやっぱ何度見てもヤル気過ぎるよなあ。50日程度で完了って… 対露戦含めて!?
「クリスマスまでに帰る」を地で行く計画だったわけだ。動員計画に関しては鉄道の時刻表でだいぶ詰めたらしい。

WWU。
塹壕戦に移行しちゃったら、フランス軍の方が有利になるんじゃないかと思ってしまうのは、どうしてもハード面に目が行く軍オタだから(笑)
いや、装甲厚いフランス戦車は塹壕戦向きじゃね? イギリスの歩兵戦車も。
突破左翼のがら空き具合に関しては、右翼側に敵主力を包囲、だからねえ。そこでC軍集団が重要になってくるんじゃないかな? 彼らがマジノ線の仏軍を抑えてくれるから、安心して博打が打てる、と。
…マジノ線攻撃はC軍集団で合ってたよね?

.. 2008年12月18日 21:42   No.411006


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