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HINAKAです。
多足様
例によって、空気読めなかった!事を、お詫びします。 多足様が、そこまで特定の物語の設定を、嫌っていらっしゃるとは思いませんでしたので、確かに話をややこしくしました。
そこで第二次大戦時の、要塞ですが確かにセバストポリ要塞は有名ですし、あれは施設も要塞と呼べる気がします。 ただ例えばマジノ線とか、ジークフリート戦は、文字通り第1次大戦の時の後に〈塹壕戦と呼ばれた〉最前線の物理的な橋頭堡の確保で、これを「要塞」と呼ぶのは、個人的にちょっ違う気がします。 個人的に要塞とは〈中世以前から在る、圧倒的な数の敵の攻撃を寄せ付けない(10倍の敵と対し得る)、物理的な掘りや壁を持ち、生活空間のある建物。多量の食料を備蓄し、同じく多量の武器を保持し、時代によっては敵を遙か眼下に見おろす、監視と攻撃を兼ねた、望楼的な高い施設を持つ城塞的な反永久的な建築物〉と、思っています。 つまり塹壕は飽くまでも、最前線を確保する為の、一次的な使い捨ての、前線施設という考えです。
ものすごく、変な例えですが、「万里の長城」は史上最長の人工防衛戦であり、防衛拠点だとは思います。 しかしあれをどうしても、「要塞」とは思えないのです。 そしてこれも多足様の仰る通り、近代戦になって、攻撃側の圧倒的な破壊力と侵攻力の向上に対して、物理的防御技術は第1時世界大戦並。これは、イランイラク戦争や、湾岸戦争の時、アラブ側の採った戦術が、これも多足様の仰る通り、同じレベル同士の(イライラ戦)対決だと膠着状態に入り、長期消耗戦となります。 しかし、近代化された戦闘攻撃部隊を持つ側にすれば、心配は補給線の確保だけで、後は圧倒的な攻撃力で、塹壕ごと破壊して行けば済む事です。
これが、絶海の孤島であるとか、ジャングルの中というので在れば、状況は一変します。 いわゆる近代的攻撃力が、著しく低下するからです。同一レベル近くに下げられた、攻撃部隊相手ならば補給さえ在れば、長期消耗戦が可能です。しかし、これを〈要塞戦〉とは、個人的に思っていません。
「要塞」とは、その機能を有した半永久的な物理的施設の名称だと、考えています。 その結果、近代戦において軍事的には、必要とされなくなったのでは無いか?と、思っています。
これが個人的な、現代の「要塞戦」に対する、見解です。 それでは、また。
.. 2008年11月25日 12:43 No.397001
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