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■--映画「靖国」について
++ つかじ          

え〜本当なら多足さんと個人的メルに留め様かと思ったのですが。余りに新聞で報道されていたので他の方がどう思うのか気になったのでカキコにします。

さて驚きなのがこの映画、中国人監督とか。
でも、ちょいキャプ絵みるとまたぞろ過激な物が写ってるし、ワザと選んでいるのかな?
もし、日本人が靖国を本当に鎮魂の場所として扱いたいのなら、こう言うイベントめいた感じにするから非難されるのでは?

個人的には靖国・歴史問題は「まずは知る事・知って貰う事」から始めないと何時もの非難に終わる。

前に台湾人女性の知人が要る・その人が靖国行ったとカキコしましたが。やはり海外の人から見れば「悪い事したと言うのに、どうしてその戦争指導者と一緒なの?」と疑問は沸くみたい。僕も沸いてます。
(ちなみに卒業して、郷に帰りました。)

あの意味の分からん考えの宮司と関与した官僚の行動をどうしてもっと深く調べないのだろう?
.. 2008年04月02日 07:19   No.281001

++ 多足       
今朝の新聞によると大阪で上映する所があるそうですよ。頑張って欲しいものです。
『硫黄島からの手紙』のレビューで触れたように、日本における表現の制限ってのがかなりはっきり現れた今回の事例、簡単には終わらせて終わらせてほしくないですね。
で、映画の内容は…
当然ながら見てないんでなんとも言えませんが、非常に興味深いです。なんせ自分も靖国神社には行ったことがありません。報道では目立った極端な部分ばっかりが流されるため、本当の意味で終戦記念日に靖国で何が起こっているのか、自分は知らないわけです。どうあんんだろう、実際は。

っつーかやっぱり日本人は歴史認識がぬる過ぎます。ネット上とかで韓国の歴史観を馬鹿にする様をよく見るし、後輩が実際そんな話してるのを聞いたこともあります。
が、しかし日本人はそんな韓国人を笑えるほどに近代史を知ってるのか?? べつに第二次大戦時にフィンランド、ルーマニア、ハンガリーがどうだったかとか知っとけとは言わん。が、しかしやっぱ日本がオランダやオーストラリアと交戦したってことぐらい知っといてほしいのだが。いや、この具体例に他意は無いですが(苦笑)

とある後輩に、NHKがこれ以上無いほどに巧みに20世紀を解説した番組『映像の世紀』シリーズを見せようとしたことがあるのですが、「見てて面白いものじゃ無かったんでパス」とのステキ回答が返ってきたり。ああ、もう、こんなもんか。自分の生きている世界に興味が持てないんだろーか。

.. 2008年04月03日 11:08   No.281002
++ HINAKA       
HINAKAです。

映画『靖国・YASUKUNI』に関して。

知っていることは、これが完全なドキュメンタリー映画だということです。
この在日10年以上の中国人監督は、世界的にも認められている、かなりの実力派監督らしいのですが、ドキュメント系は苦手なので、個人的にはよく知りません。

とにかく、10年間ひたすら8月15日に靖国神社で何が起こり行われたのたのかを、ナレーションも交えず淡々と綴っただけの、それだけに力のある作品だそうです。
8月15日とはいえ、たかが1日限りでも、それを10年間毎年撮影し続けたと言うことだけで、こちらは脱帽するしかないと思います。この作品は、たぶん何んのメッセージも、テーマも、要求もないと思います。あるのは、ただ観客に向かっての問い掛け「貴方はこれを見て、靖国神社というものを、どう感じどう思いましたか?」だけだと、思います。
感じるのは、答えを出すのは、観客自身。観客、恐らくは多くの日本人の観客に、「靖国神社・8月15日」というものを考えて欲しいという、ただそれだけの映画だと推察します。

腹立たしいのは、この部分に対する普段は映画なんか見ることもないような議員達の、「事前試写要求」と、内容も知らないような右翼街宣車による、上映予定映画館への脅迫行為です。
そして何より一番怖いのは、その結果「お客様の安全を考えて」と、上映中止を決めた全国の映画館です。映画にしろ演劇にしろ、興業作品は見られてナンボです。それをどう判断するかは、見た人やあるいは見に行かないことで、態度を示した人々によって下されるものと思います。
なのに、その見る機会を外部圧力よって奪うと言うことは、善し悪しの判断をさせないと言うことと同義だと思います。

とにかくこの国のサービス業は、売り上げのためには不正も平気ですが、外部圧力に対する弱さは、ハンパではありません。
近くは、日教組の全国集会を、直前になってキャンセルしたホテル(後で、お詫び会見をしていましたが)。最近まで続いた(現在も裏取引がある言われている)総会屋との癒着。
その他上げればキリがありませんが、問題の表面化を嫌い、事なかれ主義を押し通すのは、日本社会全体の問題ではあります。問題ではありますが、とにかくサービス業にはそれが顕著で、本当に弱者(失業者や身体障害者に対する態度など)には強気なクセに、強者の外圧には容易に屈する。この卑屈な態度は、最終的には自分達の首を絞める結果になると言うことを、文字通り歴史から何も学び取っていない!ということなのでしょう。

多足様の仰る歴史教育の甘さは、いわゆる先進国で過去から現代へと教える国は、日本だけという現実にも反映していると思います。
それが、現代史を時間切れの名の下に切り捨てる事に対する認識の甘さ。大学の入試問題でも、第二次世界大戦までは、ほとんど出題されません。
それが、最終的には強者に卑屈になった結果が、どうなったかを教わらぬまま、今まさに自分達の首を真綿で絞めているのだという認識を、持たない事なかれ主義の温床になっている。

そういう意味でも、多足様の仰る「問題は教育にあり」は間違いないと思います。

今回は、この上映拒否に含む多く問題、例えばいわゆる「靖国問題」や「歴史教育の問題(古代史から始めているクセに、最新の考古学的発見による事実を、まるで反映せずにいるとか)」等々には、触れていません。
それはまた、機会があればということで……今回は、以上です。


.. 2008年04月05日 03:50   No.281003
++ 多足       
昨日の「サンデープロジェクト」で概要説明を見ましたが… まあ、あの番組の相変わらずの議論打ち切りッぷりは置いといて(苦笑)、あれほどのドキュメンタリー作品が埋もれてしまうのは勿体無いなんてモンじゃないですね。
当HPの映画レビューでも何度か触れたことがあるのですが、日本における表現の自由は、結構怪しいと思ってます。いくつかのタブーがあり、その中に戦争認識ってのが含まれてしまってる。そこに触れる作品を、中国人監督が製作した。日本映画界はそれでいいのかと。腑抜けの集まりかよと。『硫黄島からの手紙』でも強く思ったことですね。外国人にこれほどのもの作られてしまった。日本映画界はそれを黙って見過ごすのかと。

あと思ったことは、聞きかじりの知識で、確たる信念も無く、面白おかしく囃したてるだけで無責任で視野の狭いネット右翼が大嫌いです。

.. 2008年04月07日 08:46   No.281004


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