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HINAKAです。
多足様
レーダーに関しては、通常航行時はイージス艦も貨物船も、大して変わりないという認識で良いのですネ? そうなって来ると、自衛艦というある種微妙で特殊立場の船だという乗組員自身の、自覚の問題?ということになりますか……。
ところで多足様の日本全体主義体制というお話ですが、一応全体主義をファシズムと解釈しますと、日本はいわゆる恐怖政治的、警察権力国家であったことはないので……恐ろしいことに、事実です。日本は戦前戦中の暗黒時代ですら「民主的かつ、自発的に民間人が国家体制と軍部に、迎合した」のです。これってやはり、国民性?みたいなモノでしょうか……。
共産主義と全体主義は、不思議なことにそれを信奉する人々にとっては、不倶戴天の敵らしいのです。 ソ連崩壊の時、民衆が弾圧に動いた一部軍部の車両や兵士に向かい、しきりに「ファッショ!ナチズム!ゲシュタポ!!」と叫んでいたことが、印象的です。
もちろん全体主義を具現したナチス・ドイツのコミュニズム嫌いは、有名です。 ところが、歴史の皮肉はその党首たるヒトラーに、大嫌いなコミュニストの筆頭だった、当時のスターリンとの密約無くして、ポーランド侵攻はなし得ませんでした。
全体主義には、武力による体制と秩序維持が、不可欠です。 この場合、敢えて専制や独裁である必要はないのですが、必然的に人か組織の専制独裁になるようです。そして、共産主義はその原点には官僚主導も独裁も含んでいなかったのに、結果として国家体制としては、全体主義への最短距離となってしまいました。 これは現在、未だ共産主義の旗を掲げる、中国・北朝鮮・キューバなどを見ると、明らかです。原因は、ほとんどが軍事革命だったからなのですが……。
ところが日本は、明治維新という軍事革命を経て、天皇中心の専制独裁国家になるかと思いきや、明治政府中心の集団指導的疑似民主国家(貴族制とか身分制、による階級支配とは言えるのですが、その上層部の構成員達が、軍事革命の功労者であった下層階級出身者だったことが、フランスやイギリスの無血革命とは、大きく違ってしまったことです)基本的には、当時の先進国の資本主義から富国強兵策を実行することが、最重要事項だったので、思想的主義主張は後回しにされたという、世界史的にもまか不思議な国家体制と、なってしまったようです。
とにかく金を稼ぐことが、新政府の愁眉の急だった訳で、そのためには全てが後回しでした。 この辺の思想的背景から、階級制度や身分制度を打破して、新体制を作るという革命政府とは、根本的に違うものでした。結果として、概念としての社会主義や共産主義は唯一無二の国家体制(国体)としての天皇中心主義を否定するものとして、弾圧されましたが、極論すればその精神を唱えずに、経済政策だけ導入してしまうことには、何の抵抗もなかったらしいのです。
だって現代に至るまでこの国が執る、国家主導の公共事業頼みの経済政策って、共産主義国家の常套手段ではありませんか! 時代は違いますが、第2大戦前、世界恐慌の荒波を受けたアメリカのルーズベルト大統領が、有名なニュー・ディール政策を発案した時、時のアメリカ大陪審は「これは憲法違反である」という判断を、次々下したのは有名な話です。つまりこの政策は紛れもなく、社会主義・共産主義的発想だということです。
あぁ〜、また長くなり過ぎました!ここらで、今回は失礼致します。
.. 2008年03月16日 04:40 No.271001
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