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■--ぜひ、皆さんの意見が聞きたい話。
++ 多足          

最近のニュースで一番気になる話は、沖縄戦における民間人の集団自決の話です。教科書の話ですね。
「『軍による強制があった』とする根拠が揺らぐ史料が多数確認されたため、教科書から軍による強制云々を削除する」という話。そして実際に削除されたということ。それに対して当然沖縄では猛反発が起こり、その結果として削除の訂正、つまり「軍による強制があった」という記述を復活させようという動きが出だしている、という話。

自分の考えでは、沖縄戦時の民間人の集団自決には、当然軍の強制があったと捉えています。逆に、強制が無かったとしてら? なぜ沖縄県民は強制もされずに自決したのか? 「自決」という行動に走るということは、どうしようもない絶望感というものがあったハズ。その絶望感は、米軍に捕まったら殺される、という恐怖からでしょう。米軍に捕まったら殺される、などということを吹聴したのは明らかに当時の教育によるものです。つまり政府の責任。当時の政府には軍の影響が異様に大きいわけで、当然軍にも責任があります。県民が集団自決に走った原因を作ったのは明らかに当時の政府、軍、つまり「国」の責任なわけです。
これは、ある地点、ある集落の数十人の民間人の自決を、その地域の日本軍部隊が指揮して強制したか否か、というレベルの話とは大いに異なります。もっと根本的な話。あるガマ(沖縄の洞窟)において、日本兵が一緒にいた民間人を追い出し、その直後自爆した、という話も伝わっています。事実そのように日本兵によって命を救われた(というのもなんかおかしいけど)人も多数いるのも事実でしょう。しかし同時に、自決を強要された人も確実にいたでしょう。軍という組織の末端で起きた各個の事柄は正直不明です。しかし、組織の大本の部分では、「生きて虜囚の辱めを受けるなかれ」という考えと、「滅びの美学」という自己陶酔が蔓延していたわけです。それを国民にまで強いていたのは、サイパンの例を見ても明らかです。
それがまあ、戦後たった60年ちょっとで、教科書から削除されるとは。それに憤るのは沖縄ばっかりで、本土での動きの鈍いこと。この温度差は恐るべきものです。都合の悪い歴史資料を「自虐的だ」と断じて蓋をするとは。それが教育の場で垂れ流されるとは。こんなに右傾化した教育を、国が後押しするとは。
それでなくても日本の高校生は歴史に興味が無い、ってーか授業がつまらん。そんな中、都合の悪い歴史を切り捨てていくと、そりゃ近隣諸国から歴史認識で文句言われますよ。「じゃあいつまで頭下げりゃええねん」とは自分も少なからず思いますが(爆)、自分の国が何やったか知りもしないででかいツラするなと。

とまあ、そういうお話。
この件に関して、ぜひ皆さんのご意見を聞かせていただきたいのですよ。つかじさん以外からも(笑)、こういう話の所見を知りたいのです。
つうーかえらく長くなってしまったので、別のスレッドででも(苦笑)
.. 2007年10月04日 14:15   No.208001



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