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大河ドラマの西田敏行風に、「長かったー」 何が長かったって「ひぐらしのなく頃に」ですよ。 やっと解篇まで全部終わりました。 では全クリしたので評価を。 ファンもいるんだからあまり批判はするべきでは無いんでしょうが、批判混じりです。言葉は選びますが。
まず音楽。 これは絶賛します。アニメ版OPは本編の雰囲気を十二分に出し、内容を示唆する歌詞であり、素晴らしい曲です。アニメ観てないけど。ゲーム本編のBGMも、名曲が揃っていると感じます。各状況に合わせ、緊張感、絶望感、挫折、開放感、喜びなど、緩急の効いた効果的な使い方でした。BGM無しのシーン、ひぐらしの鳴き声のみのシーンも実に効果的です。
次、キャラクター。 うーん、どうだろう。葛西とか茜さんとか小此木とか、いい味出してるキャラが多かったとは思いますが… 心に残るキャラはいません。ただ、確実に言えるのは、主人公が大嫌いだということかな。あと羽入も。梨花も。後半、こいつらが動き回るシーンはほとんどスキップしてます。不愉快なので。
シナリオ。 出題篇とされる4篇プラス目明し篇は素晴らしかったと感じます。罪滅し篇は分岐点ですが、まあ良かったと思います。祟りに関するオチが全て偶然と疑心暗鬼と気のせいってのは面白いとは思いますが、自分ならそんなオチにはしたくないです。夢オチと同じやん。 皆殺し篇だの祭囃し篇はねえ。長かったとしか。 なんか、派手なアクション映画見た感じ。見てる間は引き込まれても、振り返って何も残らない。実際、クリア後即ゲームを削除しました。
演出。 上手かったと思いますよ。特に謎に迫るところや、血生臭いシーンは。でーもねー。日常パートをメインに見られるギャグのシーン。うざいです。そのギャグがシリアスなシーンに混ざってくるのはもっとうざいです。部活のシーンは最初二話くらいで十分過ぎます。ながーい。 あと特殊部隊は強い、でも部活メンバーはもっと強いって流れが大嫌いです。実に不愉快だ。そんなのはギャグ全開の作品でやってください。中途半端に軍事知識ひけらかすのも、同じ方面の知識を持つ身としては非常に不愉快だったです。RPG-7が戦争の概念を変える兵器だ? 冗談じゃない! 七三一部隊の話を中途半端にかじったり、出す必要も無いクルスク戦の話をしたり。本当に必要な文なのか、削ることのできる文なのか。もっと推敲を重ね、短くするべきでしょう。
総評。 前半は良い意味で不愉快でした。その空気を堪能したくてやったゲームですから、満足です。 しかし後半は趣味に合わないこと限りなし。 なんか、出来の悪い「X-ファイル」見てる感じでした。 さて、ではこのゲームを人に薦めることができるか? 自分的には「NO」ですね。 前半が面白いのは確かですが、罪滅ぼし篇で明かされるネタを考えると… 「大山鳴動して鼠一匹」どころか、鼠もなにも出てこない肩透し感を考えると、人に薦めるにはリスクが大き過ぎます。だって異様に長いし。長いってのはそれだけで薦め難くなりますから。
鷹野三四。 最初に出てきたときに「さんし」と読んでしまったので「さんしさん」で定着してしまいました(爆)
ま、つまるところ自分はこのゲームのことをあまり高くは評価してない、ということです。
.. 2007年01月17日 12:27 No.113001
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