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■--(無題)
++ ドーハキャスター93 (幼稚園生)…3回          

台湾の英雄になる! 阪神がドラフト1位指名した奈良産大・蕭一傑(しょう・いっけつ)投手(4年=日南学園)が8日、大阪市内のホテルで契約金9000万円+出来高4000万円、年俸1300万円で仮契約を結んだ。野球留学で来日してから6年半。夢をかなえた右腕は、目標を高らかに宣言。日本球界通算13年間で117勝をあげた台湾の英雄、元西武の郭泰源氏(46)を超える活躍を誓った。

 契約書にサインをしようとした。うれしさと緊張で、思うように右手が動かなかった。「きれいに書けなかったと思います…」。夢がかなった。蕭は冷静ではいられなかった。

 海の向こう側にあこがれた。小学校時代、テレビで見た日本の野球に魅せられた。台湾で高苑工商に入学したが、半年で中退。16歳だった02年4月。指導者になるという志を抱き、全く日本語をしゃべれないまま日南学園(宮崎)に留学した。そのまま異国に残り、奈良産大に進学。自然と「プロ野球選手」という夢を追うようになった。言葉の壁にぶつかった。疎外感も味わった。それでも逃げ帰らなかった。辛い時は、支えてくれた両親を思った。

 父・良坤さん(リャンケン、48=公務員)は月給の半分以上に当たる12万円を毎月欠かさず仕送りしてくれた。故郷の母・淑燕(スーウェン)さん(46)、弟仲偉(ツォンウェイ)さん(18)の生活を考えれば、ぜいたくはできなかった。髪の毛は自分で切り、どんなに疲れていても部屋で自炊。遊び盛りの学生が節約生活を貫いた。そして08年冬、満開の花が咲いた。前日7日、蕭は両親の元に国際電話をかけた。

 蕭 明日は仮契約だから…

 「気楽に行け」と声をかけられた。多くの言葉はいらない。ただ感謝の気持ちを伝えたかった。節目の“儀式”を終えた。「プロ」のスタートラインに立ち、これからは大先輩の背中を追う。

 「元西武の郭泰源さんを目標としています」。小さいころ、テレビ越しに応援した母国の英雄。「日本のプロ野球で(台湾人の)最多勝の方。それ(郭の通算勝利数)を上回りたい」と言い切った。郭氏の通算勝利数を問われると「117」と即答。その数字は脳裏に焼き付いている。

 中学生時、郭泰源による野球の指導書を親せきに買ってもらい、その本の中で「117」という数字を知った。投球フォームの連続写真などが載った1冊は来日時にも持参。今では宝物となった。それほどまでにあこがれる存在。高い壁だと分かっているからこそ、乗り越えたい気持ちが強い。郭は日本で通算13年間プレー。蕭は「これから15年以上はやりたいです」。礼儀正しい、控えめな青年の表情に一瞬気迫が宿った。

 現在、郭氏は3月開幕のWBCを控え、台湾代表の投手コーチを務める。蕭は同候補に名を連ねており、代表入りにも意欲満々だ。まだ正式な招集はないが「選ばれたら頑張ります。いろいろ聞きたいですね」。まだ会ったことがない大先輩と世界の舞台に立つ。そんな夢も高らかに掲げた。

 阪神からドラフト1位指名を受けた話題が台湾の新聞にも掲載され、両親が郵送してくれた。「有名な新聞に大きく載ってました」。プロとしての実感、そして責任感が沸いた。だから目標は大きく、高い場所に置く。「夢を与えられるような選手になりたいんです」。いつかは阪神戦が台湾で放送されるようになって、自分もかつての英雄のようになれれば。苦労を乗り越えた自信がある。新しい夢もきっとかなうと信じている
(123.221.25.147).. 2008年12月09日 20:45   No.94001



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