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音楽的リズムはフレーズ・リズムとタクトの二つの構成要素から成り立っている。これら二つの構成要素は多くの場合においてスーパーインポーズされていてタクトのほうが目立つものである。 言葉のリズムから解放された音楽は身体的オルガズムがもつリズムが精神的活動そのもののなかにある心の抑揚にしたがわれなければならない、なぜなら音楽は人間が営む演奏活動を離れては自分を象徴化することはできないのである。 心の動きと身体活動とが完全に調和された表現を音楽とみるか舞踊あるいは体操とみるかはその立場によって見解を異にするだろう。 そうした調和が人間形成のうえに重要であることに最初に着眼したのはプラトンであると考えられる。19世紀に古代ギリシアにあってプラトンが着眼したのと同じ点に気づき、それを人間形成に不可欠な方法であると提唱したのがダルクローズである。
(60.238.95.225).. 2006年05月02日 10:39 No.35005
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